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洒落怖

ランドセル

1/2
今はジャ○コやイトヨー○ドーでもオリジナルのランドセル(色なんて選び放題だ)が手軽に買える。
小学校入学当時、幼馴染みのいっ君が買ってもらったランドセルについて投稿。
男子は黒、女子は赤というのがまだ多かった当時。
クラスに一人キャラメル色を背負って登校してきた女の子さっちゃんがいた。
無難な黒や赤も(ランドセル自体が)高かったため、
親にキャラメル色をねだれるのは校区でもさっちゃんくらいだったのかもしれない。
問題はたっ君の家に引っ越してきたお金持ちがさっちゃんファミリーだったという事。
お金持ちで、毎日スカートのさっちゃんは男子によくスカートめくりされていた。
他の女子も入学式日以降、めったにスカートなんてはかないお転婆ぞろい。
さっちゃんはプライドが高く、自分がクラスで一番偉いんだと言わんばかりにいじめの標的をころころ変えていた。

皆、さっちゃんに関わりたくないなーと思っていた矢先、クラス一物静かないっ君が標的になった。
発端はいっ君が一ヶ月もしないうちに、ランドセルを背負ってこなくなったからだ。
理由は「肩がこるから」とジジくさい事を言っていた。
でも、皆きっと他に何か理由があるというのは解かっていた。何となく。
さっちゃんはいっ君がランドセルを背負って来ない事を笑い、バカにして、いじめ始めた。

帰りの会の時、さっちゃんはいっ君がランドセルを背負ってこない事や
(ありもしない)いっ君がさっちゃんの物を盗む事、乱暴な事を暴露した。
まだ新任だったケイコ先生はいっ君を叱った。
すると、いっ君はにっこり笑ってこう言った。
「あれは僕のランドセルじゃ無い」
これには、皆いっ君を「嘘つき」だと思ってしまった。あんなに、新品のランドセルがお下がりのはずなわけない。

62 ME ◆KCYjPGrG56 sage 2011/04/05(火) 15:40:41.48 ID:s/wNHMjH0
2/2
その後。ゴールデンウィーク中、大きな火事が近所であった。
放火ではなく、ガス事故だった。
小一はサイレンやその火を見て興奮するか、怖がるかのどちらかだ。
燃えた家は同じ小学校の上級生の家だった。
いっ君の家の近所だった事から皆、いっ君に話を詳しく聞こうとした。
それがおもしろくなかったさっちゃんは「いっ君が火をつけた」と騒ぎ出した。
それに対して、いっ君ははっきり答えた。
「あれは僕のランドセルじゃ無いよ。だから、昨日あげたんだ。全部、燃えちゃったから」
その時。
クラスの皆、いっ君が言いたくても言えなかった理由がやっと解かった。
いっ君はランドセルを買ってもらった当初から、背負わなくなる理由もあげることになるのも解かっていたのだ。
補足:「いっ君は火事でランドセルが使い物にならなくなった上級生に自身のランドセルをあげることを予知していた」
という事です。

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借り子

1
小1の11月~小2の五月上旬までに体験した話を投下させて下さい。
上記はめちゃくちゃ中途半端な時期ですが、一時的に転校しました。

発端は私の心霊写真。
小学校入学の記念に、写真館で一人おすましして撮影。
その写真が心霊写真として出来上がってしまった。
(当時は特に酷くて八~九割が心霊写真で、私の写真だけ別のアルバムに入れて仏間の奥に厳重保管されるレベル)
写真は十人?(匹?)の半透明な何かに囲まれ、私も半透明だった。
遠縁の本家がその噂を聞きつけて、是非その写真を送って欲しいと土下座訪問して来た。
両親は快く写真を渡してしまった。
その本家と言うのが、遠縁の親戚に「就学(小学校に入学する年齢)前後の女の子はいないか?」と聞きまわっていたらしい。
両親も「養子縁組の話かな?」とかんぐったそうだが、何せ私は不思議ちゃん。
心霊写真を本家が持ち帰れば、きっともう何も言って来ないだろうと思ったらしい。

お盆8/15が過ぎて、涼しくなってきたなーと近所の空き地で虫取りをしていると母親が駆け足でやって来た。
「MEちゃーん!本家の人が突然いらっしゃってね、MEちゃんに会いたいって」
私は来客用の高級菓子が食べられると思って、虫取りを中断。まっすぐ、家に飛んで帰った。
スーツを着たお兄さんがずっと父親に土下座したまま「御願いします」と何度も言っている。
とても異様だった。

535 ME ◆KCYjPGrG56 sage New! 2011/04/08(金) 03:27:41.35 ID:XQ/W8jQK0
2
「困りますよ!」と父親は札束をその人の鞄につめこんだ。
「お金、土地、一生涯の保障、何でもいたします」とお兄さんは泣きながら懇願。
「ME、本家が御前を欲しがってる。絶対、養子になんか出さないからな!」と父親があんなに怒るのをはじめて見た。
「お盆で本家筋が全員集まって、『MEちゃんなら、【借り子】ではなく【借り様】がつとまる』と喜んでおったんです!どうか!」
「御願いします!MEちゃんを少しの間、本家に招きたいんです!」
「だから、その借り子だか借り様だか知らんがな。そんなのどうするんだ!小さい子にイタズラする気なんじゃないか!?このロリコン共!!」
そこへ父方の祖父母も駆けつけて来た。
「やめんさい、(父親の名前)!」
「分家の分家の分家みたいな我が家から【借り様】が出るのは、それはそれは目出度い事なんだよ!」
おばあちゃんがパシッと父を叩いた。

本家の跡取り息子夫婦はかなり若い時に結婚して、ずっと子どもが出来きなかった。
それで、その土地の風習「借り子」をする事になった。
「借り子=期間限定で親戚の子をレンタルする」
親戚の子を引き取って実子のようにかわいがって育てると、自然と子どもが出来る。
出来たら、宴を開いて盛大に借り子を送り出して、元の家に戻す。
それにいくつかの制約・条件・リスクを課したのが「借り様」。
・借り様は女の子だけおk
・借り様を泣かせると流産する
・借り様が死ぬと血筋が絶える(絶家になる)
・借り様=外から招く神様?

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呪いの人形

俺は呪いをかけられた事がある。
忌々しいBに遭遇するかなり前の事だ。
呪いと言っても不発に終わった(というか失敗した)のだが、Aも出てくる話なので、書いてみる。

諸々の事情により、働きながら学校に通う二十歳過ぎの高校生なんてものをやっていた頃の話。
学校が夏休みになり、俺は職場、自宅、Aの家、心霊スポット、行き着けの食堂を巡る生活をしていた。
俺には霊感の強い知り合いが何人かおり、Aというのはその内の一人で、今でもよく遊ぶ友人だ。

その日仕事を終えた俺は、Aの家に向かった。
Aの家は元は下宿寮だったとかいう古いアパートで、妙な怪談も有る曰く付きの物件だった。
(実際には何も存在しないが)
Aはベースで何かの曲を弾いていた。確かプリティ・ウーマンだったと思う。
「お前、呪われてるぞ」
その言葉は確りと覚えている。唐突にベースを弾くのを止めていきなり言われたんだ。
ニヤニヤ笑いのAに、俺はむっとして言った。
「呪われてねえよ」
俺は憑かれたりすると自分でわかる性質で、その特は特にそんな感じがしなかった。
「いいや呪われている」
Aがからかっていると思って、俺尚更ムカついてきた。
「見えんのかよ」
「いや、」
Aは携帯を開く。待ち受けを開いて、俺に言った。
「証拠が有る」
俺の名前が書いてあった。人の形に切り抜かれた紙に。その真ん中には、釘。
「な、呪われてるだろ」
ぐうの音も出ない。

532 自治スレでローカルルール他を議論中 sage New! 2010/10/16(土) 03:37:15 ID:8Rm6kYGVO
経緯はこうだ。
日課にしている散歩(というかなんというか)をしていたAは、明け方近くに近所の神社に立ち寄った。
そこは本当に神社なのかと疑問に思うような小さなところで、御神体だか何だかを収めた小さな社と、
腕に抱えられるくらいの小さな賽銭箱と、古い鳥居しかないようなところだった。
もしかしたら、神社じゃないのかもしれない。
その日は特に何も無かったため、Aは何か無いかと普段は行かないそこに向かったらしい。
松の木に囲まれたそこに入ったAは落胆した。何も無い。
もう帰ろうかとも思ったが、近くのコンビニから買ったビールを飲むことにしたそうだ。
家で飲むよりはマシかと思って飲んでる内にに夜が明けてきた。ビールも無くなり、さあ帰ろうかという所で
「見付けた」
とのこと。
その粗末な紙人形を写メに収め、映りが良いものを待ち受けにしてAは上機嫌で帰宅。
そして俺がやってきた朝に至る。

Aが写した紙人形は、正直に言って不出来だった。
人の形に切り抜かれた人形にはうっすらと青の罫線が引いてあり、
大学ノートから切り抜いた物であることが分かる。
その罫線に添って、つまりノートに書くのと同じような感覚で俺の名前が書いてある。
シャーペンで書かれた弱々しい字。ふざけた子供が呪いの人形を作ろうとして失敗したような出来だ。
「こんなので丑の刻参りが成功すると思うか」
「しないだろうな」
人形はあまりにも簡単に作られている。呪われたという実感は無い。憑かれたという感覚は無い。
儀式は失敗している。
「で、どうする」
「付き合えよ」
だが、自分が誰かから呪われるというのは気分が悪い。俺たちは丑の刻参りの犯人を見つけることにした。

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物音

昨日の晩、『海猿』を映画館に見に行ったので、夜テレビでやっていた『252』を録画して今観ていたんだが、『252』ってモールツ信号、生存者あり、助けてくれ、ってことなの?
ちょっと怖い話を思い出したんだが、昔友達と3人で自分の祖父母のとこに泊まりに行ったんだよね。

酒飲んで雑談しているうちに、一人をいじめるようなかんじになってしまって、いじけたソイツはまだ早い時間なのに、寝る!って二階の寝室に行ってしまった。
ほっとけよ、と自分ともう一人で一階の居間で語っていたんだけど、しばらくすると

684 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:04:25 ID:3tY65YeGO
ちょっと怖い話を思い出したんだが、昔友達と3人で自分の祖父母のとこに泊まりに行ったんだよね。
酒飲んで雑談しているうちに、一人をいじめるようなかんじになってしまって、いじけたソイツはまだ早い時間なのに、寝る!って二階の寝室に行ってしまった。
ほっとけよ、と自分ともう一人で一階の居間で語っていたんだけど、しばらくすると
2階から

トントン トントントントントン トントン…

と繰り返し音が聞こえてきた。
685 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:08:43 ID:3tY65YeGO
最初は2階のヤツがふざけていやがらせでやってるんじゃないか、と下で話していたんだが、そっと2階へ行き襖を開けるとソイツはマジ寝していた。
下に戻って『アイツ寝てたし何かの物音かね』
とか言いながら語っているとまた
トントン トントントントントン トントン
と同じリズムで物音がする。
やはり2階のヤツがイタズラしてるのかとまた様子を見に行くと、やはりマジ寝している。

そんなことを何度か繰り返していると祖父が来て
『おめえ達、もう遅いで寝ろや』
と言いに来た。祖父にその物音の話をしたら
『ボイラーか何かの音が反響してるのかね?』
ということで祖父母が寝た後で更に友達と語り合っていたら

686 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:13:20 ID:3tY65YeGO
皆が寝静まったせいか、
トントン トントントントントン トントン
という音が今までよりはっきり聞こえるようになった。
さすがに変に思い2階で寝てるやつを起こし、狸寝入りしてたか?などと問いただしてみたら、やはりマジ寝してたようで、ソイツも怖くなって1階の居間に降りてきて、再び3人で飲んだ。

704 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/03(日) 00:39:26 ID:7g9rGiHW0

つまらない話ですが、続きがあって、3人で下にいたらまたどこかから
トントン トントントントントン トントン
と同じリズムで音がする。

数年後祖父が祖父母が泣くなり、自分の伯父にあたるそこの家の長男が
祖父母の住んでいた田舎の家を別荘みたいに改築した。
そしたらリングばりに地下室があり、井戸もあったんだ。
てか自分が1回だと思っていたのは2階で、その地下室が昔は1階だったのかも
しれん・・・戦争とかで防空壕みたいにしてたのかしら・・・

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物音

昨日の晩、『海猿』を映画館に見に行ったので、夜テレビでやっていた『252』を録画して今観ていたんだが、『252』ってモールツ信号、生存者あり、助けてくれ、ってことなの?
ちょっと怖い話を思い出したんだが、昔友達と3人で自分の祖父母のとこに泊まりに行ったんだよね。

酒飲んで雑談しているうちに、一人をいじめるようなかんじになってしまって、いじけたソイツはまだ早い時間なのに、寝る!って二階の寝室に行ってしまった。
ほっとけよ、と自分ともう一人で一階の居間で語っていたんだけど、しばらくすると

684 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:04:25 ID:3tY65YeGO
ちょっと怖い話を思い出したんだが、昔友達と3人で自分の祖父母のとこに泊まりに行ったんだよね。
酒飲んで雑談しているうちに、一人をいじめるようなかんじになってしまって、いじけたソイツはまだ早い時間なのに、寝る!って二階の寝室に行ってしまった。
ほっとけよ、と自分ともう一人で一階の居間で語っていたんだけど、しばらくすると
2階から

トントン トントントントントン トントン…

と繰り返し音が聞こえてきた。
685 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:08:43 ID:3tY65YeGO
最初は2階のヤツがふざけていやがらせでやってるんじゃないか、と下で話していたんだが、そっと2階へ行き襖を開けるとソイツはマジ寝していた。
下に戻って『アイツ寝てたし何かの物音かね』
とか言いながら語っているとまた
トントン トントントントントン トントン
と同じリズムで物音がする。
やはり2階のヤツがイタズラしてるのかとまた様子を見に行くと、やはりマジ寝している。

そんなことを何度か繰り返していると祖父が来て
『おめえ達、もう遅いで寝ろや』
と言いに来た。祖父にその物音の話をしたら
『ボイラーか何かの音が反響してるのかね?』
ということで祖父母が寝た後で更に友達と語り合っていたら

686 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/02(土) 21:13:20 ID:3tY65YeGO
皆が寝静まったせいか、
トントン トントントントントン トントン
という音が今までよりはっきり聞こえるようになった。
さすがに変に思い2階で寝てるやつを起こし、狸寝入りしてたか?などと問いただしてみたら、やはりマジ寝してたようで、ソイツも怖くなって1階の居間に降りてきて、再び3人で飲んだ。

704 本当にあった怖い名無し sage 2010/10/03(日) 00:39:26 ID:7g9rGiHW0

つまらない話ですが、続きがあって、3人で下にいたらまたどこかから
トントン トントントントントン トントン
と同じリズムで音がする。

数年後祖父が祖父母が泣くなり、自分の伯父にあたるそこの家の長男が
祖父母の住んでいた田舎の家を別荘みたいに改築した。
そしたらリングばりに地下室があり、井戸もあったんだ。
てか自分が1回だと思っていたのは2階で、その地下室が昔は1階だったのかも
しれん・・・戦争とかで防空壕みたいにしてたのかしら・・・

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一つ目兎

(1/2)
それでは私の体験談を。長い上に読み辛いです。すみません。

当時小学校低学年だった私は飼育係で、校庭の隅にある小屋には何匹か兎がいました。
掃除当番で小屋に向かうと、乱暴者でいじめっ子の上級生(男)が小屋の中で何かしているのを目撃しました。
私も彼に苛められた事があるのでどうすべきか迷っていると、彼は私の視線に気付いたのか、
驚いて走り去っていきました。急いで小屋に入ると、薄汚れた兎がぐったりとしているのを見付けました。
兎の手に血が滲んでいて、どうやら彼は兎を苛めていたようでした。
応急処置をしようと思って兎を抱き上げると、それと目が合いました。
私は兎の顔を見て、危うく悲鳴を上げて兎を落としそうになりました。
兎には目が一つしかありませんでした。しかも、顔の中央に付いているそれは人間の目でした。

正直怖かったのですが、飼育係として何とか堪え、小屋に備え付けてある薬箱で兎の治療をしました。
その兎を小屋に戻して掃除を始めようとした時、私は何か妙な音を聞きました。
文字に表すなら「ヒュル、ヒュウルル」という感じの口笛のような音です。
風の音かと思っていると、その音に混じって機械音のような高い声が聞こえたんです。
「ヒュウ、ヒュルル……ジコ、ジコ」と。発音は「事故」のものでした。
驚いて辺りを見回すと、また声がしました。
「ヒュルル、A、A」。それはさっき兎を虐めていたクラスメイトの名前でした。
気のせいではないと確信すると、さっきの一つ目兎と目が合いました。
愕然とする私の前で、兎は「ヒュルル、ツブレル、ツブレル。ウデ、ウデ」と言ったのです。
私が思わず「どうして!?」と聞くと、兎は「ヒュル、インガ、インガ」と答えました。
信心深い祖父母によく言い聞かされた、『因果応報』の事かと思い当たりました。
実はAは以前、遊び半分で兎の腕を折ってしまった事があったのです。
親がいわゆるモンスターペアレントで、教師は注意しか出来なかったようです。
そして、この兎も腕に怪我をしている事から、彼はまた同じ事をしようとしたのでしょう。

驚きと恐怖のあまり、私はそこから逃げ出しました。

273 本当にあった怖い名無し sage 2010/09/14(火) 21:53:34 ID:iRZw8obw0
(2/2)
次の日、小屋に行ったのですが、一つ目の兎の姿はありませんでした。
あれは夢だったのだろうかと思って教室に戻ろうとすると、目の前にAが立ち塞がりました。
「お前、昨日見てただろう。先生にチクったら殺すからな」
そんな感じの脅しをされ、私が何も言えずにいると、不意にあの兎の声がしました。
「ヒュルル、ヒュゥ、サガレ、サガレ」と。
不穏なものを感じて、私が咄嗟に後退ると、次の瞬間Aの姿は消えていました。
飼育小屋の隣にある、補修工事中の倉庫の壁に立てかけてあった鉄筋がAの上に倒れたのです。
Aは鉄筋の下で、「腕が潰れた、痛い」と何度も叫んでいました。
見ると、ぺしゃんことまでは言いませんが、腕が鉄筋の下敷きになって潰れていました。
鉄筋が倒れる際の轟音と私の悲鳴を聞き付けた教師達がAを助け出し、彼は救急車で運ばれていきました。