洒落怖
父親の笑顔

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主人公は、実は自転車など持っていなかった。

なのに「自転車が~」などというから首をかしげた。

その夜、ありもしない音に怯える息子を見て
完全に理性を失った、と思った母親は、夫と相談して
障害者である息子を殺害することを決めた。

しかし、我が子を自らの手で殺すのはためらわれたので
殺し屋に頼むことにした。どうせ幻覚を見ているのだから痛みも
感じずに死ねるだろう、と両親は思った。

母親は、完全に頭がイッちゃった息子を見て愛情のかけらも失っていた。
父親も、もうこれで障害者の世話をしなくて済むと思い、安堵した。

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