カテゴリー
学校の怖い話 洒落怖

水が止まらない

713 1/3 sage 2008/02/03(日) 15:56:39 ID://uox7y00
ぶった切り投下。
小学校二年生くらいのときの話。
授業が終わって、帰るときになってトイレに行きたくなった私は、
いつも一緒に下校している友達を「あとで追いつくから」といって先に帰した。
個室に入り、用を足していると、別の個室から水を流す音が聞こえた。
あれ、と思った。トイレに入ったときは誰もいなかったし、
タイル張りの床は砂とか掃除のときに使う粉洗剤とかでじゃりじゃりしていて、
誰かが入ってきたら必ず分かるはずなのに、何の音もしなかったから。
用が済んで、すこしビビリながら個室を出た。
丁度三番目の個室の上に、女の子の顔に見えるしみがあって、トイレの花子さんだという噂があったから。
その三番目の個室の扉が、半開きになっていた。水が流れ続けている。

714 2/3 sage 2008/02/03(日) 16:01:34 ID://uox7y00
誰かが私をからかおうとしているんだと思った。
同時に、そんなことして本物の花子さんに祟られたらどうするんだよ!とも考えて腹が立った。
怒りに任せて、その半開きの扉をけった。
扉は簡単に開いた。そこには誰もいなかった。
自分で扉をけったのに、その音がひどく大きく聞こえた。水が流れ続けている。
ようやく、本当におかしいことに気づいた。
水を流すための銀のレバーが、下がっていなかった。あれを下げないと水は流れないはずなのに。
怖くなった。誰かのいたずらだと思いたくて、掃除用具いれまでみたが、デッキブラシや汚い雑巾があるだけだった。
いやな噂を思い出した。「この学校には、今入っている一階の女子トイレにだけ鏡がない。それは、鏡を置くと必ず変なものがうつるから」。
カン、カン、カン、と換気扇が音を立ててゆっくりと回りはじめた。どこかがゆがんでいるのか、ここの換気扇はいつも変な音を立てていた。
風が強い日はスイッチを入れなくても回っているから、いつものことだと思おうとしたけれど、無理だった。
すりガラス越しに見える木の影は、少しも揺れていなかった。風はないのに、換気扇だけが回っている。ゆっくり。
水は止まらない。

715 3/3 sage 2008/02/03(日) 16:07:10 ID://uox7y00
がたん、と音がした。女子トイレの引き戸を閉めようとするときの音だった。立て付けが悪いみたいで、開け閉めするときいつも大きな音をだした。
「誰?!」
今度こそ誰かのいたずらだと思った。誰かが私を、いたずらで閉じ込めようとしてるんだって。
今までそんなことされたことなかったけど、怖かったから、誰かがいるんだと思うとかえってほっとした。
「やめてよ、もうっ!」
平気な声を出して、笑いながらトイレを出た。
誰もいなかった。まっすぐつづく廊下に隠れるところはない。しんとしている。
振り返った。水は止まっていない。換気扇も。
じゃり、と音をきいたような気がした。タイルの上を歩く音。誰もいないのに。
声はでなかった。トイレ前に放り出していたランドセルをつかみ、全速力で職員室まで走った。
職員室前で、担任が幽霊なんかいないといっていたのを思い出して、
結局トイレの水が止まらないと報告した。説明しても信じてもらえないと思ったから。
トイレは一年以上使用禁止になっていた。原因は知らない。
あれがトイレの花子さんだったとは思わないけど、あの学校にはたぶん何かいた、と思う。

カテゴリー
占い・おまじない、呪い 学校の怖い話 洒落怖 犬・猫、動物

女友達の話

怖いと言うか気持ち悪い話
細かい会話とかは覚えてないので適当だが……

俺の中学時代からの女友達の話。仮に佳織としておく。
もともと小学校も同じで、五年、六年と同じクラスだったが、話すことなんてなかった。もともと一人でいることのほうが多い子だったと思う。
中学に進んで、同じ小学校から来た奴で同じクラスになったのが佳織ともう一人しかいなくて、席も近かったことから話し掛けたことが、佳織と友人になるきっかけだった。
そのうちもう一人の同じ小学校から来た奴(仮に順一とする)ともよく話すようになり、俺と佳織と順一は三人グループっぽくなった。
佳織と仲良くなってしばらくして、自分の家のこととか話題にしたら、佳織も自分の家のことを話した。
佳織は母方が中部のどこぞの田舎の神社の宮司の家系で、父方は北日本のある地方の豪農(今はわりと落ちぶれているらしい)の出身。この一族も、行者とかになる人が多かったらしい。
「なんかすげえな。じゃあお前、見えたりするの? 霊とかw」
「見えるよ」
「(……まじかよ)……どんなの見えるの?」
「ふざけて言うことじゃないし……」
佳織はそれ以上話してくれなかった。いつまでたってもその手のことは話さなかったので冗談かなとも思ったけど、ある日冗談ではないことがわかった。

佳織と友人同士になってから何ヶ月かたった二月、バレンタインで俺は別のクラスの女子からチョコレートをもらい、めちゃ嬉しくて佳織や順一に自慢していた。
「やったー。もらっちゃったよ。俺、実は初めてだったりするんだけど」
「いいなー。俺も欲しいよ、ホント」
「あのさ……広志くん(俺の仮名)……それ、食べない方がいいと思う」
「え?」
「ちょっと、やばいと言うか……気持ち悪いよ、それ」
いきなり佳織が変なこと言い出したんで、俺も順一もわけわからんという感じだった。
「え? なにそれ? どゆこと?」
「なんかね、強すぎる。……本人に悪気はないと思うけど、けっこう色々いれて、なんて言うのかな……呪いみたいになっちゃってるよ。体壊すかもしれない」
「はぁ? お前、何言ってるの?」
せっかくもらったチョコレートとそれをくれた人をけなされてるみたいで、俺はちょっと腹を立てて佳織と喧嘩しかけたけど、順一が「まあまあ」と止めてくれて、結局俺の家でチョコレートのうち何粒かを溶かしてみることになった。
十粒くらいあったやつのうち三粒とって溶かしてみたんだけど、ぎょえっという感じだった。
二つからは、ほんの少しだけど、細かく切った髪の毛みたいなものが出てきたのだ。
あとの一つからは特に何も出なかったんだけど、ずっと湯煎して溶かしていると、そのうち変な臭いがしてきた。
「? 何これ? これもなんか入ってるの?」
「……わからないけど、血かな? ひょっとしたら生理のかも。でもそれ以外かも」
俺も順一も気持ち悪くてたまらなかった。
結局チョコレートは、くれた人には悪いけど全部捨てることにした。佳織は呪いとか言ってたけど、それ以前に体に悪そうなので。佳織は見ただけで中に何か入っているということがわかったわけで、俺も順一も佳織の「見えるよ」を、信用するようになった。

カテゴリー
厳選怖い話 子どものころの怖い話 山の怖い話 心霊スポット・肝試しでの怖い体験 洒落怖

踏み入れるべきではない場所

始めに書きますが、とても長い話です。
よろしかったらお付き合い下さい。

私がまだ小学校低学年の幼い子供だったころに、
趣味で怖い話を作っては家族や友達に聞かせていました。
「僕が考えた怖い話なんだけど、聞いてよ。」ときちんと前置きをしてからです。
特にじぃちゃんが私の話を喜んで聞いてくれました。
私はそれがとても嬉しかったんです。熱心に聞いてくれるのと同時に、こわがってくれたから。
そんな折、私の作った話がクラスの中で流行りだしました。
放課後の男子トイレで個室を叩くとノックが返ってくる。といったありがちな話です。
クラスの女子の間であっという間に流行り、噂は学年中、学校中へと広まりました。
「男子トイレの前で手招きする男の子を見た」とか言い出す女子も出てきていて私がやっとその噂を知って「僕の作り話だってば」と言ってもきかず、その後もまことしやかに囁かれ続けました。
ついにはそこで肝試しを始めるグループまで現れてしまいました。

その肝試しでしたが、なにも起きるわけがないのに、グループの子供が皆「ノックの音が返ってきた」と言うんです。大変な騒ぎでした。
そんなワケないだろ!?と思って作り話だということをアピールしようとしたのですが当時の私は皆に冷たくされるのが怖くて言い出せませんでした。
しかし、そのうち私は自分の話が本当になってしまったのではないかと思うようになり、すごく恐くなって自作の怖い話をすることをやめました。

その騒動があってからしばらくしてじぃちゃんが、怖い話をしなくなった私に「もう怖い話しないのかい」と聞いてきました。
私はもう泣きじゃくりながらその話をじぃちゃんにしたんです。
ほうかほうか、とやさしく聞きながら、こんなことを話してくれました。

それはな、みんなが坊の話を本当に怖いと思ったんだ。
坊の話をきっかけにして、みんなが勝手に怖いものを創っちゃったんだよ。
怖い話を作って楽しむのはいいけど、それが広まってよりおそろしく加工されたり、
より危険なお話を創られてしまうようになると、
いつの日か「それ」を知ったワシらの目には見えない存在が、
「それ」の姿に化けて本当に現れてしまうようになるのかもな。
あるいは目に見えるものではなく、心のなかにね。

「おそれ」はヒトも獣も変わらず持つもの。
「おそれ」は見えないものも見えるようにしてしまう。本能だからね。
だから、恥ずかしくないから、怖いものは強がらずにちゃんと怖がりなさい。
そして決して近寄らないようにしなさい。そうすれば、本当に酷い目にあうことはないよ。

私は、じぃちゃんも何かそんな体験をしたのかと思って
「じぃちゃんも怖い思いをしたの?」と聞きました。
すると、予期しなかったじぃちゃんのこわい話が始まったのです。

昔、じぃちゃんは坊の知らないすごく遠くのお山の中の村に住んでいたんだよ。
そこで、じぃちゃんの友達と一緒に、お山に肝試しに行ったことがあるんだ。
そうだね、じぃちゃんが今でいう高校生ぐらいのころかな。
お地蔵さんがいっぱい並んでいたけど、友達もいるし全然怖くなかった。
でも、帰り道にじぃちゃんの友達が、お地蔵さんを端から全部倒し始めたんだ。
「全然怖くない、つまらない」って言ってね。
じぃちゃんはそこで始めてその場所に居るのが怖くなったよ。なんだかお地蔵さんに睨まれた気がしてね。
友達を置いてさっさと逃げてきちゃったんだよ。
そうしたらその友達はどうしたと思う?

カテゴリー
厳選怖い話 洒落怖

鬼女

どことは書かない。そして長い。
あまり怖くはないかもしれないが、これは、先日、友人から聞いた話。

ある気妙な経験から仏門に入った友人が、この震災を期にまたつきあいが始まったんだ。
震災後の安否確認の連絡網から、消息不明だった友人、
仮にAと連絡が付き、震災も落ち着いた頃に一緒に茶でも、と言う話になった。
ま、坊さんに酒でも、と言うわけにもいかないからね。

そいつは、大学時代オカルト研に所属していて、別の友人の帰郷先の昔話をオカルト研の
仲間と実践して酷い目にあって、紆余曲折の末今は僧侶見習いをしている。
と言うかもうじき一人前になるらしい、なにをもって一人前か知らないが。
今はずいぶんと修行の成果があったのか、学生時分の浮ついたところがなくなり、
落ち着いて昔話もできるようになった。
Aも仏門を叩くことになったきっかけの事件からも不思議な体験を重ねたらしく、
修行中出くわした出来事を話してくれた。

Aはお使いで関東のあるお寺に向かっていたのだが、何せ修行中の身、
駅からかなり離れているそのお寺まで徒歩で向かっていた。
これも修行の一環らしい。

その途中、山を削って通っている線路の上の陸橋を渡ろうとした時、
1人の老人が陸橋脇にしゃがみこんで、お地蔵さんに手を合わせていたそうだ。
Aも見習いとはいえ坊さんの端くれ、その老人のわきで手を合わせたんだそうだ。

すると、その老人はAにむかって深々とお辞儀したあと、Aをじっと見つめるとこういったんだ。
「あんた、鬼と何か関わったことがあるね?」
Aはびっくりして老人に問い返すと、老人はこの地蔵の事を話し始めた。

589: 本当にあった怖い名無し:2011/06/21(火) 22:43:26.62 ID:SbZN7MgF0
「このお地蔵さんはな、鬼女を鎮めるためにあるからの」
老人の話だとこのあたりには昔、人を喰らう鬼女が住んでいたそうだ。
どこから流れ着いたのか、この山道(当時)通る村人や、旅人、子供をさらい、
時には色仕掛けで誘っては、むごたらしく殺しては喰らっていたそうだ。

もちろん、時の領主は討伐の兵を派遣したりもしたが、
鬼女の妖術の前には返り討ちに遭いなすすべも無く、
村人は時には何も知らない旅人をこの道、と言うか
坂に生け贄として向かわせたこともあったそうだ。

そんな鬼女におびえるある日、1人の旅の僧が村に訪れた。
僧は、はじめ村人に騙されて、鬼女のいる坂へと向かっていたが、
何やらただならぬ空気を感じ取り引き返して村人を問いつめた。

観念した村人は鬼女の話を僧にすると、僧はそれなら自分が何とかしようと言い、
日が良くないからと7日間の潔斎の後、鬼女の住む坂へと向かった。

その後、右腕を失った僧が村に帰ってくると村の長に、
坂に独鈷杵(どっこしょ)の刺さった石がある。それに鬼女を封じたが、
今まで罪のない旅人を犠牲にした村にも因縁がある。

カテゴリー
厳選怖い話 洒落怖

霊と同棲

17 本当にあった怖い名無し 2011/09/07(水) 17:37:23.38 ID:7KIpF7Xq0

10年くらいの付き合いの霊の様子がおかしいんだ。
ほんのり怖い話の方にも書いたんだけどその後ごたごたしてて書き込めなかった。
そしたらスレ見れなくなってて・・・(2ch書き込んだことなくてわからんかった)
前は普通に友達感覚だったのに
最近は夜中に起こしてきたりクビ締められたり
それより個人的にやばいなって思うのはそいつの体が黒くなってることなんだ。
妖怪とかって体が黒くなると捕食期だって聞いたから、俺食われるんだろうなって思ってさ。

18 16 sage 2011/09/07(水) 17:46:10.80 ID:fbRcZM6m0
>>17

ちょっと待ってあなたにもうついて行けないわ的なレスありがとう

霊の付き合いとか初めて聞いた

ってか、その霊って今までずっとそばにいたのか?
とりあえず、霊と意識せずにいた自分を振り返れ

19 本当にあった怖い名無し 2011/09/07(水) 17:59:11.52 ID:7KIpF7Xq0

18>> そんなつもりじゃなかった。本当ごめんなさい。
普通の友人感覚でその霊と付き合ってた。
いろんな話もしたし、相談ものってくれた。
その霊はずっとそばにいた。会社とかにもついてきてた。俺は違和感なかったけど、(慣れてたから)
その会社では怪現象が起きるようになったって噂がたってた。
俺についてた霊が興味津々にいろんな機材触ってたりしてたからだとおもう。
霊だって意識はしてたけど、普通に存在してる人間とたいして変わらない対応してたかも。
それがだめだったのかな。
でも本当に友達みたいなかんじだったんだ。

20 16 sage 2011/09/07(水) 18:13:09.93 ID:fbRcZM6m0

いやよ、そんなに謝ったってもう許してあげないんだから的なレス(ry

しかしなんだな、
普通に接してたのが いきなり危害を及ぼすか?
男女の区別は付くのか?

妖怪とか化け物じゃなく、おまい自身の身代わりなのかもな。

なんか気付いてほしいのか・・・もしれない。

おまい自身は、その霊とまるで生きてる友達感覚でいたんだろ?
それが普通だったとしたら、
黒くなってきたのはまず霊の具合が悪いんだろう。
イヤ、冗談でもなんでもなく。マジで。

21 本当にあった怖い名無し 2011/09/07(水) 18:19:16.80 ID:7KIpF7Xq0

>>20
どMだから察してほしい
俺もびっくりしてるんだ。しかもきっかけが大震災。
人が死にすぎて何か影響でたのかもって・・・思うにしては態度が変わりすぎてるというか。
霊は女で結構かわいい。でも死んだときの環境かわかんないけど血まみれで顔色は悪いんだ。
身代わり・・・にしても酒とか飲むし(おいておくと減る)自由奔放というか。
憑かれた時に自分を殺したやつを見つけたいって聞いたから気づけるところは気づいているけど
矛先がいきなり俺になった意味がわからないんだ
やっぱり具合が悪いのか・・・なんとかしたいんだが・・・
神社に頼るわけにも行かないし・・本人はおそらく震災で影響受けたってことは東北に行きたいと思うんだけど
仕事と金銭面で無理なんだよなー
ってただの愚痴になってしまった・・すまん。

23 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/07(水) 18:25:34.23 ID:mD91ML+F0

何で神社に頼れないんだ?
親しい友人が切りかかってきたから警察に突き出すようなもんだろ?

24 本当にあった怖い名無し 2011/09/07(水) 18:27:55.18 ID:7KIpF7Xq0

神社とか寺に頼ったら消えちゃうかなーって。
消えるのはやだけど死ぬのもやだなってすっごいわがままな注文だよなって今気づいた。

26 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/07(水) 18:32:46.84 ID:+7YXaoDF0

え、好きなの?w
ここは居場所じゃないって教えてあげた方がその子楽になれんじゃねぇの?
本当の話かどうか知らんけど、変化が出てきたってことは潮時なんだろ

27 16 sage 2011/09/07(水) 18:35:54.47 ID:fbRcZM6m0

>>21

カテゴリー
厳選怖い話 洒落怖

先祖の因縁

164 1/7 sage 2009/08/17(月) 18:35:43 ID:XLD8z8zdO
俺が中学の時「神谷のおばさん」という有名人がいた。
同級生神谷君の母親なので「神谷のおばさん」な訳だが
近所は勿論、同じ中学の奴ほとんど神谷のおばさん知ってる位有名人。
見た目は普通のおばさんなんだけど、とにかく話を聞くのも話すのも上手い人で
地元じゃ有名なヤンキーすら「神谷のおばさんに怒られちゃしょうがない」って悪さ止めるくらい。
俺達中学生の下らない悩みとか相談を真剣に聞いてくれたし
本気で怒ったり励ましたりしてくれる人だったな。
親とか先生には話せないことを相談出来る大人って感じ。皆の母ちゃんっていうか。
で、神谷のおばさんといえば「怖い話」って思い出す位、怪談物が得意だった。
内容は多分よくある怪談なんだけど、とにかく話し方が上手いんだよ。
滅茶苦茶怖くて、女子なんかキャーキャー大騒ぎになるくらい。
そんな神谷のおばさんに関する話。
俺が中2の秋、クラスに転入生が来たんだよね。
秋山君っていったと思う。田舎だったからあんまり転入生とかなくって
結構注目されてたような気がする。
背が高くて、顔立ちも整ってていかにも女に受けそうな奴だなぁってのが俺の第一印象だった。

168 2/7 sage 2009/08/17(月) 18:38:02 ID:XLD8z8zdO

最初の頃は皆秋山の周りに行ってあれこれ世話してたんだけど
日が経つにつれ、秋山は皆から避けられていった。
「犬に石ぶつけてた。犬が怪我しても止めないの」
「猫をおもいっきり蹴って。猫がピクピクして身動きしないのを踏みつけようとした。」
勿論担任の耳にも入り、注意されたみたいだけど
母親が乗り込んできて、学校で悪いことしてないでしょう!
勉強だって出来るんです!(実際成績はトップクラスだった)
犬猫に何したって成績良ければいいじゃないですか!と大騒ぎしたらしい。
今でいうモンペだったんだな、母親。
噂では前の学校でも問題起こして母親と学校が揉めたらしく
それで両親が離婚、母親の実家に戻って来たってことだった。
うちの母親が地元出身で、この秋山母のことも良く知ってたとかで
そんな噂も俺の耳に入ったわけ。
しかしうちの担任は熱血漢で、はいそうですかとは引き下がらない。
命の大切さ!弱いものを慈しむ心!教育とは勉強だけじゃないんですよ!と全面的に争う姿勢。
日頃担任をうざがってたヤンキー連中すら「全くだ」と応援してたのがおかしかった(笑)

171 3/7 sage 2009/08/17(月) 18:40:08 ID:XLD8z8zdO

とにかく秋山は怖かった。ヤンキーとかの不良に感じる怖さじゃなくて
得体が知れない闇みたいで、本気で皆怖がってた。

ある日、俺が神谷ん家に遊びに行くとちょうどおばさんと神谷が買い物に行くところだった。
近所のスーパーなんだけど米やら重いもの買うから付き合うんだとのこと。なら俺も付き合うよ、と三人でスーパーに向かう。
買い物中、秋山が少し離れた所にポツンと立ってるのに気付いた。秋山の家はここから大分離れてる。ちょっと買い物にしては不自然だった。
俺は神谷の事を肘で小突いた。神谷もすぐに秋山に気付いたみたいだった。
「何でこんなとこにあいついんの」
「知らねぇ」
ひそひそやってたらおばさんが後ろからスッと顔出した。
「あれ、あんたが言ってた秋山君って子?」と呟く。
良く分かったな~と二人でビックリしてたら
「アレは駄目。近寄らないでね。それしか方法が無いわ」
それだけ言うとおばさんは買い物に戻っていった。
今までどんな不良でも決して見捨てなかったおばさんの一言がえらいショックだった。
「うちの母ちゃんがあんな事言うなんて」と神谷もかなり驚いたらしい。