カテゴリー
洒落怖

ジャグジー女

276 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/14(木) 19:25:27 ID:JdA1xgdBO
知り合い(以下A)と用があって、Aの家に車で向かえに行ったんだ。
昔からの家で呼び鈴がないので、玄関前から呼びかけてみるけど応答なし。
しばらく「すみませーん」とか「向かえにきましたー」とか言ってたんだけど、誰も出てくる気配なし。
ど田舎なんで、在宅時は玄関の鍵閉めない家がほとんどなんだけど、A家の玄関も開いてて「こんだけ
呼んでるし、鍵かかってないって事は誰か居るんだろうし…何かあったのかも」と入ってみた。

そしたら、風呂場の前でAが汗びっしょりになって突っ立ってる。
私が近づいてもAは微動だにせず、見開かれた目は風呂場の中に向けられて小刻みに震えている。
「どうしたの?」と声をかけつつ、私も風呂場の中を覗き込んでみて思わず「ひっ」と声が出た。

浴槽の中で、色白の肩下くらいの黒い髪の(多分)女が体育座りで頭までスッポリ湯(水?)に浸かり、
口からジャグジー並みの物凄い勢いで空気を出している。
空気で良く見えないが、恐らくヤツの視線は私達へと向けられているだろうと直感。

目をそらしたらイケナイ気がして、でも、見ているのも恐怖で私も暫しAと共に硬直。
その間も、ヤツは息継ぎもせず相変わらずな勢いで空気を出し続けている。
それに、小さい子供ならまだしも、大人が体育座りで頭まで浸かれるものなのか?
ましてや、ヤツは私達から見て横向の浴槽に対して縦向に。私達の方に体を向けているのである。

もう、これは間違いなく人間ではない。
目をそらすのは怖いが、いつまでもこうしているわけにもいかないし…取り敢えず逃げるしかない!
と、固まっているAの腕を引っ張り、玄関の外に停めてある車へ猛ダッシュ!
が、お決まりの”焦って車の鍵が見つからない”。
やっとの思いで鍵を見つけ、ドアを開けてAを後部座席に蹴り入れ、エンジンをかけてバックで庭から出る。
庭から出る瞬間、玄関から何かが出てくるのが見えたが、何なのか確認する余裕は無く、取り敢えず
人の居そうな所へと車を飛ばすも、相当の田舎。延々と人気のない道が続く。

277 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/05/14(木) 19:26:19 ID:JdA1xgdBO
後部座席のAをルームミラーでチラッと見てみると、真っ青な顔をして俯いている。
私が「さっきのは、家族…じゃないよね?てか、他の家族は?一緒に逃げてこなくて大丈夫だったか?」
と聞いても、汗をかきながら震えるだけで応えない。
「取り敢えず、今は逃げることに専念しよう」とルームミラーから目を外し、Aへの声かけもやめて
運転に集中していると、なんか変な歌声みたいのが聞こえる。

車で音楽はかけていない。周りは農道で音楽がかかっている訳がない。結構なスピードが出ているし、
例え農家の人が居たとしても会話が聞こえるわけがない。
ショックでAがおかしくなったのかもと「ああ、これは病院連れてった方がいいかな」とか思っていたら、
ルームミラーに車についてくる何かが写った。

カテゴリー
洒落怖

さえがみさん

742 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/19(火) 17:11:02 ID:qJxg8rr60
俺は子どもの頃は超がつくド田舎に住んでいた
山々に囲まれた閑静な農村地帯だった

その村では一年のうちである月の満月の日の前後一週間は絶対に山に入ってはいけないという決まりがあった
村の子どもたちにはその期間は山の神様が降りてこられる日だからと聞かされていた
その期間は山の入り口のところにある道祖神様(俺らは「さえがみさん」って呼んでた)の祠の前で山から村に入る道に注連縄を張って道祖神様を御祭りしていた

このお祭りの間は子どもだけでなく大人たちも決して山に踏み入ることは許されなかった
村の子どもたちは物心ついたときから厳しく戒められているのと、山に入っても楽しい時期でもなかったこともあってわざわざ叱られるのを覚悟で山に分け入るやつはいなかった
とはいえ、腕白盛りの子どもたちのことだから、それでも数年に一人か二人は無謀にも山に入ろうとする馬鹿が現れるのが常だった
隠れて山に入ったのが見つかったやつは厳しく叱られて頭を丸坊主にされて学校を休まされた上で隣村にある神社で泊り込みで一週間修行させられるというお仕置きが待っていた
それを見た村の子供たちはお仕置きを恐れて期間中は山に入らない→世代交代した頃にまた馬鹿が現れる→お仕置きを見て自重→忘れた頃にまた。。。ということが繰り返されていた

ここまでの話だと、田舎によくあるわけのわからない風習で終わってしまうのだけど、俺が小学6年のときにその事件は起こった
起こったといっても俺自身が”何か”を見たというわけではないし、”それ”自体も単なる村の風習と精神錯乱で、オカルトとは関係ないと言われればそれまでかもしれない
ただ、村の禁を破って山に入った俺の従兄弟の妹が精神に異常をきたしてしまい、その兄も責任を感じてかその後おかしくなってしまったという事実だけが残っている

その年は従兄弟の親父さんがお盆に休みを取れないということで、お盆の帰省の代わりに季節外れのその時期に一家四人(両親と兄と妹)で里帰りしてきた
普段だったら誰も訪れないような時期のことである
そして、それが全ての間違いの元だった

743 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/19(火) 17:12:06 ID:qJxg8rr60
村の子どもたちはその時期に山に踏み入ってはいけないと厳しく教えられていたが、従兄弟たちは普段はこの時期には村には帰ってきていないのでそのことは知らなかった
祖父と祖母が従兄弟たちにそのことを教えたが、都会育ちの従兄弟たちにとってはイマイチ理解できていなかったのかもしれない
あるいは古風な村の風習だということで迷信だと馬鹿にしていたのかもしれない
今となっては知るすべもないことではあるが

従兄弟たちが普段帰省してくる夏休み中であれば俺たちも学校が休みなので一日中つきっきりで遊びまわれるが、あいにくとその時期は平日で俺たち村の子どもたちは学校に行かなくてはいけなかった
学校が終われば俺たちは従兄弟たちと一緒に遊ぶわけだが、少なくとも午前中は従兄弟たちは彼ら兄妹だけで遊ぶことになる
俺たちが学校に行っている間は祖父母が山に入らないように見てたりするわけだが、さすがに常につきっきりというわけにはいかない
それでもまぁ、3日目くらいまでは従兄弟たちはおとなしく祖父母の言いつけを守っていた。。。少なくともそう思わせていたわけだ

カテゴリー
洒落怖

おかしくなった友人

495 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/03/30(月) 12:33:34 ID:3XhKU6vRO
ちょっと長いが失礼
話し言葉の方言を慣れない標準語に直してみたんでぎこちないかもしれんが

免許取り立てではしゃぎまくってた時
なにぶん田舎なもので、毎晩皆思い思いの車に乗って調子に乗りまくってた
そんな訳で、田舎の夜はヘッドライトの明かり以外は星が瞬くばかり
ざわざわと木々が擦れ合う音を吹き飛ばすぐらいアクセルふかして意気がる僕達はまったく田舎の高校生の鏡のようだった
その日は気紛れに心霊スポットに行こうと言う事になった。地元ではバカなら一度は訪れる廃屋のことだ
僕の車で行くことになった。汚すなよ、土禁だからななんて寒い事をいいながら意気揚々出発
何回か行ってたんで気軽な感覚だった

農道をとことこ走っていくと森に同化するようにその木造平屋建はぽつんとある
地主さんの家みたいに広くてゴージャスなんだけど俺の知るかぎりずっと放置されてるその家屋はまさに廃屋と言う名にふさわしい
概観からしておんぼろ。とにかく木が湿ってそう
家の建ち方としてはト○ロの家な感じ。あそこにあんなスウィートホームじゃなくて
純和風のいかにもって感じのが建ってる
行く度思ってたけどその家屋付近は霧がよく発生する
冬だから余計なのかしらんが
車から降りると家屋裏の真っ暗な森がざわざわうるさかった
ちょっと風もあったし、ミリミシ、と独特な家鳴りがいかにもな雰囲気を醸し出している
なんてことはない。僕達はただ中に入って写真をとる

買ったばかりのデジカメを使いたいが為に
そして写真をとったら適当に捜索していつものように帰ってコンビニにでも行く予定だった
ずかずかと玄関からはいった。家具は殆どない
散らかされたゴミと大きなタンスとよくわからないが漬物樽みたいのがちょっと残ってる
「M撮ってやろう」
埃に塗れてカリカリになった表紙もよくわからない雑誌を拾い上げていたMにTが言う。
「我が城ですwww」
ふざけながらMは当時僕らの中で流行った台詞をいって襖を背に両手広げて超スマイル。
フラッシュがあたりを照らした瞬間、僕は全身に鳥肌がたった

496 2 sage New! 2009/03/30(月) 12:37:25 ID:3XhKU6vRO
やばい、なぜかわからないけど頭にそう浮かんだ気がする。とにかく一瞬にして冷汗をかき鼓動を乱した
次の瞬間誰かが奇妙な奇声を発し、驚いて僕は外に逃げた。皆も後からついてきた
場は一瞬にして小パニック
息を切らしながら車まで走りつくがMとTがいない
振り返るとTがMを押し退けてこちらへ脱出してくる所だった
Mは死にそうな顔してもがいてる。腰が抜けたのかうまく走れないMに駆け寄った僕は、引きずるように車まで走った
「どうした?足捻ったか?」
「ちがう!ちがう」
Mは過呼吸気味にヒッヒッといいながら口をぱくぱくさせていた

カテゴリー
洒落怖

おかしくなった同僚

この話は実話です。
ただ事実のみを書きます。

運送大手の○川で僕はドライバーをしていました。
ある夜、○○工場内(九州内にあります)で作業中、どうにも同僚Sの様子がおかしいことに気付きました。
Sは仕事中だというのに、ある一点を睨み付け、小さな声でなにか呟いているのです。
不思議に思い近づくと、Sの声が微かに聞こえてきました。
「アケミくるな。アケミくるな。アケミくるな。」
彼はひたすらそう呟いていました。
当時○川には霊感が強いドライバーが二人いました。

SとAです。
Aは、生まれつき霊が見えるとのことで、よくなにもない空間を指さしては、あそこに青いお婆さんがいる、などと言っておりました。
Aは霊に対してある程度の経験といいますか、耐性があるらしく
Aの言うことには、霊には大丈夫なやつと、ヤバイやつとの二種類があるそうで
なんでも大丈夫なやつはまったく持って生者に感心を持たずに、ただ決まった場所にいるだけとか。
そういうのは大抵が何日もすればいなくなるそうで、まったく無害なのだそうです。
Aいわく、人に興味を持たないのは大丈夫らしいのです。
対してヤバイやつは、いつもこちら側、つまり生者を執拗に見ているらしいのです。
普段私たちの周りにもいるようで、その存在を知っているそぶりを見せるとつきまとい、時には命にかかわる問題を起こすそうです。
ですので、必ず見えないフリをして近寄らないようにしなくてはいないそうなのです。

259 じつ8② sage 2009/11/25(水) 00:03:19 ID:8PoNq8niO
Sは霊感があるといってもAとは少し様子が違いました。
Sが霊の存在を感じるようになったのは、つい一年ほど前からなのです。
彼はそれまではまったく霊の存在を感じた事などなかったそうです。
きっかけは信じられない話ですが、ある遊園地(これも九州です)のお化け屋敷に入り、出たあと急に見えるようになったというのです。
Sいわく最初は霊だとは思わず、お化け屋敷からでると、突然遊園地に顔つきの暗い人が増えたので不思議だったのこと。
Sには、Aのようにヤバイやつと大丈夫なやつとを区別することはできませんでした。

話を戻します。
呟くSの様子を見て、僕は心配になり、どうした? と声をかけました。
Sは返事をせずただ必死に呟いています。
「アケミくるな。アケミくるな。アケミくるな」
ただならぬSの様子に霊絡みのことが起きているだと思った僕は、Aに報告しにいきました。
AはSを見るなり言いました。
とてもヤバいやつとSが見つめあっている と。
僕にはなにも見えません出したが、どうにも薄笑いを浮かべた不気味な女がSの傍で彼をじっと睨んでいるのだそうです。
Aは言いました。ああいうのは絶対に目を合わせたらいけない。気がついてないフリをしないと。
今日はSに近寄らないほうが良い、と。
そういうと事務所から塩を持ってきて自分と僕に振りかけました。

カテゴリー
洒落怖

AirLove

この間の体験。
きっかけが物凄く恥ずかしい話なんだけれど、引かないで読んでもらえると嬉しい…

一人暮らし初心者でバイトもせず、恋人もいない自分は、
この初の長期休みで、寂しくて寂しくて人恋しくなっていた。
それでとある夜、トチ狂ってエアラブラブごっこをしていた。

丸めた布団を、どうしても忘れられない好きな人に見立てて、
「ずっと一緒v」とか話しかけたり抱きついたりしていた。思い出すと、とても恥ずかしい。

完璧にその気になって迫真の演技(?)をし終わり、満足感と虚しさを感じながら寝た。
寝て四時間たった深夜三時頃、悪夢で目が覚めた。
多分不安な精神面がでたようで、噴火で逃げ惑うよくある夢だった。

悪夢で起きると中々寝付けない。ベットの上で寝れるよう奮闘していると、
冷蔵庫や雑音に交じって変な音が聞こえることに気が付いた。
寝息の音だった。

続く

221: 本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 19:35:50.71 ID:GorDZEcM0
続き①

スーー スーー スーー・・・
男の人らしい強めの寝息。最初は冷蔵庫の音だと思ったが、今までこんな音が聞こえたことはない。
それでもきっと、温水器か何かが暑くておかしくなったんと思って寝ることに集中し、寝た。
朝、もうあの音はせず、あまり考えないようにした。

天気も良く久しぶりに気分が良かったので、都心に出かけることにした。
化粧をし、服を着替えたところで何故か急に体が重くなった。
全身が凝ったようになり、吐き気と頭痛がしてきて、立っていられず、横になった。

今までこんなことは無く、対処のしようも無く、その日は一日中寝ているしかなかった。
具合が悪かったがそれでも何とかして風呂に入ったら、換気扇の音に交じり、
ハァハァという息遣いが聞こえてきた。雑音か何かだと思いたかったが、息使いにしか聞こえない。
 
続く

222: 本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 21:02:52.74 ID:GorDZEcM0
続き②

恐ろしくてすぐにシャワーを済ませ、明かりを消して布団を被った。
暫くたってまた、あの寝息が聞こえ始めた。音はすぐ近くから聞こえた。
でも恐ろしさと具合の悪さから、どうすることもできず何とか寝た。

次の日の朝、具合が悪いのは治っていた。またなったら怖いので痛み止めか何かを買いに行こうと思い、
準備をし着替えをし始めたらまた昨日の具合の悪さに襲われた。
結局その日も家にいることになってしまった。

午後、横向きに寝転んでいたら「えへへえええへえ」という感じの
男性の笑い声が頭のすぐ後ろから聞こえた。

続く

223: 本当にあった怖い名無し:2011/09/09(金) 21:14:55.70 ID:GorDZEcM0
続き③

部屋の両サイドは女性。今の時間はどちらもバイトらしく誰もいない。テレビもつけていない。
部屋には自分しかいない。きっと具合の悪さからくる幻聴だと思うとしたが、怖くて振り向けない。
固まったままでいたら、また変な笑いと共に変な抑揚で
「一緒にいいてああげるよぉ」と頭の後ろから囁かれた。
ハァハァという息遣いも聞こえ、耳に風がかかった。

カテゴリー
洒落怖

お狐さん

亡きうちの婆さんが親父に語ったという話。そして俺が親父から聞いた話。
大戦末期、爺さんはのらりくらりと免れていたが、ついに出征の命令がきた。
爺さんは名誉なことなどとは思えなかったらしく、もう生きてかえってはこれない、
俺はもう終わりだ、と毎晩泣きながら酒浸りだったらしい。

婆さんはなんて臆病な男なんだろう、とほとほと呆れ果てていたそうだ。
しかし、ある日爺さんは上機嫌で帰ってくると、婆さんにこう語った。
気まぐれに近所のお狐さんを参ったところ、お狐さんの声が聞こえたとか。

そんなに死にたくないのならば、わしがなんとかしてやろう。
その代わりに、休みの日は毎朝必ずここを掃除し、供え物を絶やしてはならない。

婆さんはとうとうおかしくなったかと相手にしなかった。
しかしその日以来、爺さんは人が変わったかのように俄然やる気になって、意気揚々と戦地へ向かった。
婆さんはあんな臆病者がとても戦場で生き抜くことはできないだろう、と半ば諦めて送り出した。

終戦を迎え、爺さんは帰ってきた。
爺さんによると、何度も死ぬかと思ったが、その都度奇跡的な出来事が続き、生き延びることができたらしい。
その中でも印象的だったのは、名前も知らない味方の兵士が、
何度もあった危機的状況にふっと現れ、活躍したという。

その兵士の活躍が結果的に爺さんを助けることとなったとか。
その兵士はいつも将棋の駒を身につけており、
爺さんもそれにあやかり自作の駒をお守りとし、身につけていた。

部隊がほぼ壊滅したなか、爺さんは五体満足で帰ってきた。
爺さんはあれはお狐さんの兵隊だ、お狐さんは将棋好きなんだ。
と興奮しながら婆さんに語ったという。

612: 本当にあった怖い名無し:2011/06/22(水) 01:17:48.26 ID:DT+G7q8Y0
帰還後、爺さんは少ない元手から商売を始めたが、なかなかうまくいかず苦労した。
しかし忙しいなかでもお狐さんとの約束はきちんと守っていた。
四人目となる親父が産まれたころ、商売は少しずつ軌道にのり、
あれよあれよというまに爺さんは少なくない財を築いた。

しかし、そのころになると、爺さんは博打や女に呆けるようになり、家庭をないがしろにするようになっていった。
家には金を入れていたので、婆さんは泣く泣く我慢していた。
お狐さんとの約束も次第にいい加減になっていき、とうとう近づくこともなくなった。

異変が起きたのは間もなくのこと。
長男と長女が相次いで亡くなり、爺さんも肝臓を痛め倒れた。
痛みに苦しみ、毎晩夢でうなされる爺さんは、お狐さんの祟りだ。
お前が代わりにお狐さんとの約束を守ってこい、と婆さんに命じた。

婆さんはお狐さんとの約束を代わりに果たしたが、時すでにおそく、爺さんは苦しみ抜いて死んでいった。
あっという間に商売は傾き、婆さんは残された子供らを育てるため相当に苦労した。
しかし、お狐さんとの約束はきちんと守っていた。