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洒落怖

深夜のチャイム

幽霊話じゃないけど(多分)、ちょっと聞いて。1ヶ月半ぐらい前の出来事。

「ピンポーン」
部屋のチャイムが鳴り、ビックリして目が覚めた。
時間はAM3:30。ワンルームの部屋の中は真っ暗だ。
こんな夜中に何事かと思い、電気は点けずに、そーっと玄関の覗き穴を覗いてみた。
薄暗いマンションの廊下の中を目を凝らして見てみると、スーツを着た40歳前後
の男が立っていてこっちを見てる。見覚えの無い顔。
『スーツ?N○K?イヤイヤイヤ・・・なんだ???』などと混乱しながらも
「・・・・・はい・・・?」
と、ドア越しに声を掛けた。が、無反応。
「なにか用ですか?」
もう一度声を掛けてもジーっとこっちを見ているだけ。
気持ちが悪いし、どうしていいか判らなくなり、ドアを離れて部屋の中に戻ると、

「ピンポーン」

と、もう一度チャイムが鳴らされた。
流石に怖くなってドアには行かず警察に電話した。
変な奴がいるからすぐに来てくれ、と。

620 619-2 2007/07/20(金) 20:16:15 ID:/83ww/Sa0

10分後に2人の警察官が来たときにはドアの前には誰もいなかった。
1人の警察官にあれこれと状況説明していると、もう1人の警察官が俺の向かいの
部屋をノックした。俺が『なんで??』と思っていると、中から安堵の表情を浮かべ
見慣れた住人が出てきた。

どうやら向かいの部屋の住人(20代のリーマン)も、俺の部屋のチャイム音で
目が覚めたらしい(ボロマンションなので向かいの部屋のチャイム音が聞こえる)。
そのリーマンは俺の声を布団の中で聞いていて、2回目のチャイムが鳴った後、
俺がやったのと同じように電気を消したままドアの覗き穴からそーっと廊下を見たらしい。
すると、俺の部屋のドアに張り付くようにして覗き穴から中を覗こうとしている
スーツ姿の男が振り返ってリーマンの方を見たんだと。
それで怖くなって、そいつもすぐ警察に電話したとのこと。

「見られた!見られた!」と興奮して話すリーマンを落ち着かせ、警察官はパトロール
を強化すると言い残し帰っていった。その後これといって何も起こってない。
その部屋に今もまだ住んでいる。引っ越す金も無いし。
向かいのリーマンはすぐ引っ越した。

通りすがりのキ○ガイが、「ピンポーン」って押したくなって、無作為に選んだ
マンションの一室に偶然俺が住んでいただけだと自分に言い聞かせているのだが・・・

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先輩ありがとう

今年の五月の連休に大学のクラブの合宿で八ヶ岳のふもとにある温泉付き合宿所へ行った。
建物は飾りもないコンクリ三階建てでいかにも保養所といった風情だが、後ろには雄大な山と下を流れる清流、そして前には湖となだらかな盆地の景色が広がる素晴らしい立地だ。
現地集合ということで俺ら学生寮のグループ(同期の奴2人、後輩3人の計6名)が午後早い時間に到着したときはまだ誰も来ていなかった。
がらんとしたロビー。
フロントに行きチェックインする。「えー、○○大バドミントン部の方ですね?11名さまでご予約ですね。
お部屋は二階の欅の間と白樺の間、続き間でございます。」
おーさすが信州らしい名前やなーと言いながら部屋へと向かう。
売店の前を通り過ぎ階段を上り、二階へ。廊下の突き当たりは非常階段でその右手奥から2部屋が俺らの四日間の我が家だ

狭く長い廊下を進む。廊下の左手はずっと奥まで窓になっていて山々の緑がすがすがしい。
部屋は12畳ほどの和室が2つ真ん中をふすまで仕切られた造りだ。
古い建物で決して綺麗とは言えないが 、こちらも二方ある窓からの眺めが素晴らしい。
「なぁ、もうクラブなんかせんと 、ここで三泊ゆっくりしたいよなぁー。」同期K尾が畳に寝転がって言う。
「お前先輩にしばかれるぞ。まぁ今のうちにゆっくりしとけ。どうせ先輩らは車やから夕方までは来んやろ。」後輩3人は部屋の隅で集まって携帯をいじっていたが、1人が言う。
「先輩、ここめっちゃ電波悪いっスわ。」そりゃ山間だから仕方ない。あー、明日早朝から先輩のキツイしごきが三日間続くのかぁ・・・。

836 sage 2007/07/22(日) 20:46:42 ID:bcEo4nN30
しかし先輩大丈夫かなぁ。五人乗りで京都を明け方に出発して交替で運転しながら来るそうだが。
と、思った瞬間俺の携帯が鳴った。キャプテンのK崎先輩からだ。
「あ、Y田?もう着いたんか?実は途中で・・・して・・・サービスエリア・・・夜中には・・・悪いけど先に飯・・・」途切れ途切れの声。
「今どこなんスか?・・・もしもし?」切れた。
見ると携帯の電波が一本点いたり消えたり
何か胸騒ぎがした。鳥肌が立っている。窓の傍に移動して電波の入る場所を探した。
部屋の皆は俺の様子にちょっと驚いた様子で見守っている。ようやく電波三本確保できる地点を探し当て、着信履歴を押した。
「え?!」そんなバカなことってあるのか。
たった今受信したはずのK崎先輩の履歴が三日前になっている。
いや、正確には最後の先輩からの電話は三日前練習の後に飯をおごってもらったときのものだ。

つまりさっきの通話の記録が消えてしまっている。
俺のいやな予感は確実なものになっていた。
とにかくリダイヤルを押す。『お掛けになった電話は、電波の届かないところにあるか、・・・』I山先輩、O野先輩・・・俺は五人の携帯に次々掛けた。
ようやくN川先輩の携帯の呼び出し音が聞こえたが、いくら呼んでも一向に出ない。
俺はフロントに行き、係の人に頼んで考えうるサービスエリアの番号をすべてピックアップしてもらった。
俺の尋常でない様子に係の人も気付いたようで、親切に調べてくれた。
部屋へも戻らずその場で片っ端から掛けて、該当する故障車がないか訊いてみる。
その中の1つのサービスエリアの人が、ついさっきこちら方面車線で十数台が絡む追突事故が起こったようだがまだはっきりした情報はない、と告げた。
「まさか・・・」俺はガタガタ震える膝を両手で助けながらようやく階段を上り部屋へと転がるように走った。
皆は俺の恐ろしい表情を見て真っ青になっている。
「せ、先輩が、じ、じ、・・・」あまりの恐怖に歯の根が合わず、言葉が出ない。
「事故ったんか?事故ったんやな?」K尾が俺に言う。

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逆さの樵面

836 1/12 sage 2005/12/11(日) 20:07:10 ID:CUnu3Rn40
私が生まれる前の話なので、直接見聞きしたことではなく、その点では私の想像で補ってしまう分もあることを先に申しておきます。

それから地名、人名等は仮名としました。
もったいぶった始め方ですが、この話の終わりには家の戸口に影が立つこともあるかも知れません・・・

私の生まれた村はつい先日合併によって閉村し、別の名前の町に生まれ変わりました。
しかし千羽神楽の名は残っています。

室町時代から脈々と続くこの夜神楽は、かつて村の4つの家によって継承されてきました。
稲には実りを、また山には厳しい寒さをもたらす神々を、歓待し楽しませるための舞を踊るのです。

村にある神社を1年間で順繰りに回り、氏子たちが見守る中で夜が更けるまで舞い続けます。
舞うのは4つの家の太夫と、かつては決まっていたようですが現在では1家を除いて家筋の消息が不明となり、若者不足も重なって舞太夫には誰でもなれるようになっています。

もともと4家に神楽を伝えたのは熊野より落着した日野家であると、資料にはあります。
当主であった日野草四郎篤矩がそのとき持参したといわれる神楽面が、のちに村の家々の戸口に影を立たせることになるのです。

837 2/12 sage 2005/12/11(日) 20:09:57 ID:CUnu3Rn40
千羽神楽では素面の舞もありますが、面をつけての舞がほとんどです。
神楽面は舞太夫が人から人外のものへと変わるための装置であり、衣装を合わせ面をつけた時、それは太夫ではなく鬼神や魔物そのものが舞っているものとして認識されます。

そのため、神社の中とはいえ人の領域の内に鬼神を招くための結界として、はじめに注連縄が張られるのです。
受け継がれてきた古い面には力があり、けして粗末な扱いをしてはならないとされています。

江戸中期に記された『千羽山譚』には、「特に翁の面は怪力を持ち他の面と同じ行李に入れていては、他の面を食い破る」という不気味なことが書かれており、現在も神楽面の中で唯一翁面だけが竹で編んだ小さな行李に単独で保管されています。
私の父はこの翁面の舞手でしたが、いつもこの面を着けるときだけは
手に汗が浮くと言っていました。

さて、室町時代より500年にも亘って続く千羽神楽ですが、その長い歴史の中で演目が亡失するということもあったようです。
千羽郷に赴任された役人の古河伝介が記したという『千羽山譚』や、その他の旧資料に現れる神楽の記述によると、もう舞われなくなっている4つの舞があることがわかります。

このいずれも、面も祭文も残っておらず、資料の挿絵によって衣装が辛うじてわかるくらいでした。
ことの発端は、この失われた舞が復活する次第よりはじまるのです。

838 3/12 sage 2005/12/11(日) 20:12:06 ID:CUnu3Rn40
大正11年の5月11日、神楽面が出て来たという通報が村役場にありました。
高橋家という旧家の土蔵より、幾ばくかの資料とともに2つの神楽面が発見されたというのです。
高橋家はかつて数代にわたって神楽の座長を務めたといわれており、何代か前にあとを襲う男児に恵まれなかった折に養子を招き、神楽からは離れていったようです。

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絵馬

476 ○○ 2005/10/27(木) 22:23:15 ID:vYtCijxl0
8年ほど前、オレが専門学校に通っていた頃の話。
そのころは専門学校生で、学校でつるんでる仲間とよく心霊スポットに行ってた。
別に大好きって訳でもなくて、特に行くとこもなくてただドライブしてるだけもつまんないので、
適当な目的地として心霊スポットを選んでるってだけだった。
「うぉ~怖ぇ~」とかその場のノリで言ってはみるものの、別に怖いなんて思ったことは一度もなかった。

477 ○○ 2005/10/27(木) 22:24:25 ID:vYtCijxl0
そんなころ、友達が車を買ったというのでその新車でドライブに行く事になった。
「またKダム行く?」
「もう心霊スポットええよ~。別に女の子おるわけじゃなし。」
「行くとこないじゃん。米軍基地でも行こうか?」
あらかた近場の心霊スポットは行き尽くしたオレたちは、そんなこと話ながらドライブしてた。
「そういえば!」
と、友達が話はじめた。
「YってとこにS峰ってとこあるらしいんじゃけど、そこなんか怖いらしいで。」
「へぇ、どんないわくがあるん?」
聞くと、なんでもYって場所は縁結びの神様が祭られてる神社があるそうなんだが、
そこである女が好きな男への思いを願いつづけたが、ついぞ叶わず、その神様を呪うという遺書を残して身を投げたとこなんだそうな。
「ええじゃん!行こうや!」
「でも場所がいまいちようわからんわ。Yは分かるけど、S峰って聞いた事ないよ。」
「ええよ、コンビニで聞こw」
別に目的地につけずとも、何か探すっていう目的でよかった。オレら流の遊び方。

478 ○○ 2005/10/27(木) 22:25:22 ID:vYtCijxl0
Yは少し遠かったけれども、夜は道もすいててそんなに時間はかからなかった。
オレらは適当なコンビニを見つけて、S峰を探すことにした。
友達2人は売り物の地図を広げて、オレは店員に聞いてみた。
「すんません、ここらでS峰って知りません?」
「あぁ、S峰。ありますよ。」
そういって店員は詳しい行き方を教えてくれた。
「そこって神社あります?」
「あぁ、T神社でしょ?今から行くんですか?」
「そうそう、なんか怖いらしいから、、、。」
「怖いですよ。あそこは。」
店員の口ぶりに興味をひかれた。
「え?店員さんもいったことあるの?」
「ええ、絵馬でしょ?」
「絵馬、、、?」

480 ○○ 2005/10/27(木) 22:26:08 ID:vYtCijxl0
「ええ、絵馬の遺書。」
「ナニそれ?絵馬に遺書が書いてあるんですか?」
「そうですよ、右側のかけるとこの一番下の右から、、、3番目くらいかな?一番奥。でももうさすがにないかな?」
「そこにあるの!?」
「ええ、オレは見たんですけどね。ま、今から行くんでしょ。もし見られなかったら何が書いてあったか教えますよ。大体覚えてるから。帰りもここ通るんでしょ?」
「そんなん見て大丈夫なん?」
「はずしちゃダメらしいですよ。オレはびびってはずせんかった。できたら外してみて下さいよ。」
またまた~、なんて店員と談笑していると、
「おい、場所わかった?」
と、友達が地図をしまって話しかけてきた。
「おう、店員さんが教えてくれたわ。ついでにおもろい話も。」
「ホンマ?地図載ってなかったーや。分かったんなら行こうや。」
「OK!OK!おもろい話したるけーの!」
ただ出るのは悪かったので、缶コーヒーを一本買って店を後にした。

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怪現象の元凶

858 Teddy ◆38avq92H7U sage 2005/11/27(日) 00:54:03 ID:L2HU3A4n0
ネタを投下。長編(10話連投)。別スレでネタ知ってる奴、堪忍。

(1/10 長編スマソ)
あれは、5年くらい前かな。おれは就職のため東京に引っ越した。
なかなか部屋はなかったけど、最後に不動産屋が渋々紹介してくれた部屋でさ。北向きでも新しい物件で5万円、1LSDKって間取りの、広めの部屋。
場所も○天宮の脇で、もろ都心。

「都心もそれ程 家賃高くないな。掘り出し物かな。」程度に思った。気がついたのは、異変が起こってからだったよ。
この部屋は洗濯機等の家具付きだった。

あとテレビデオ(死語)、冷暖房、電気(照明)。あと、珍しいものでは、収納室(SDKのS)に、赤い自転車を置いてくれてた。
丈夫な造りの建物だし、ほんと満足だった。

しかし、最初の晩からブキミなことが起こったんだ。夜、風呂に入っていたら、部屋の方から、何か聞こえてきた。「ズル・・ズズズ・・・」と、ひきずる様な、低い声の女性の喉が詰まったような音が。俺は驚いて、「えっ!
??」って声を出した。同時に音がやんだ。

気のせいと思ったけど、ひとりで風呂に入ってるのが怖くなった。出た時、異変に気づいた。
ひっそりと静まり返るおれの部屋。リビングの電気もついていない。
比較的強気な俺だけど、びびった。「電気はつけてたはずなのに。。。」

859 Teddy ◆38avq92H7U sage 2005/11/27(日) 00:55:08 ID:L2HU3A4n0
(2/10)
おれは、混乱した。脱衣所から外に出るのが怖かった。幽霊なんて信じちゃいない。でも、脱衣所の外に広がる暗闇・静寂はどう考えてもまともじゃない。気を静めるため、とにかく体を拭いた。でも湿気がとれない。冷や汗が止まらなかったんだ。服を着た。何か護身用にと、姉がくれたドライヤーと、ヘアスプレーを持った。とにかく怖くて、歯がガチガチ震えるんだよ。脱衣所の扉をゆっくりと開くと、そこには、何も見えない暗闇が広がってた。街灯の多い通りに面してるのがおかしい位、何も見えない。ごくり。おれが生唾を飲む音が、いやにそらぞらしく、耳に響いた。「ズズズ・・・」突然、あの音が、うつろな闇の奥から湧き上がってきた!!おれは急いで電気をつけようとした。でも、スイッチを押してもつかない!「ズズズズ!!」音がいきなり大きくなった。

近づいてくる!暗闇の中、おれは咄嗟に、夜中だってことも忘れて「ぎゃぁ」っと叫び、脱衣所に逃げ込んだね。そのまま脱衣所の扉を固く握り、朝が来るのを祈ったよ。

861 Teddy ◆38avq92H7U sage 2005/11/27(日) 00:55:50 ID:L2HU3A4n0
(3/10)
おれの祈りは、通じなかった。「ズル・ズル・・ズズズ・・!!」お
れの握ったドアノブが、いきなりグイグイと下げられた!おれは力
の限り、抵抗した。
必死で腕に力を込めた。「やめろぉ!」叫び声が家中に響いた。それでもドアノブはグイグイと腕を押し下げてきた。
もうだめだと思った。
今度は、扉が引っ張られた。
俺の腕は、素早く、扉を引き寄せた。無我夢中だった。「やめてくれぇ!!」届くはずのない願いを、俺は連呼した。その刹那。「ドン!ドン!ドン」おれの心臓は、ドクッと大きく動いた。玄関の扉をたたく音だ。「こんな時間に、何を騒いでるんですか!!」玄関だ。

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すいません、うちの娘が

309 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/06/24 01:17 ID:2bUeiwk6
あるHPからの転載。
体験・創作不明。

私が大学生の頃。帰りにタバコを買おうと思って足を止めたときのことでした。
6、7歳位の女の子がそばに寄ってきたのです。

「こんにちは」
渡しは変な子だなと思いましたが一応「こんにちは」と返しました。
「なにしてるんですか」
「何ってタバコ買おうとしてるんだけど」
妙に話しかけてくるその子に私はついそっけない態度で接していました。
私が財布を出しタバコを買い終えるまでその女の子は「いい天気ですね」とか「何年生ですか」とか話しかけ続けてきました。

私は適当に答えていました。
私がそこを離れようとするとその子は
「お母さんが呼んでるから来てください」
と言って私の手を引っ張るのです。

私はいよいよおかしいと感じました。私に用があるとでも言うのでしょうか。
私はなんとか誤魔化して帰ろうとしましたが女の子はこちらを振り返りもせずに「呼んでますから」と言い続け私を連れて行こうとするのです。

私はその執念のようなものに引きずられるかのように女の子の後に付いていきました。
もしかしたら本当に困っているのかもしれない、と思いもしました。

310 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/06/24 01:19 ID:2bUeiwk6
5分ほど歩くと少し大きめの公園に着きました。
ブランコやジャングルジム、藤棚やベンチが見えます。
夕暮れ近いせいか、人影はありませんでした。
女の子は藤棚の方に私を連れて行きました。
その公園の藤棚は天井の他にも側面の2面にも藤が伸びるようになっていました。

中にはベンチがあるのでしょう。
女の子は「お母さん連れてきたよ」と藤棚の中に向かって呼びかけました。
私からは角度が悪くてそのベンチは見えませんでした。

中を覗きたかったのですが私の手をしっかり握っている女の子を
振りほどくのがなんだか悪いような気がして出来ませんでした。
「すいません、うちの娘が」
と藤棚の向こうから声がしました。
普通の、何の変哲もない女の人の声でした。
ですがその声を聞いた瞬間、全身に鳥肌が立ち「ヤバい」という気持ちになったのです。
一刻も早くそこから逃げ出したくなりました。

311 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/06/24 01:20 ID:2bUeiwk6
「わたし、遊んでくる」
と唐突に女の子が言い、藤棚のすぐ向こうにあるジャングルジムへ向かって行きました。私ははっと我に返りました。
「すいません、うちの娘が」

また、あの声がしました。なんの変哲もない声。今度は鳥肌も立ちません。
気のせいだったのか…?
私は意を決して藤棚の向こう側、ベンチの見える場所にほとんど飛び出すような勢いで進みました。