後味の悪い話
ソルジャーブルー

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クレスタが首飾りをしていないことに気付いた”まだら狼”は「人にやったのか?」
尋ねると、「ええ、彼と結婚する」とジョニーではなくホーナスと生きることを
決意していた。
クレスタを追って洞窟を出たホーナスは騎兵隊に合流し、「彼女なら降伏する様に
“まだら狼”を説得できる」とアイバーソンに進言するが「変更は無い。

明朝、
総攻撃を開始する。21人の仲間が殺された償いはさせる」と突っぱねられる。
明朝、敵意が無い事を示すため”まだら狼”はアメリカ国旗と白旗を掲げて騎兵隊
の前に進み出るが、アイバーソンはそれを無視して砲撃を始め、旗を捨てた
“まだら狼”は村へ引き返す。

大砲の前に躍り出て砲撃を止める様にホーナスは訴えるが、アイバーソンは逮捕
を命じ、その直後、馬に乗ったシャイアンの男達が攻め込み戦闘が始まる。
圧倒的な戦力でシャイアンの男達は皆殺しにされ、騎兵隊は村にも総攻撃を
かける。

“まだら狼”は騎兵隊の前で友情の印のメダルを捨て、ひとり立ち向かうが、腹を
撃たれテントに逃げ込み、それを助けた子供は銃殺される。
騎兵隊はテントに火をつけ女子供を燻り出すと、銃撃、サーベルで首や手足を
切り刻む、串刺し、馬に縛りつけ引きずり回す、と一方的な殺戮を始める。

クレスタを探して村へやって来たホーナスに”まだら狼”が襲い掛かるが、首飾り
を見て殺すのを躊躇っていると、他の5人の騎兵隊員が”まだら狼”押さえ込み
刺し殺す。
殺戮や集団レイプを目にし「やめてくれ」とつぶやきながら彷徨うホーナスの前で、
アイバーソンは片足を切断され苦しむ少女を「楽にしてやろう」と至近距離で背後
から撃ち殺す。

少女の遺体を抱えたホーナスは「なぜだ!なぜなんだ!」と詰め寄るが、アイバーソン
は「狂ったな」と冷ややかな目で見つめる。
切り刻んだ首や手足を持ち踊りまわる騎兵隊の中を歩くホーナスは、クレスタと
女子供達が隠れていた岩場に辿り着く。

クレスタ以外は皆殺しにされており、その中で子供の遺体を抱いたクレスタは
「お祈りする?素敵な詩で 何か言う?」と問いかけるが、ホーナスはその場で
吐き続ける。
アイバーソンは「今日という日を生涯誇りにに思うが良い アイバーソン大佐と共
に戦った事を」と演説し、騎兵隊は村を立ち去る。

わずかに生き残ったシャイアン達と共に村を離れるクレスタは、すれ違う騎兵隊の
馬車に手錠と鎖で縛られ連行されるホーナスを見つける。
ホーナスは首飾りを示しクレスタもそれにうなずいて答え、遠く離れるホーナスを
泣きながら見送る。

「700人以上の騎兵隊がシャイアンの村を襲い500人を虐殺した。半分以上が
女子供だった。100以上の頭皮が剥れ、手足を切られ、女は犯された。陸軍参謀総長
マイルズ将軍はこの虐殺をアメリカの歴史に置いて最低最悪の犯罪だと指摘している」
とナレーションが入り映画は終わる。

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