洒落怖
トイレの灯り

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友人Aからきいた実話。

大学のロッカールームに忘れ物をしたAが、深夜の大学にAの彼女であるBと二人で忘れ物を取りに行った。
大学は学生証のIDで入ることが出来るため深夜でも中に入れるが、当然生徒も教授もほとんどいない。
AとBが三階のロッカールームに向かう途中で、Bが「トイレに行きたい」と言ったため、二人は別行動をとった。

Aがロッカールームから忘れ物を回収して出てくると、三階の女子トイレに灯りがついている。
なのでAはトイレの近くでBを待っていた。
しかし5分、10分経っても、Bは出てこない。 センサーライトはつきっぱなしだし、トイレの中からはヒールの音がずっとしている。
しかしいくら待てどもBが出てくる気配はない。
しびれを切らしたAが、どうせBしかいないと思い、灯りのともる女子トイレのドアを開けた。

その瞬間に、センサーライトが消えた。
中には誰もいない。

真っ暗になった女子トイレの前で、驚いて固まっているA。
すると後ろにあった階段からBがひょっこり顔を出した。
どこに行っていたのかとAが慌てて聞くと
「そこのトイレおばけ出るうわさがあるから、下のトイレに行ってたんだよ」
とBが答えた。

ちなみにその日、Bはヒールを履いていなかったそうだ。

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