暴力団・やくざ
秘密

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これを聞かされて、独占欲の強い俺は正直不快に思わないでもなかったが。
同時に親孝行なんだなと、感心もしてた。
というより実際は、何故こんなタイミングでこんな重い話をするのか考えたくなかった。
けど、義母は表面上取り繕っただけの、俺の平静な顔をみて、次の台詞を言うことに決めたんだろう。

「後にも先にも、娘が仕事をしたのはそれが最後なんです。」

576 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/12/31(月) 20:59:30 ID:E6LwzGlX0

俺馬鹿でさ、これ聞いて想像できちゃったんだ。
嫁が行かなきゃならなかった理由っての。
ヤクザがヤった女撮るなんて事は実際あると聞いた事もあった。

といったって俺が行ってどうなるものでもない。
嫁の為を思えば、おおごとに出来ない時点で、警察の助けも借りられない。
そんな状況下、俺一人でどうやってヤクザと喧嘩するんだと理性が働く。
実際のとこはビビりが入ったわけだな。
けど最後には、
「嫁が苦しんでるのにビビってどうすんだアホンダラ」
とキレ。
「おおごとになって〇〇が居心地悪くなったら、俺が冷たい世間の分暖かくなるぜこん畜生」
って開き直りながらキレて、単身事務所に乗り込んだ。

で、真っ最中の組長のとこ案内されて、
「かみさんたすけたきゃ、出すもんだしな。筋ってもんだろう。」
的な事いわれて、
「ローンの頭金すら貯められずにアパート暮らし、
 嫁に窮屈な思いさせてるような甲斐性なしだぞ俺は。
 ヤクザ満足させるような金作れると思ったら大間違いだぞこのスカポンタン!」
って説教かまして殴りかかった。

脇固めてた組員にフルボッコにされてやった。

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