洒落怖
人形

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隣の人柄のいい夫婦はそれが相当ショックだったようで、怪しい祈祷師や怪しい超能力者を呼んでいると
両親達が話していたのを覚えてる。
田舎なので風邪のように噂は広まり当然のように犯人探しが始まった。
あの家がおかしい、あの他所者はわしらが邪魔なんじゃ、と話題も少ない田舎ではそれぞれ好き勝手に噂している。
その中に弟も含まれ俺は全力で庇った。

313 :人形 4/4 ◆lEMchm76dQ @\(^o^)/:2014/06/18(水) 22:01:35.38 ID:IVQoVPJk0.net
噂は徐々に風化していき、犯人が謎のまましばらくたった時、弟が告白してきた。
「怖くて言えなかったんだけど、アレ、僕が探してた人形なんだ・・・。」
気が付いてはいたけどお前は悪くない、だってあんな酷い事やってないんだろ?っと言ってやると
ウン、と悲しそうに首を縦に振った。
この事は俺達の秘密だ、ところでどこであんな人形手に入れたんだ?と聞くと
「ずっと遊ぼうってついて来てた。だけど急に来なくなったから安心してたら、隣の屋根にいたんだね。」

これが俺の地元に伝わる「人形」の真相である。
今ではこの話に尾ひれがついて夜中に窓から人形が覗いてる、夜中に走り回る人形などに変化しているようだが。
真実とは時に残酷なのである。

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