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鐘の音

23 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/06(日) 16:42:44 ID:U5bqDlFZ0

荒れ果てていた。住職もいないようだった。
鐘楼らしきものがあったがそれは崩れ。
鐘楼の天井だったものの瓦礫の中に蒼褪めた鐘が見えていた。

廃墟散策をしてたわけでもなく。肝試しに行ったわけでもない。
免許取立ての友人が大学野球で成績をあげ。
そのおお祝いに買ってもらったベンツを自慢するためにドライブに誘ってくれたのだ。
ほいほいついていった先で新車のタイヤがパンクした。
修理を待つ間暇なのが嫌で荒れた道を見つけたから辿ったのだ。
そうして上で言ったような廃寺についた。

散策して回っていると竹林のあたりがやけに清掃されてる。
色々見て回ると家庭菜園に出くわした。
そしてそこで暮らしている修験者といった風体の浮浪者を見つけた。
これがなかなか物知り、というのも廃寺の関係者だったようだ。
色々話を聞いていく中で面白い話をひとつ教えてもらった。

この廃寺、昔は山間にまで響く鐘の音が重宝されて栄えていたらしい。
寺のある山中には藩御用達の材木問屋の息がかった村がたくさんあり。
当時は時計などもないから、定期的になる鐘の音が時報代わりだったそうだ。
けれどある日、寺の小坊主が何かの理由で起きられず。
鐘が鳴らなかったそうだ。
山間の三つの村の村人は日の出の鐘でおきだして仕事に出る。
それがならなかったものだから、みんなして遅刻となった。
さてその日、昼から天候は大荒れとなった。鉄砲水が材木を流す川に流れ込み。
作業していた村の若い衆のうちかなりの数がかえらなかった。
これに怒ったのは帰りを待っていた彼らの家族。
寺に詰め掛けて鐘がならなかったせいだとつめより。
ついには小坊主を殺してしまったんだとか。
以来、時折小坊主の亡霊が出て鳴らし忘れた日の出の鐘を鳴らす、といううわさがあったんだとか。

24 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/06(日) 16:45:14 ID:U5bqDlFZ0

そのときごぉんっと遠くで音がした。
二人して吃驚仰天。まさかねと思いつつ二人で確認しにもどってみると友人がいた。
鐘楼の瓦礫のとこでちょっとだけみえてる鐘を的にして石をなげていた。
あんな話のあとだから彼を必死で止めたとも。止めずばなるまい。

その時だった。ぼぉおおおん。音がした。
瓦礫に埋もれ地面におちた鐘は反響させる振動を吸われてしまう。
さっきいったはずだが結構大きめの石を投げてもごぉんが精一杯だ。
なのに、ぼぉおおおおん、ともう一度響いた。
浮浪者は真っ青になって慌てふためく。
音のする方角は瓦礫からじゃなかった。本堂の裏の方から。
なにやらさっぱりといった友人の手をつかみ(怖いから)。
手をつないだことで友人の分の勇気を得たような気分になり好奇心に従うことにした。

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場所が悪い

54 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/06(日) 23:20:59 ID:vqesRneH0
世界的にも、有名な場所で死体を発見したことがある。今から十数年前の話だ。

冬、俺達十数人は試験明けで飲みまくっていた。酔っぱらっていた。少し酔いを醒ました方が
良くないって誰かが言い出し、飲んでいた場所からそう遠くないその場所にやって来た。

しかし、酔っ払いの集団だ。「鬼ごっこでもやろうぜ」と、仲間内の誰かが言い出した。
周りも、面白いし、「やろうぜ」ってことになったんだ。

たまたま、鬼になった奴が真面目な奴だったから、皆で生け垣と柵を乗り越えて、有名な場所の
中に、入って隠れることにしたんだ。

しかし、そこで男の死体を発見してしまった…。男の体の部分は地面の下だったが、首から上が地表に
出ていたんだ。なんで、深夜なのに判るのかというと、とっても有名な場所で、街頭が周りにも沢山
あったから。死体の顔には、カビも生えていた。

俺達は、まずい場所でまずいモノを発見したと直感した。とりあえず、一緒ににいた女の子数名をタクシーに
乗せ、自宅に帰した。(野郎二人をつけて、その場所から数ブロック離れた場所にあるタクシー乗り場まで
送って行って、見たものは、しゃべるな!と言い聞かせておいた)

何故、そうしたのかいうと、俺も一目置いていた、野郎と、ひとりの女、その二人の顔付きが変わっって言い出したからだった。

56 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/06(日) 23:42:08 ID:vqesRneH0
「場所が悪すぎる…」二人の意見が一致していた。

頭の悪い俺は、何故すぐに警察に連絡しないのかいらだったケド、野郎の方は、
「こんな場所に入ってしまって、俺達はコテンパンに警察から絞られるだろうが…。女の子達は調書とかで
死体が出てきた案件で、名前が裁判とかでも出てくる可能性があるじゃん」って、いいだした。確かに。

女の方は、「報道すらされないかもよ。某団体からの圧力があるだろうし、行政も死体一個じゃ、もみ消す
かも。ここは、そうゆう場所なんだからさ。今、国際的にもちょっと、注目されているし、イメージって重要じゃん」
って、軽くのたまわっていました。

しかし、発見された死体が目の前にありますし。俺達の足跡は、残ってますから。俺達が犯人扱いされても困りますし、
警察にも通報しましたよ。

しかし、この件が、マスメディアに載ることは一切ありませんでした。ですので、事件として、警察が扱ったのかも未だに
判りません。

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失せもの探し

581 本当にあった怖い名無し 2009/09/10(木) 00:28:48 ID:eaVRGZ/P0
僕にはオカルト道の師匠と呼べる人がいる。
人間的には最低だが、オカルトに関しての才能だけは認めざるを得ない。
そんな師匠にも師匠がいたというのを知らされたのは
師匠が失踪したあとのことだった。
きっかけは本当に偶然だった。
師匠が住んでいた家の近くに古い喫茶店があった。
僕は貧乏学生だったのでコンビニで買った缶コーヒーを持参し
師匠の家で飲むことが多かったので、その喫茶店に足を踏み入れたことは一度としてない。

僕がどうしてその喫茶店に入ったのか、それはまさに偶然であった。
師匠の家の近くを久しぶりに通った。師匠が失踪する前は頻繁にこの道を通っていた。
しかし、師匠が消えて以来、僕はなぜかこの道を避けるようになっていた。
だからその日、その道を通ったのは偶然以外の何ものでもない。
普段通っている道が突如使えなくなっていたのだ。
突如として道路が陥没してしまったらしい。もちろん車の通行は禁止。迂回路が提示されいてた。
歩行者・自転車なら通れる幅があったのだが、また陥没するかもしれないということで
工事現場の警備員はがんとしてその道を通らせなかった。
僕は仕方なくその迂回路を進んでいった。
路地には係員が一人ずつ立って誘導していた。
最初僕は異変に気づいておらず、ただただ誘導されるがままに歩を進めていた。
そしてふと我にかえる。

あれ。むこうの道は通れるのになんでこの係員はこちらの道へ誘導しているのだろう。
そんな疑問を覚えた。しかし方向的には正しかったので、僕はそのまま歩を進めた。
そうこうしているうちに、見覚えのある通りに出た。
師匠の家がある通りだ。
僕は後ろを振り返る。するとさっきまでいた係員がいなくなっていた。
しかし僕はそれでも自分を納得させるべく、さっき陥没した道路が復旧したのだろうと
勝手に結論づけていた。仕方がない。気は進まなかったが帰り道だったのでその通りをずんずんと進んでいった。
久々にみる師匠の部屋の窓。さっと影が動いた。
あの不愉快な出来事があってからここを通っていなかったので
ああ、新しい人が入居したんだろう。この近辺は学生も多いし、あれだけ安ければ当然だ。
そして師匠の家のわきを通り過ぎ、喫茶店が見えてきた。
583 本当にあった怖い名無し 2009/09/10(木) 00:29:42 ID:eaVRGZ/P0
「こんなところで何してるの?」
前方から歩いてきた女性に声をかけられた。その顔には確かに見覚えはあったが、
僕は名前を思い出せなかった。
「何よ。忘れちゃったの?」
ああ、Mさんだ。
「忘れてませんよ。久しぶりです。」
人形の一件いらい、僕は彼女の所属するオカルトフォーラムから離れ、当然のようにMさんとも疎遠になっていた。
風の便りによると、Mさんは新興宗教にはまりこんだ、という噂が聞こえてきたのも
僕がMさんと距離を置いた理由だった。
「ちょっと時間ある?コーヒーでも飲まない?」
僕はひるんだ。宗教の勧誘か?と恐れた。
「大丈夫よ。いまはまともだから。」
僕の顔色を読んだのだろう。Mさんは自らまともであること、そして信仰を捨てたことに言及した。

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鳥居をくぐる

88 本当にあった怖い名無し 2009/08/25(火) 02:35:06 ID:YBwbxyGPO
これからするお話しは今から20年以上前、僕が中学生の時の話しです。
当時僕は悪い先輩達と付き合いがあり、暴走やタバコ、シンナー等不良っぽい事をして意気がる田舎ヤンキーでした。

その日は学校をさぼり、町外れにある無人の神社に二人の先輩(アキさん、コウさん)とタムロってました。バイク談義も一段落してそろそろたまり場に帰る雰囲気になっていたのですが、アキさんが
「この神社の裏山に遺跡みたいなのがあるらしいから行ってみよう」と言い出したのです。見ると確かに裏山の奥へ続く石段がありました。
僕は基本的に先輩に付いて行くタイプだったので「いっすよ」てな感じでしたがコウさんは純トルでだいぶラリっており
「だりーお前ら行って来ていいよ。俺はここで待ってるから」と言って待つことに。僕も実は面倒くさいと思ってましたがアキさんに付いて石段を登り始めました。

その裏山は多分高さ20~30m位で夏ではありましたが石段をトンネルの様に木が覆い、涼しさすら感じます。
緩やかな石段を登りつつ世間話しながら5分程行きました。するとまだ上がありそうなのに草木が石段を隠し始め、かなり長い間人が立ち入っていない様相を呈し始めたのです。

89 本当にあった怖い名無し 2009/08/25(火) 02:39:21 ID:YBwbxyGPO

「…アキさん、遺跡とかないっすね」
「でもまだかなり上まで続いてそうだなこの階段。ひょっとして頂上まで行くんちゃうか? 展望台みたいのがあったりして!最後まで行ってみようぜ」

……アキさんにこんな趣味があったとは…意外に思いながら更に登ります。草は既に腰の高さまで伸び一歩づつ踏み倒しながらでないと進めません。
つづら折れを曲がったところで異様な物が目に入りました。

ほとんど草に隠れていましたが鉄柵が道を塞いでいるのです。赤錆て今にも朽ち果てそうなその鉄柵には”立入禁止”のプレートが架けられていました。やはりかなりの時間の経過を感じさせる程錆に侵食されながら…

91 本当にあった怖い名無し 2009/08/25(火) 02:42:51 ID:YBwbxyGPO

立入禁止と言われたならもう僕等としては立ち入らない訳にいきません。
「この先には何かびっくりするような面白いモノがあるに決まってる!」
アキさんと僕は少し興奮しながら崩れ落ちそうな鉄柵を乗り越え頂上を目指しました。

………今思えばここで引き返していればあんな忌まわしい出来事に会わなくて済んだのでしょうが、
あの時の僕らは何か得体の知れない力によって死の淵へと導かれているようでした…

神社前の通りから山を見るのと実際登るのとは大違いで、小高い丘ぐらいに思ってたのがこんなに深い森だったとは…
鉄柵から更に15分登り、ようやく頂上付近と思われる場所まで来ました。だいぶ前から石段は途切れ広い獣道みたいな坂に変わっています。
半径30m程の開けたその場所は木々に陽光が遮られ薄暗く、下界からの音すら聞こえない薄ら寒いような雰囲気をたたえ僕等を迎え入れました。
しかしそんな事より誰の目から見ても明らかに異様な物が有りました。それは僕等が期待していた廃墟などではなく…

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高性能カーナビ

338 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/26(水) 18:19:47 ID:imwuQsj2O
これはお盆休みに母と姉と一緒に実家に帰省したときに体験した事だ。

実家は東北の方にあるんだが姉が新しい車を買ったばかりってこともあって
リハビリがてら車で関東から東北の実家まで行った訳だ。

なんとか県内までたどり着き県庁所在地あたりにくるとどんな田舎でも賑やかになってくる。
自分にとっては意外だったこともありワクワクしながら外を眺めていた。
それにも飽きて、ふと姉の方に目をやるとなにやら姉の様子がおかしい。

339 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/26(水) 18:21:23 ID:imwuQsj2O
すると「ちょっと…やだ…なにこれ。」と泣きそうになりながら騒ぎ始めた。
どうやらカーナビの画面が示している道と音声アナウンスが示している道が違うみたいなんだ。
すると母が「面白いから音声に従って見ようよ。」とか言い始めたので音声アナウンスに従って行くことになった。
結局実家とは全然違うところに到着した。
爆睡してる母親を起こす「なんでこんな所に着いてんの?ここ…ちーちゃんが住んでた家じゃない…。」と震えていた。

まぁ結局もう一度カーナビに住所をいれたら無事に着いたんだけど、さっきの話について母にきいてみると
どうやら死んだ『母親の妹』の住んでいたアパートの前に着いたからびっくりしたみたいだった。
まぁ結局『お盆だし寂しがったから呼ばれたんじゃないの?』って感じに落ち着いた。

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呼び込み体質

871 1/6 sage 2009/08/24(月) 13:50:21 ID:lmmszt+U0
俺が中学生の時、家族で温泉に行ったときのこと。
夕飯前にひと風呂・・・と、俺は父と弟と男湯へ、母だけが女湯へ。
俺ら3人が先に出て、ロビーでコーヒー牛乳を飲んでいたら、
女湯の方から母の悲鳴が聞こえた。
「誰か助けて!!」と叫びたおしている。
父が慌てて入口まで行き、「どないしてん!?」と聞いたが、
母は動揺した様子で要領を得ない。
女湯に入るわけにはいかず、とりあえず母と俺は外から母をなだめ、
弟が旅館の人を呼びに走った。
話を聞いてるうちに母も落ち着いてきて、
どうやら誰かが中で倒れたんだということが分かった。

70代ぐらいのおばあさんが、母が風呂から出てきたときに外から入ってきて
何かにびっくりしたような顔をしたかと思うと突然ひっくりかえったらしい。
そうこうしてると、弟が旅館の人を連れて戻ってきた。
救急車を呼ぼうとしたとき、おばあさんの意識が戻り、
なんだか大丈夫そうなんで、後は任せて俺らは部屋へ引き上げた。
機嫌よく夕飯を食べ、それぞれまた風呂に入ったり
ゲームコーナーでハイパーホッケーをしたり
ベタな温泉の満喫の仕方をして過ごし、いつもより早めに寝た。

872 2/6 sage 2009/08/24(月) 13:51:09 ID:lmmszt+U0
夜中、ふと目を覚まして冷蔵庫を覗いてると、廊下が騒がしいことに気づいた。
どうも数人で何か話している。
ドアのところに近づいて聞いてみると、何を話してるのか分かってきた。
どこかの部屋からうめき声が聞こえるというのだ。

「私にはよく分かりませんが・・・」
「えっ!?聞こえないの?あんなに苦しそうなのに!中で倒れてたら
 どうするんですか!」

俺は夕方のお婆さんを思い出していた。
俺がごそごそしてるのに気づいた母も起きてきた。
母は外の押し問答を聞いてドアを開けた。
「何かあったんですか?」
母が言い終わるか終わらないかで隣の泊まり客と思しきおばさんが声をあげた。
旅館の人の説明で、隣のおばさんが聞いたうめき声が俺たちの部屋から
聞こえていたらしいことが分かった。
母がみんな無事で何ともないことを言い、隣の人々は部屋に引き上げた。
旅館の人も騒がせたことを詫びて戻っていった。

873 3/6 sage 2009/08/24(月) 13:52:22 ID:lmmszt+U0
その後、何となく釈然としないままもう一度布団に入った。
母はすぐに寝てしまったようだったが、俺はなかなか寝付けなかった。
しばらくしたら、何か遠くから聞こえてくる音に気づいた。
蚊が飛んでいるようなブーンという音に似ていた。
その音はだんだん大きくなり、耳鳴りのように頭の中でウワンウワン鳴り出した。
ウワンウワン音の中で何か喚いているような人の声が混じり、
日本語ではない聞いたことのない言語で怒鳴っている感じだった。
「これが噂の金縛りや!」と、必死で動こうとしたら・・・
果たして、意外に体はすんなり動いた。
すぐ横で寝ていた父を起こそうと近づいたとき、何かに腕を掴まれ逆方向に
引っ張られた。