洒落怖
もったいないお化け

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で、実際に会った事あるんだよ、中共で肝臓移植受けた香具師と。
肝硬変で長年患って来て、正規ルートの順番待ちは確実にタイムオーバー、
生体移植を身内に頼むのも確実性人情の両面から躊躇われるということで、
移植旅行に行ってきたんだと。
ニコニコしながら言うんだよ、「いやあ移植して良かったですよ、まだ余力がある
うちだったから旅行も適応も比較的順調でしたし」と。
「1回目はちょっと生きが良くなかったらしくて、すぐ詰まっちゃったんですよねえ、
あのときはどうなるかと慌てました」と。
「でも幸い直ぐ2回目を受けられまして、そっちは予後も良くってねえ、薬(免疫
抑制剤)は呑まなきゃいけないけど、あと十年は持つそうですよ」と。
「十年後ももう1回受ければまた十年寿命を延ばせそうですしねえ、その時には
闘病で患った腎臓や薬で調子が落ちて来てる心肺も移植しますかねえ」と。
人食い鬼だってもう少し善良じゃないかと、マジで怖かったよ。

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