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洒落怖

手を振るモノ

97 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/12(火) 04:44:11 ID:ksSExR0r0
2008年の8月の終わり頃、一週間ほど夏休みが取れたので兵庫県の実家に帰省しました。
ある日、叔父(父の弟)に頼まれた簡単な仕事の手伝いを終え、二人車で帰路につきました。
時刻は夕方で、全開にした窓からの風はまだまだ熱気を孕んだものでしたが、しかしそれは夏の終わりを感じさせる
もので、なんだか切ない気持ちになったのを覚えています。
実家付近の川原にさしかかると、ふと叔父が「寄ってみるか?」と言いました。
実家から車で10分くらいの川原でしたが、最後に来たのは小学生の頃です。汗と埃を洗い落としたかったのと、
懐かしさとで二つ返事で賛成しました。
その川は水量も少なく、またかつて名水百選にも選ばれた川の傍流にあたるためその透明度は言うに及ばず、
つかの間休憩するにはうってつけの川原でした。

小学生の頃、自由研究で川の水位を測るための目印とした岩も残っていて、ずいぶんと感慨深いものを覚えました。
さて、水で顔を洗い、‘石切り’などしていると、叔父が言いました。「誰か来るぞ」と。
叔父の言う方を見やると、確かに対面の岸に手を振る人影が見えます。人影までそう遠くはないのですが、
靄(もや)のような霧がかかり、影のようにしか見えません。しかし手を振る人影は、どうやら小舟に乗って
こちらへやって来ているのが分かりました。

98 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/12(火) 04:44:51 ID:ksSExR0r0
人影は二人連れらしく、その内のひとりがこちらに手を振っています。叔父がその人たちに気付いたときから
こちらに手を振っているため、知り合いか、もしくは何か用があるのかな、と思いました。
誰だろう?と叔父と僕は顔を見合わせました。叔父も見当がついていないようでしたが、怪訝な顔つきのまま
手を振って応えていました。
そろそろ靄を抜けるか、という境まで来て、まだ手を振っているのを見て改めて誰なのか考えつつ、
僕はしゃがみ込んで待っていました。
そしていよいよ完全にその姿を目視出来る距離まで来て、その二人の、あまりにあまりな正体に、
僕と叔父は戦慄しました。

さっきまで手を振って、小舟に乗ってこちらへやって来ていた人影は、

二 体 の 人 形 だったのです。

叔父と二人、女の子みたいに悲鳴をあげながらも、それから目を離さずにはいられませんでした。

99 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/12(火) 04:47:36 ID:ksSExR0r0
まず手を振っていた方は水色の和装で、少年の人形(一般的な雛人形を一回り大きくして立たせたような感じ)
のようです。顔は元は真っ白だったのでしょうが、雨風に長い年月さらされたような汚れがあり、唇に剥がれかけた
朱色の紅がひいてありました。あと腰に白い刀を下げていました。
もう一体の方は少女の人形で、髪が長いのと着物が薄い赤色というの以外は少年の人形と同じで、一見で対になっているのが
分かりました。毬か道具箱か、何かを抱えていたような気がしますが定かではありません。
あと小舟と思っていたのは、長方形の平べったいお盆のようなものでした。
僕が震えながらもその姿から目を離せないでいると、叔父がこの不気味な人形たちの、更なる異常さに気付いて言いました。

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洒落怖

呪いの運び手

367 1 sage New! 2009/05/15(金) 21:34:45 ID:uLQO5mJi0
どうも、ブードゥー報告します。
長いしオチないし、読みたくない人はスルー推奨。
色々端折ったから、意味不明なところがあったら突っ込んでくれ。

身の回りで怪奇現象が起こるようになり、早急にお払いしろと霊能者に言われた俺。
呪われ仲間のAにも「一緒にお払いしる」と持ちかけたんだが、
なんやかんやと理由つけて全然応じようとしないんだ。
せっかく作った人型もある日玄関から出てっちまって、落ち着かない日々が続いた。
だが弟妹にも協力要請し、ようやくAの拉致成功。
嫁知り合いの霊能者さんも呼んで、実家で話し合いの席を設けた。

観念したAの説明によると、
呪いの媒体である人形はAが回収していた。
関わりを拒否する神主さんを説き伏せ、呪いを封じてもらったが、
神主さんの腕前では半分封じるのがやっとだった。
人形を封印した箱はAが自室で保管していたが、
大学入って一人暮らしするにあたり、それを持ってくのはどうしても怖くて、
クローゼットの奥深くに隠して残して行った。

当然霊能者さんが「その人形拝見」って流れになったんだけど、
なんと家政婦のおばちゃんが、先日燃えるゴミに出しちまったらしい。
(そりゃあ怪奇現象も起こるわなwww)
もちろん笑いごとではなく、これを聞いたAがマジギレして暴走。
なぜか乱闘まで始まり、話し合いどころではなくなった。
あまりの急展開に( ゚д゚)ポカーン状態の霊能者さんが、
ひとまず家のゴタゴタを治めて、落ち着いてから対処しましょうと、その日は解散。

だが数日の間に、Aが恐喝に遭うわ、霊能者さんちが放火されボヤ出すわ、
そして俺は、自分でも記憶がないんだが、なんか自殺未遂したらしい。
→俺病気扱いでお仕事お休みヽ(´ー`)ノ
霊能者さんはビビっちゃって、別の人紹介して自分は手を引いてしまった。

369 2 sage New! 2009/05/15(金) 21:37:33 ID:uLQO5mJi0
後日霊能者さん2が説明してくれたのは、大体以下のようなこと。
・中途半端に封じられ「呪いの運び手」は相当苛立っている
・呪いの力は強く、自分には運び手を「追い払う」(呪い返しとは違うらしい)のが精一杯
・古い呪いなので、相手が呪いをかけたこと自体忘れている可能性もあり、
 主人に存在を忘れられた運び手は、追い払ってもすぐ戻ってくる
・そうなると、前みたいになんらかの介入がない限り、
 フルパワーの呪いを一人で受け止めることになる

戻ってくるかもってのが気になったが、話し合った結果、
「一か八かやってもらうか」という結論に達した。
霊能者2さんは俺と、念のためAにも、木製のお札みたいのくれた。

「追い払う」儀式の前に、まず風呂に入れられた。
香りがつくのはいけないらしいので石鹸等は使わず、この季節に水風呂。
儀式の最中にも、お約束の不可解な現象の出血大サービスだ。
誰も触ってないのにふすまが外れて倒れるし、ラップ音もしたし、
個人的に一番ビビったのは、目の前で蝋燭がすごい勢いで燃えたこと。
蝋ががんがん溶けて、10分位で3本燃え尽きた。
霊能者さんはいい感じの人で、料金も取られなかったんだが、
あれで金取られてたら、盛大なドッキリじゃないかと疑うとこだ。

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めしうま

495 493 New! 2009/05/17(日) 01:36:43 ID:ngMfbcEC0

俺の実家の幽霊の話です。

当時は家族5人で暮らしていた。
祖父、祖母、母、俺、弟。

祖母は数年前、突然亡くなった。
母は男が出来て突然いなくなった。
俺は結婚して出て行った。
そして今はその実家には、祖父と弟だけが暮らしているというわけ。

家の造りはかなり古くて、知らない人が見たら
誰も住んでないんじゃないかと思うようなボロボロ極貧なたたずまい。
昭和初期からあるような家のイメージ。

家の中はなんとも薄暗く、太陽の光がほとんど入ってこないような造りになっている。
だから、昼夜問わずに家の中は常に薄暗い。
壁は土壁で、天井にはクモの巣があるわ、調度品はいつの時代から置いてんだよみたいな
古いモノばかりだし、タンスのうえには和人形(テレビとかでよく見る毛が伸びるようなああいうような人形)やキモチノワルイフランス人形?のようなモノが長い間ホコリをかぶっておいてある。
そんな不気味な家だ。

なんで誰も掃除しないんだよ!って突っ込むとこなんだが、家族全員会話もほとんどなく、基本的にみんな家の中のことに我関せずなんだよな。
いろいろややこしい家庭事情なこともあって・・・そこは話すと長いから省略する。本題にはあんまり関係ないと思うし。

496 本当にあった怖い名無し New! 2009/05/17(日) 01:37:59 ID:ngMfbcEC0
家がおかしいことに気付かされたのは、俺が高校生のときだった。
それまでは知りもしなかったさ。
きっかけは当時付き合っていた彼女と部屋でイチャコラしてたとき。

彼女「・・・・・・」ブルブル
いきなり震えだす彼女
俺「どしたの?」
彼女「・・・・・」ブルブル
俺「なに?(キメェwww)」
彼女「・・・・女の人がこっちをジッとみてる・・・」ブルブル
俺「そんなことあるわけないしwwwwなに言ってんのwwww」

そのとき付き合ってた彼女は若干電波なところがチョコチョコ見受けられたから、また始まったよハイハイ程度に聞いてた。
自演乙wwwみたいな。
霊が見えるだの、ハッキリいって全然信用してなかったんだ。

・・・まぁその「女の人」というのが後々俺をガクブルさせることになるわけだが。

ガクブルしてたがメンドクサイというか聞きたくもないので、放置してたが、あまりに長いこと震えてるから聞いた。

俺「はいはい、で、どんな女の人よ?」
彼女「白い着物着て、部屋のすみからこっちをじっと見てる。」
彼女「目が、煤みたいに真っ黒・・・」
俺「ふうん。っていうかやめようぜ、気持ち悪いから普通に。」
俺「オレ、毎日ここで寝てんのに、寝れなくなる。」
彼女「ゴメン・・・」

想像したらあまりに怖くてついイラっとして話を終わらせた。
というか普通に怖いです。

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当たり

914 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/22(金) 08:05:55 ID:kkxz/2X70
別の板でも書いたが

俺が小6の頃友達とデパートに買い物にいったんだが
そこでくじ引きをやってたので皆でやろうということになった
皆大体ハズレばっかでガムとかだったんだけど
俺だけ5位を引いてぬいぐるみがたくさん詰まれた中から一つ持っていっていいと言われた
男なんで嬉しくは無かったがとりあえず選ぼうとそのぬいぐるみの山の前に立ったとき
ふっと意識が遠のいて気がついたら一つの亀のぬいぐるみを選んでた

その時上手くはいえないがその人形に酷く邪悪な感じと妙な圧力を感じてた
直感的に「家にこれは持って帰ってはいけない物だ」って

すぐ捨てればよかったんだろうが思いつかなかったんだよな
結局帰り道の家の直前の50度で30m位の坂の前に着いたときに
(家が山の中腹にあって一旦山に登りきってから坂道を下って家に帰ってた)
人形好きな家があったから捨てようと決心して(今思えば良くないんだが)
ポイッと捨てたらその瞬間に急に自転車のブレーキが利かなくなった
そしてそのままその坂を駆け下りて(走馬灯が見えたマジで見えた。よくこけなかったと思う)
坂をおりきったところにある家に激突
幸い意識がちょっと飛んでヘルメットが砕けて鼻血がでるだけですんだけど
俺の意識が戻って話を聞いた親がそのばでブレーキを確かめたんだけどしっかり効いてた

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ロビーの女の子

927 1/2 sage New! 2009/05/22(金) 13:46:12 ID:xqoT/bGlO
9年前、高校の卒業旅行でのハナシ

男女15人位で、洞爺湖の温泉旅館で一泊。 飯の前に風呂行っとくか、てことでロビーをぬけて、風呂に向かう。
丁度そのときは桃の節句の時期だったので、フロントの正面には大きな雛壇やいろいろの飾りものが展示してあって、まあでも俺たちはそんなの興味ないから横目で素通り。
その雛飾りを、まるで日本人形のように、ただ黙って見つめている女の子がいた。
10歳くらいかな? 真っ黒なおかっぱの髪で小さな娘にしては違和感を覚える程ピクリ、ともしないから最初は本当に人形かと思った。

何の気なしに通り過ぎて、アレ? と。 おかしくね?旅館の浴衣は、男女も子供も同じ、よくある一面に旅館名が入った薄い藍染の浴衣。帯は濃紺。
なのにその女の子が着てたのは、真っ白な浴衣に黄色い帯。すぐに振り返ったらその娘はもう居なかった。
さっきまで生きているか怪しいほど身動きひとつしてなかったのに・・・

928 2/2 sage New! 2009/05/22(金) 14:12:00 ID:xqoT/bGlO
夜も更けて酔いも回っていいくらいの時分に、さっき見た不思議なものを面白半分にみんなに話す。
当然、ユーレイじゃないかと。相当テンションの上がってた俺らは、じゃあ今からロビーに行ってみようぜ、という話に。
こんな深夜の、暗くなったロビーに小さな女の子が一人でいたら、それはもう人間ではないだろう。
当然保護者と来ているだろうし、いくらなんでも夜中の3時には。
俺が先頭にたって、男連中4~5人が後に続く。
部屋の出口のドアを開けて、廊下に出た瞬間に俺は奇声をあげて、腰をぬかした。
真正面。対面して、その女の子が立っていた。
子供らしい、可愛らしい笑顔で。俺の大声に驚く様子もなく、
その娘はくるり、と向きを変え、小走りに廊下を進み、角を曲がって見えなくなった。よく見ると裸足だった。
俺にはそれを追いかける根性は無かった。

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赤い仏像

322 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/04(月) 01:25:49 ID:nuJ7Q8cXO
お久しぶりです。
前回は夏の話をしたので今回は秋の話をしたいと思います。
文体で何の事か気付かれる方も居る事と思います。

それでは長くなりますがご勘弁を。

~赤い仏像~
ある秋の日の話をしようと思う。
その日は、図書館で見つけ出した郷土史に載っていた【赤い仏像】なる物を一目観ようと少しばかり遠出したのだった。

俺は少々オカルトな趣味が有り、変な話や不思議な物等が大好物だった。

赤い仏像との出会いは偶然だったが、出会った時から一目惚れであった。
場所を調べ上げ宿の手配も済んだ、幸か不幸か彼女や友人などと言う煩わしい人種は居ない。
準備万端である。

いざ出陣!と腰を上げたその時、携帯が泣き喚いた…出鼻を挫かれつつ画面に目をやると見慣れぬ番号が表示されていた。

怪訝な面持ちで出ると何やら唸り声のような音声が延々と流れていた。
予想はしていた。こうでなければこんな怪しい電話には応えない。
こんなタイミングで掛かって来るのは虫の知らせと相場が決まっているのだ。

そして虫の知らせならこれは幸先が良い事になる。
“何か”が起こる。予感は確信へと近付いて行く。

逸る気持ちを抑えつつ車に乗り込みエンジンを…かからない。
バッテリー切れらしい。
どうやら俺の守護霊は頼りがいのある御節介みたいだ 。

30分後俺は軽快に車を飛ばして居た。
見覚えは無くとも走り慣れた蛇行する林道を縫って行く。

323 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/04(月) 01:27:43 ID:nuJ7Q8cXO

行きがてら、何かの遠吠えを聴き竦み上がった。
威嚇なのだろうか?それとも俺を呼んでいるのだろうか?

宿に着いたのは昼過ぎだった。
こぢんまりしているものの趣のある宿だ。
ここが今回の拠点になる。

部屋へ案内してもらい軽く言葉を交わす。
どうやらこんな田舎に独り身の若い男が来るのは珍しいらしい。

『余計なお世話かもしれませんが、何かお悩みでしたらいつでもお話下さいませ』
何か勘違いしているらしく、急に自分が滑稽に思え笑いがこみ上げた。
堪え切れず吹き出す俺を仲居さんはキョトンとして見ていた。

『いえいえ、変な気を起こすつもりはありませんよ(笑)お気遣い有難うございます』
仲居さんは紅葉色の頬で照れくさく笑った。

『それではこちらへは何の御用で?あ、作家さんですか?それならなるべく静かにするよう他の仲(ry』
彼女を遮り訳を話す。

『いえいえ、実はこの本に載っていた【赤い仏像】なるものを一目観ようと遙々駆け付けた訳です。』

『はぁ…赤い仏像…ですか…』

『御存知ですか?』

『いえ、誠に申し訳ございませんが存じておりません』

『何やら寺に保管されてるらしいんですが』