洒落怖
ツリーハウス

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746 :本当にあった怖い名無し:2014/03/31(月) 00:58:33.70 ID:TV5BLRAY0.net
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この森を抜けた先には、鬼の面を天井に飾っている神社がありました。
僕たち小学生の間では、夜になると鬼の面が体を肉付けして動き出すのだ、一人で行くと頭から食われる、などの怖い話の中心となっていた神社でした。
「よし、じゃあ行くか」
そして、皆で神社に行くと謎の影が・・・となることはなく、友達の「やだよ、怖いよ。」の一言であっさりと流れてしまいまい、そのまま皆黙り込んでしまいました。
夜の森は静かですから、無音と言うものに慣れてはいない僕らは、メンバーの誰かが持ってきていたラジオをつけると、普段は聞かないラジオに聞き入ってしまいました。
やることも無いので、僕は毛布を頭までかぶると、いつの間にか眠りに落ちていました。

748 :本当にあった怖い名無し:2014/03/31(月) 01:05:04.92 ID:TV5BLRAY0.net
朝、目が覚めると、まだ皆は寝ている様子でした。
ふと、僕は以前にカエルの卵を詰め込んだ袋のことを思い出しました。
その袋がどうなったのか気になった僕は、その袋を掛けてある木のもとへ行ってみました。
遠めからその袋を見ると、なにやら袋が沢山のブツブツとしたもので占められています。
近づいてみると、その袋の中には、アルビノのように白くなったおたまじゃくしが大量に詰まっていました。
気持ちの悪い光景でしたが、僕たちがこの袋に詰めたせいでこのおたまじゃくしが死んでしまった、そう考えると、なんだかいたたまれない気持ちになりました。
寝ていた皆を無理やり起こしてその場所に向かうと、僕たちは供養したいその一心で、そのおたまじゃくしを埋める為の穴をすぐそばに掘り、そして僕はそのおたまじゃくしの入った袋を手にとりました。
すると、死んだと思っていた、色素を失ったように目の中まで白いおたまじゃくしたちがぶるぶると体を震わせ、縦横無尽に袋の中を泳ぎ始めました。
生きていたのです。それを見た僕たちは、あまりの気持ちの悪さと恐怖のあまり、みな絶叫しながら家に逃げ帰りました。
そして、その後ツリーハウスに泊まったメンバーは皆風邪を引いてしまい、そのまま学校を一週間ほど休みました。
当時、僕たちの四人の間では、このおたまじゃくしの一件のことを山の神様が怒ったのだ、鬼の面の祟りだだとかいって馬鹿騒ぎしていました。
今となっては気味の悪いところも残りますが、良い思い出ですね。
でもね、今この話を思い出して僕、ものすごく後悔しているんですよ。
そういえば、その断層の下の広場には看板が立っていたんです。
「高濃度農薬試験場。立ち入り禁止。」

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