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しかし実際は、そこまでのレベルでなくても、ある程度の危険は伴ってくると。。
占いを実行すると、先生ほどじゃないけど、それなりに危険は生じてくる、とね。
だから先生は、占いを勉強して身に付けても、軽々しく使っちゃいけないと言った。
なら、なんで先生は使っちゃいけない占いを、俺にそこまで勉強させたのか?
先生はさ、占いに関しては、とてつもなく内容の濃い勉強を俺にさせた。
例えば紫微斗数の勉強内容も、その辺の日本のセミナー講師が裸足で逃げ出すくらい。
なんせさ、先生は俺に命盤を書かせない方法で学ばせていた。
頭の中だけで、100以上の星の配置をイメージするよう、命令していた。
しかも、その頭の中で星を飛ばせ、と。
流派によってはさ、輝度の低い星は無視するんだが、それでは精度が落ちると言ってた。
ガンプラはくれたけど、小学生に酷い要求をする先生だったよ。
まぁ、つまり、そこまで勉強させておいて実は使えないんじゃ、げんなりだね。
すると、先生は言ってた。
別に紫微斗数を勉強させるのが、目的じゃないって。
次に八字(ぱーつー)を勉強して貰うけど、それも本当の目的じゃない、と。
これらはみんな、次の段階の為の基礎勉強に過ぎない、と言ってた。
一つ上の段階へ進めば、内容はそれだけ高度になるからって。
今は基礎だけど、その辺の占いの先生以上にはなって貰いたいね、という酷い基礎勉強だった。
110 55 sage 2011/05/18(水) 21:26:14.33 ID:u1r0CsJ60
ただ、先生は妙なことを言ってた。
仮に紫微斗数と八字を習得したら第1段階終了
先生は、全部で5段階のカリキュラムが用意してあると言った。
けれども先生自身、4段階を終了して、最後の5段階目の入り口に立ったに過ぎないって。
うん、ようやく5段階へ続く、入り口を見つけたって話してくれた。
20年以上勉強していて、ようやく見つけることができたって。
先生は40になって、初めてそこへ到達した。
そう言って先生は謙遜してたけどさ、これはこれで考えると凄いよ。
先生は才能が有ったからこそ、40過ぎとはいえ、そこに到達できたと思うから。
実際、一生かけても先生のそのレベルまで到達できる人なんて、殆ど居ないと思うよ。
俺が見るに、日本では第1段階も突破できない人が、先生呼ばわりされてる場合もあるからね。
そういえば、その5段階のカリキュラムについて、面白いことも言ってた。
昔の中国に、とてつもない賢人がいたんだよ、と。
その賢人は、僅か10代で4段階まで完全習得したらしいんだ。
先生と同じレベルに、20歳前に到達してたなんて信じられなかったね。
その時代にも頭の良い人は一杯いたけど、その人物は群を抜いてたと思うよ。
けれど本当に、その賢人が凄いのは、それからだったんだ。
なぜなら、その賢人は30歳前に、その5段階目の学問を自分自身で作り上げたんだから。
つまり、先生が最後の目標と目指している段階の、占術の創始者なんだね。
正確にはさ、30歳前に召抱えられたせいで、それ以上進むのが難しかったらしい。
それまで、ひっそりと暮らして学問を続けていたけど、遂に見つかってしまったんだ。。
本人は、自分自身の占術を大成したかったんじゃないかな。
もし召抱えられなければ、更に凄い占術体系を完成させたと思うよ。
けど、猛烈に頭を下げられたんだろうね。
それだけの大賢人なら、何が何でも配下にしたいって気持ちは分かるけど。
あれから賢人と呼ばれる人物は、数多く歴史に登場したけど、
全ての人々は、あの大賢人の背中を追いかけてるに過ぎないって、先生は話してたね。