子どものころの怖い話
真っ赤な葉書

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829 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/02/24(火) 10:54:27 ID:ZdST33C40
Sちゃんはもともと体が弱かったんだけど、
その後、学校に来なくなった。
中学ぐらいになってから、「気が触れて精神病院に入院してる」とか、
「あこんちの子はキツネが憑いた」とか、ウワサになってた。
でも、田舎ってそういうところ閉鎖的で、
実際のところ何が起きてたのかは、実はよく知らないままだった。

Hの方はそれ以来こっちの田舎に来ることがなくなったんだけど、
ちょっと事情があって連絡を取り合うようになって、
いつごろくらいだったか、Hが「Sちゃんから葉書が来た」と言ってきた。
真っ赤に塗りつぶした葉書に、教えてもいないのに住所が書いてあって、
毎年毎年送られてくるようになったみたいだった。
Hはちょっとおかしくなったんじゃないかと思うくらい、
電話をかけてきてはあの日のことを詳しく話したりしてた。

その後しばらくして、Hが「おはらいにいく」と言ってきた。
これまで届いた葉書を全部持って、それに憑いてる念(?)を落としたら、
もう葉書は届かなくなるとか言っていた。
「オマエ、これまでの葉書全部もってんのか?」と聞いたら、
捨てるのも気持ち悪くて一つ残らず取ってあると言ってた。

電話の様子がおかしかったから、一緒に行くか?と聞いてみたけど、
Hは「いや、他の人と行くから・・・」と言われたので、それ以上言わなかった。

830 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/02/24(火) 11:04:40 ID:ZdST33C40
おはらいの後、Hから電話がかかってきて、
「これでもう大丈夫だ!」とかやたらハイになってたんだが、
結局しばらくたって、またHから「葉書が来た」と電話があった。
Hは取り乱して、「おはらいもしたのになんでなんだよう!」とか、
「なんで俺ばっかり」とか電話口で泣きわめいてた。

様子が変なのは十分分かったけど、俺も仕事だったんで、
「また後で電話する」つって、電話を切ってしまった。
でも、それ以降、Hとは連絡が取れなくなった。
携帯もずーっと電源が切られているし、会社にも行っていないようだった。

Hがそのころ付き合っていた彼女の連絡先を知ってたから、電話してみたら、
「ちょっと前に別れた。だってあの人、変だったじゃん。
どうせ、あの葉書の子にでも呪い殺されたんじゃないの?」
なんて言って笑ってた。
俺はなんだかその子のことが怖くなって、電話番号も消して、係わりを経った。

興味本位で肝試しなんか、しかも神社でするもんじゃねーなというか、
そんな話。終わり。

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