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洒落怖

誤報

191 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/23(木) 20:24:04.46 ID:qdMci6Ji0
去年の今頃にあった話を書いてみる。
そんなに怖い話でもないかもしれんが。

お盆も過ぎるかな、くらいの頃。
夜勤担当なんで、俺はいつも通りフライヤー洗いやら品出しやら色々やってたんだ。
ちなみにウチのコンビニは夜勤は一人体制。
で、バックヤードのPCで発注してたらやたらと誤報が鳴るんだよ。
お客さんが来たときの「ピンポーン」って音。

最初はいちいち店内まで出て
「いらっしゃいませ」って言ってたんだけど客はいない。
まあ誤報はたまにあるからいちいち気にしてなかったんだ。
夏に誤報が多いのは店内に蛾が入ってきて、それに反応したのかな? って思ってる。
虫のいない冬場にも誤報があるのは謎だけど。
作業がある程度済んだころ、お客も来なくなる2時過ぎくらいに
いつも冷蔵庫入ってジュースと酒の品出ししてたのね。
冷蔵庫の中って音が聞こえないから
いつもバックヤードに鳴る来客音を聞くために
ドアを開けたまま作業するんだ。

196 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/23(木) 20:47:26.25 ID:qdMci6Ji0
でも誤報があるくらいだから
正直あんまり来客音はアテにしてない。
お客さんが入ってきても
まれに鳴らないでカウンターで待たせちゃうこともあるから。

だから時々、冷蔵庫の棚と棚の間から店内を覗き見て
お客さんがいないか確認しながら品出ししてるんだわ。
しばらく品出ししてて、20分くらい経ったころかな?
品出しに必死で店内の確認を忘れてたから、
カウンターが見える棚の隙間を見てみたら、お客さんが目の前にいたの。
うつろな目でアサヒスーパードライを見てたんだ。

直後に俺とモロに目が合った。
なんか疲れきったような感じのしょぼくれたオッサンだった。
一瞬心臓が止まるかと思うくらいビビッた。
酒の棚と棚の間からだから全体像は見えなかったんだけど
お客さんいたの気づかなかった。やべぇと思って慌てて出てったんだ。
クレームにならないようにいつもより元気に「いらっしゃいませー!」って。

そしたら店内には誰もいなかった。
棚に隠れて見えない位置に移動したのかと思って
店内を見て回ったけど誰もいない。
トイレも確認してみたけど誰もいなかった。

201 本当にあった怖い名無し sage 2012/08/23(木) 21:27:43.02 ID:qdMci6Ji0
あれぇ? 勘違いか??
って思って、仕方なく作業に戻ったのね。
その時点でちょっと心拍数は上がってたけど。

もしかしたら、お盆でこっちに帰ってきてた人が
アサヒスーパードライが飲みたかったのかもしれない。
品出しも終わってそう思いながら冷蔵庫を出たときに
またピンポーンって鳴ったんだ。
今度こそ客か? と思って店内に出ていったら、また誰もいなかった。
あー、もしか今見た人が買えないと諦めて帰ったのかもしれない。
ってなぜか思って「ありがとうございましたー!」って元気良く言っておいた。

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洒落怖

心霊写真

30年程前の洒落にならない実話。

当時、大分下火になっていたものの全国的に心霊ブームで
週刊誌でも「心霊写真」コーナーなるものが普通にあった。

女子大生だった私の友人は、学生アパート住まいの女友達の部屋で
パジャマパーティー(寝間着姿での飲み会、当時流行っていたw)をやっていて
盛り上がりった勢いで写真を何枚か撮って、現像が上がってくると
その内の一枚の窓の外に人の顔が。 如何にも心霊っぽい不気味な顔がボンヤリ写っていて
「げっ!マジで心霊写真じゃね!?(((;゜Д゜)))」と、私の友人が某全国雑誌に投稿。

採用されて結構大きく(しかも顔部分の拡大写真付きで)掲載されたが
それは実際には心霊写真でも何でもなく
そこの学生マンションの引き籠り気味だった大家の息子が
ベランダに入り込んで、友人達の様子を覗いていたのが
偶然、写真に写り込んでしまっただけだった。

マンション住人の友達はその息子の顔も知らなかったが
それでもご近所や知人には息子の顔を見知っている人も居たから
いくらピンぼけでも、拡大写真で大きく載ってしまったので
あっという間に特定されて、覗き見がバレて息子は
その後、完全に引き込もって後に自殺。

マンション友達は覗き見騒動の時に、居たたまれなくなって解約して
既に出ていたので、息子の自殺にはリアルタイムで遭遇していないけど
投稿した本人である私の友人の方は半分ノイローゼみたいになってしまったよ。

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洒落怖

火病

このまえ電車で
「ふ~んふ~ん♪」←なんかの鼻歌
と鼻歌を歌っていた40くらいのばばあがいきなり表情を変えて
「お前ら全員地獄に落ちろ!!」
「死ね!」
「朝鮮をなめるな!!」
「全員殺して埋めてやる!!」と連呼していた。
そこからは鼻歌→絶叫の繰り返し
そしていきなり席から立ち上がりデジカメで周囲の写真を撮り始めた。
自分の間近まで来てカメラを向けてきたので、ふざけんな!ってすごんだら
「死ね!!」って言ってとなりの車両に行った。
新聞を読んでる親父の隣に座って、めっちゃ覗き見していた。
次の駅で俺は降りたが、あのあとあのばばあはどうなったのだろう。

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師匠シリーズ

人形

209 人形  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/02/12(火) 00:13:49 ID:FukvotX90
人形にまつわる話をしよう。

大学2回生の春だった。
当時出入りしていた地元のオカルト系フォーラムの常連に、みかっちさんという女性がいた。楽しいというか騒がしい人で、オフ会ではいつも中心になってはしゃいでいたのであるが、その彼女がある時、こう言うのである。
「今さ、友だちとグループ展やってるんだけど見に来ない?」
大学の先輩でもある彼女は(キャンパスで会ったことはほとんどないが)美術コースだということで絵を描くのは知っていたが、まだ作品を見せてもらったことはない。
「いいですねえ」
と言いながら、ふと周囲のざわめきが気になった。居酒屋オフ会の真っ只中に、どうして俺だけを誘ってきたのか。確かによくオフでも会うが、それほど彼女自身と親しいわけでもない。フォーラムの常連グループの末席に加えてもらっているので、自然に会う機会が増えるという程度だ。
なにか裏があるに違いないと、嗅ぎつける。
追求するとあっさりゲロった。
「gekoちゃんの彼氏を連れてきて」と言うのだ。
gekoちゃんとはその常連グループの中でも大ボス的存在であり、その異様な勘の良さで一目置かれている女性だった。その彼氏というのは俺のオカルト道の師匠でもある変人で、そのフォーラムには「レベルが違う」とばかりに鼻で笑うのみで参加をしたことはなかった。もっとも彼はパソコンなど持っていなかったのであるが。
その師匠を連れてきてとは一体どういう魂胆なのか。
「いやあ、そのグループ展さあ、5日間の契約で場所借りてて今日で3日目だったんだけど……なんか変なんだよね」

210 人形  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/02/12(火) 00:15:41 ID:FukvotX90
聞くところによると、絵画作品を並べているギャラリーで誰もいないはずの場所から誰かのうめき声が聞こえたり、見物客の気分が急に悪くなったりするのだそうだ。
「昨日なんてさ、終わって片付けして掃除してたらさ、床に長くて黒い髪の毛がやたら落ちてんの。お客さんっていっても、わたしの友だちとかばっかだし、たいていみんな髪染めてんのよ。先生とかオッサン連中はそんな髪長くないしね。気味悪くてさあ」
みかっちさんは演技過剰な怖がり方で、肩を抱えてみせた。
「こういう時頼りになるgekoちゃん、この間からなんか実家に帰ってていないし。キョースケは東京に出て行っちゃったし」
肘をついてブツブツと言う。
「というワケで、噂のgekoちゃんの彼氏しかいないワケよ」
みかっちさんは師匠と直接会ったことはないようだが、やはり噂は漏れ聞いているみたいだ。どんな噂かはさだかではないが。
「とにかくコレ、案内状。明日来てよね。私、明日は朝から昼まで当番だから、昼前に来て」
ずいぶん強引だ。「明日は平日なんですけど」と言うと、めったに講義出ないんでしょと小突かれた。

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師匠シリーズ

怪物 「結」

66 師匠コピペ1 sage 2008/10/27(月) 10:14:47 ID:SNTEH34B0

267 怪物  起承転「結」上   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/08/03(日) 01:44:23 ID:ScuN9+/G0
その日の放課後、私は3年生の教室へ向かった。
ポルターガイスト現象の本を貸してくれた先輩に会うためだ。廊下で名前を出して
聞いてみるとすぐに教室は分かった。
先輩は私の顔を見るなりオッ、という顔をして手招きをしたが、席まで行くとすぐ
に両手を顔の前で合わせて謝る。
「ゴメン。今日はこれから部活なんだ」
剣道は止めたんじゃなかったんですか、と聞くと「文科け~い」と言ってトランペ
ットを吹く真似をする。吹奏楽部かなにからしい。
「一つだけ教えてください」
そう言う私に、「ま、座りなさい」と近くの席から椅子を引っ張ってくる。その周
りでは帰り支度をする生徒たちが私を物珍しそうに横目で見ている。
多少は時間をとってくれるようなので、順序立てて聞くことにする。
「先輩の家で起こったポルターガイスト現象は、イタズラでしたか?」
先輩は目を丸くしてから笑う。
「いきなりだな。でも違うよ。私だって驚いてた。ホントに目の前で花が宙に浮か
 んだりしたんだ」
「じゃあ原因はなんですか?」
「……あの本もう読んだんだ? 私に聞くってことは」
頷く。
「まあ、知ってると思うけど、あたしの家って両親が仲良くないワケよ。今も別居
 してるし。そんで小学4年生のころって、一番バチバチやりあってた時期なのよ。
 家の中でも顔あわせれば喧嘩ばっかり。子どもの目の前で酷い口論してたんだか
 ら。まるであたしがそこに居ないみたいに」
私のイメージの中で、シルエットの男と女がいがみ合っている。そしてその傍らに
は10歳くらいの少女が怯えた表情で身体を縮ませている。
「超能力だか心霊現象だか知らないけど、たぶん原因はあたしなんだろうと思う。
 今となっては、だけど」
「じゃあ。どうやってそれが収まったんですか」

67 師匠コピペ2 sage 2008/10/27(月) 10:15:19 ID:SNTEH34B0
268 怪物   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/08/03(日) 01:46:43 ID:ScuN9+/G0
「昨日言わなかったっけ? 祈祷師が来たの。家に。そんで、ウンジャラナンジ
 ャラ、エイヤーってやったわけよ。そしたら変なことはほとんどなくなったな」
「祈祷師がポルターガイストを鎮めたんですか」
「……なんかいじわるになったね、あなた。分かってるクセに。たぶん、満足した
 んだと思うよ。あたしが。『親がここまでやってくれた』って。今でも覚えてる
 もん。両親が二人とも、祈祷師の後ろで必死になって手を合わせて拝んでんの。
 それで、お祈りが終わった後にあたしの頭を抱いて『これで大丈夫だ』って二人
 して言うの。それであたしもなんだかホッとして、ああこれで大丈夫なんだ、っ
 て思った。最初は二人ともラップ音とか、お皿が割れたりしたこととか、なんで
 もないことみたいに無視してたのよ。気味が悪いもんだから、気のせいだ、見て
 ない、聞いてないってね。それをきっとそのころのあたしは、自分を無視された
 みたいに感じてたのね。だから余計に酷くなっていったんだと思う」
結局、思春期の子どもが起こすイタズラと同じなのだ、と私は思った。
自分を見て欲しくて、構って欲しくて、とんでもないことをしでかすのだ。それで
怒られることが分かっていながら、しないではいられない。それはアイデンティテ
ィの芽生えと深く関係している部分だからなのだろう。自分が自分であるために、
身近な他者の視線が必要なのだ。
「どうしてこんなことが気になるの」
先輩の目が私の目に向いている。
先輩もこの街を騒がせている怪現象の噂くらい聞いているだろう。それが、たった
一人の人間が焦点となっているポルターガイスト現象なのだと聞かされたら、笑う
だろうか。
私はそれに答えないまま、別のことを言った。
「先輩が見たっていう怖い夢は、もしかしてお母さんを殺す夢ですか」
空気が変わった。おっとりとして優しげだった目元が険しくなる。
「どうして知ってるの」
その迫力に呑まれそうになりながら、私は言葉を繋ぐ。
「先輩が言っていた、『ありえない夢』って、別居していていないはずのお母さん
 を、家の玄関で刺し殺す夢だったんでしょう」

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師匠シリーズ

すまきの話

922 すまきの話 ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2009/06/20(土) 22:45:31 ID:sgJKT7Op0
学生時代の秋だった。
朝や夕方のひとときにかすかな肌寒さを覚え始めたころ。俺はある女性とともにオカルト道の師匠の家を襲撃した。
周囲の住宅も寝静まった夜半である。アパートの一室から光が消えているのを確認した上で、足音を殺しながらドアの前に立つ。ノブを捻るとあっさりと手前に開いていく。鍵が掛かっていないのは分かっていた。
そろそろと暗い部屋の中に入り込み、布団にくるまっている師匠を見下ろす。二人で目配せをした後、持参したロープを上手に布団の下に這わせ、慎重に準備を整える。
そして一気にロープを引っ張り、布団ごと括り上げる。
「な、なん」
急な衝撃にそんな短い発語をした師匠は、けれどたいした抵抗もなく俺たちの前に見事な簀巻きとなって一丁上げられた。
「なんですか」
眠気もふっとんだのか、師匠は冷静な口調でようやくそれだけを言った。簀巻きとして横たわったまま。

「なんですか」って、それは俺も知りたい。
ただ、この師匠の彼女であるところの歩くさんからイタズラをしようと持ちかけられ、うまうまとそれに乗っかってしまったというのが正直なところだ。
だから理由なんて多分ないし、面白ければそれでいいのだった。
電気を点け、俺たちは持ってきたお菓子類や飲み物を広げる。
簀巻きを肴にホームパーティといこう、という趣向だ。
「なんだなんだ」と喚きながら師匠がもがく。敷き布団と掛け布団の中から顔だけを出して、まるでイモムシのようだ。ロープで数カ所を括られて、円筒形になった布団はむしろラーメン屋の仕込みで見るチャーシューというべきか。
もがけばもがくほど、コーラが進む。
俺と歩くさんは簀巻きを前にして楽しく談笑した。
やがて疲れてきたのか大人しくなった師匠がポツリと言う。
「おかしくれよ」
俺たちは貴重なポテチを要求する簀巻きを無視することにした。

924 すまきの話 ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2009/06/20(土) 22:50:28 ID:sgJKT7Op0
「……」
「無視すんなよ」
「……」
「おかしくれよ」
「……」
「面白い小話をするから助けてくれ」
俺と歩くさんは部屋の隅にあった将棋盤ではさみ将棋をはじめた。
「ローマ法王がアメリカを訪問した時にね、実はかなりのスピード狂だった法王が運転手にハンドルを握らせてくれって頼ん……」
「ローマ法王が運転者をするくらいの大物を捕まえちゃったって言うんでしょう」
「……うん」
「……」
「もう一つ聞いてくれよ」
「……」
「イエス・キリストが水面を歩いて渡る奇蹟を起こしたっていう湖に旅行者がやってきたんだ。向こう岸に渡る船があるっていうんで行ってみたら、大人一人50ドルと書いてある。
『なってこった! たったこれだけの距離で50ドルもとるのか。イエス様も歩いて渡るはずだ』」
「…………ふ」
「あ、笑った」
「……」
「ダメ? 今のダメ?」
「よし!」