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洒落怖

行方不明

798 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/10(月) 00:18:57 ID:Jj1X2IEDO
小学生の頃、林間学校に毎年行っていた。
俺が6年生の時、行事の中に肝試しがあって、夜中に懐中電灯一つ持って、三人一組で山の中を歩くことになった。
本能的に闇は怖かったんだが、強がって俺は先頭をライトを持って歩くことを志願したんだ。
背が低い俺の後ろを、太ったTと、ヒョロ長いKが付いてくる。
多分三人とも怖かったんだろうけど、強がってはしゃいでた。
理由は覚えて無いが、俺達は横一列ではなく、縦に並ぶように歩いていたと思う。
一番後ろにいたKが、何か変な匂いしない?と言い出した。

801 本当にあった怖い名無し 2009/08/10(月) 00:35:33 ID:Jj1X2IEDO
俺は何も感じなかったし、Kが脅かそうとしてるんだろうと思った。
Kはまだ気にしているようだったが、俺達は歩き続けた。
急に後から吹っ飛ばされて、懐中電灯も飛んでいき、俺は痛みに泣きそうになりながら叫んだ。
何すんだよ!!後からはTの泣き声とKの叫び声が響く。
とりあえず懐中電灯を拾い、後ろを照らすとTしかいない。
Kの声は俺らの進行方向とは逆に向かっていく。
何か怖くなった俺は、とにかく一人で走った。
後からはTが待って~と言いながら付いてきているようだ。
とにかく走って、俺らが泊まっていた旧校舎に着いた。

803 本当にあった怖い名無し 2009/08/10(月) 00:48:42 ID:Jj1X2IEDO
直ぐに先生にKのことを話すと、無線で他の先生方と連絡をとったようで、K以外の児童は全員集められた。
そして男の先生三人でKを捜すしに行き、警察にも連絡をしたようだ。
ド田舎なので捜索隊を集めるにも時間がかかるらしく、俺が就寝する前には捜索がはじまらなかった。
先生達が一回りしても見つからず、とにかくその日は寝ることになった。
布団の中に入っても、Kの声が耳に残っているのか実際に聴こえているのか分からなかったが、
Kの叫び声が小さく聴こえて何時間も眠れなかった。
Kは、ギィギャー、アー、ァァアアア、とか、叫んでた

806 本当にあった怖い名無し 2009/08/10(月) 00:59:06 ID:Jj1X2IEDO
次の日、本来後1日あるはずだった林間学校は中止になり、俺とTは警察に話を訊かれていた。
俺は急に突き飛ばされて訳がわからなかったが、Tは一瞬何か凄い臭かったと言っていた。
周辺から羆の足跡が発見されたため、山狩りが行われたらしいが、結局Kは行方不明のまま終わった。

そして俺が大学生になって、深夜に一人バイクで山を走っていたら、急にバイクのエンジンがとまった。
何も光が無い、真の闇の中、俺は子供の頃の体験を思い出し震えた。
何度セルを回してもエンジンが付かない。周りからは風の音、不気味な生き物の鳴き声がする

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「また来るね」じゃねーよ

529 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/05/24(木) 22:10:55.14 ID:JcHNaME4i
長くなるので所々端折るけど俺が最近まで体験してた話。
このスレに書き込もうと思っては居たんだが、その頃は現在進行形だったので書けなかった。
一ヶ月前程、近所に有名な「廃病院」があってそこを通り掛かったんだ。
この廃病院は結構地元では有名ないわゆる「心霊スポット」なのね。
ちょうど昼に通り掛かったんで何の気無しに病院の窓を見た。

そしたらこっちを見下ろしてる人影が見えたんだよ。
昼間だしあんま怖いと思わなかった、むしろ肝試しみたいな事をしに来た近くの大学生か?とか思ってた。
この病院、実は団地の中にあって廃墟にも関わらず鍵も何もされてないんだ。
なので小学生でも誰でも中に入れるんだよ。その時も結局特に気にする事も無く俺は自宅へ戻った。
それから3日程経った昼間、また俺はそこを通り掛かった。

530 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/05/24(木) 22:13:14.93 ID:JcHNaME4i

ふと視線を感じ、またも窓を見た。そしたら前と同じ位置の窓からこっちを見下ろしてる人影があった。
流石に気になったんだよ、何してるんだこんな廃墟で!ってな具合でね。
怖がらせようとしてんのかな?って思って注意しに行こうかなって気になって立ち止まって声を掛けた。
「ここ廃墟だし立ち入り禁止だよ!危ないから出なさい!」
ってね。
で、その超えに気付いてないのかガン無視された。
シカトされると腹立つじゃん?で、俺も例に漏れずイラっ☆としてさ、廃墟に入ったのね。
んで例の人が居る部屋に行ったのよ。
したら居たのね。
ここで俺やっと気付いた、あぁ女の子だったのかって。
後ろ姿から華奢な体格が見て取れた。
ショートカットで小柄、グレーのTシャツにデニムのショートパンツ、サンダル履いてた。
「何してんですか?さっきも言いましたけどここ入っちゃダメですよ?まぁ俺もですが」
で、またシカト(´・ω・`)
またここまで来てシカトは無いだろ!とか心の中でツッコミを入れながら近付いて行った。
近くに行ってもなんの反応も無く俺は顔を覗き込んだ。
虚ろ・

虚ろな目で下を見下ろす彼女は昼の陽射しに照らされ少し艶っぽく感じた。
じーっと顔を覗き込んだまま俺は「もしも~し」
と声を掛けるんだけど以前反応は無かった。
反応が無いのと人の居ない廃墟の中と言う事もあってか少しムラムラっとしてしまった。
お尻とか触ってもよかったりして\(^o^)/
何て思いながらそっとお尻に触れてみたんだが、それでも彼女はピクリともしなかった。
まるでマネキンの様に無表情で、そして身動き一つ無い。
俺はその瞬間悟った。
あ、これあれだ幽霊だわ、と。
でもムラムラした俺の気持ちは抑える事が出来なかった。
ちょっとごめんねといいながら胸を触ってみるが反応がない。
おもむろにズボンを脱ぎ、パンツの下でいきり立って居るコイツの処理に勤しんだ。
ハァハァと荒い息遣いになる俺に反し、何も反応しない彼女。
結局この状態にえらく興奮していた俺が物の一分もしない内に「足に出すよ!」とか言いながら逝ってしまった。
先っぽに残ったアレを指で拭き取り横の壁になすりつけると俺は「また来るね」と言い残しその場を離れた。

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寒い場所

36 本当にあった怖い名無し New! 2009/07/28(火) 18:35:55 ID:DsMBgPRqO
では一筆…

その手のモノを初めて見たのは20歳の頃で、それ以来しょっちゅう見たり聞いたり…たまにちょっかい出されてたりした。
30歳超えた辺りでいい加減鬱陶しくなって『もう知らねえよ』って感じで気にしない様にしてからは、気配ぐらい迄でそれ以上は全く知覚しなくなった。

そんな俺が17~8の暑くなって来た頃の出来事。

東京と神奈川を結ぶ国道の峠道〇〇〇峠に良く単車で走りに行ってた。
その日もいつも通り夜中1時頃から走りに行ってたんだよ。いつもは1人なんだけど、その日は学校のダチ2人と一緒に行った訳。
3人共ノリノリで、ろくに照明も無い中何度も上ったり下ったり往復してる内に一部おかしな区域が有る事に気付いた。

何故か中腹の7~8Mの区域だけ空気がおかしい…もう暑い季節なのにそこだけ温度を感じない様な…相対的に寒い様な…?

何か空気が体に纏わりついて来る様な…例えるならゼリー状の液体の中に飛び込んだ様な感じか。でもそこは未舗装の林道の入口だったから、山の冷えた空気の通り道なのかと思って大して深くは考えなかった。

何度も飽きずにカッ飛んでる内に連れは小休止に入り、俺だけGSでガス補給してそのまま走り続けてた。

キーン!ガリガリ!
突然金属のぶつかる様な音と共に、左足に手応え(足応え?)が無くなり慌てて止まる俺。
暗闇の中チェックしてみたらチェンジペダルのパーツが外れて落下した様だ。

40 本当にあった怖い名無し New! 2009/07/28(火) 18:44:12 ID:DsMBgPRqO
続き

『なぁんだよったく安物のバックステップは本当ダメだなぁ』なんて思いながらも、そのパーツが無きゃ帰る事も侭ならない。仕方なくパーツを探しに闇の中車道を歩いて、落ちていると思しき場所迄戻る事にした。

普段なら時折他の走り屋やトラックなんかも通るのにその日は自分達ぐらいしか居なかった様で、連れも休憩中らしくなんの音も聞こえない完全な肝試し状態。

(さっさと見つけて皆と合流しよう)

ちょっとだけビビリ入りながら30~40M程道を下った所で…空気の違いに気付いた。

なんとそこはずっと違和感を感じてた例の区域だった訳だ。
それ迄と同じ体に纏わりつく空気の中を、泳ぐ様な感覚で進んでる内に妙な圧力を感じ始める。
ふと…見たくも無いのに何故か右に目を向けると、その空間にポッカリと真っ暗な『穴』があいてる様に見えた。
林道だった。林道の入口が生き物の様に口を開けて俺を待っているかに見える。呼ばれている様にさえ感じる。

更に空気が重くなる。

ビビって来た俺は地面に目を戻してパーツの捜索を再開したが、なんと言っても暗闇の中なので捗らない。かなり焦って来たところで漸く見つかった!!重い空気を掻き分ける様に単車迄猛ダッシュ…組み付けてなんとか走れる様になり皆と合流出来た。

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探検

593 本当にあった怖い名無し 2009/06/09(火) 06:38:31 ID:w8ay0b07O
初投下です。
十数年前の夏、小学6年生の頃
学校行事として某林間学校に2泊3日の宿泊をした時の話。

当時俺は林間学校へ行く前夜、夜の怪談話や肝試しでのネタを仕込む為
同じ小学校に通っていた兄にその某林間学校の怖い噂などを聞き出していた。
兄曰く、○○室の額縁の裏にお札が貼られるいるなど近くの森で首吊りがあっただの
思いのほか噂が多いことに驚きと好奇心でわくわくしてたのをよく覚えてる。

そして翌日、林間学校へ到着し早々、別館から布団運びや
各係りの仕事で以外と遊べる時間が少ないスケジュールにガッカリしてたところ
当時悪友(S君とします)だったS君がひょっこり現れ「ちょっと探検しない?」と、おいしいお誘い

S君の誘いにのって掃除当番のサボりをきめた俺たちは施設から少し外れた森へと入っていった。
後先を考えない子供の好奇心はどんどん歩いてゆき、やがて小さな沢に着いた。
「そうだカニ捕ってみんなを驚かそうぜ」S君はズボンの裾をまくり、そこらじゅうの石をひっくり返
し
カニ捕りに夢中になっていたので、便乗して俺も探し始めた。

594 本当にあった怖い名無し 2009/06/09(火) 06:42:07 ID:w8ay0b07O

結果、カナリの沢ガニを見つけたがキープできるものを所持してなかったので
仕方なく俺がポケットに一匹持ち帰ることにした。
そしてS君はこれだけじゃ物足りなかったのか
もっと珍しい生き物に出会えるかもしれないと上流のほうへ上っていった。
この時点で俺はみんな今何してんだろう、長時間サボってたらマズイいんじゃ・・と急に不安になった
のもあり
この沢へ着いた時すぐ近くにあった桟橋(殆ど原型をとどめてないくらいコケや草に覆われた)で
待ってるとS君に伝えた。

そしてS君はどんどん上流の方へ進み、S君が見えなくなって数十分。
ちょっと様子を見に行こうと沢を上っていきS君を探すが見当たらない。

595 本当にあった怖い名無し 2009/06/09(火) 06:47:40 ID:w8ay0b07O

少し不安になり声を出して呼んでみるが反応がない。
もしかしたらすれ違って桟橋にいるのかもと、沢を下ろうとした時
ガサガサと森の奥のほうから走ってくる人影があった。
すごい速さで向かってくるので何かと思ったが案の定S君だった。

なんだよ~と安堵の胸を撫で下ろしたが、まるで俺のことなど見えてないかのように
走り去っていってしまった。
何故かものすごく不安になり俺も後を追うように走ったが
S君は学年でもかなり足の速いほうだったので
すぐに見失ってしまった。
しかしこんなところで一人で迷子になったら洒落にならないので
施設の方角であろう獣道を必死で走った。
そしてなんとか無事、林間学校へ着き案の定担任にこっぴどく叱られた。
担任から解放されたのが、丁度自由時間だったのでS君と合流しようと
S君がいる棟へ行ったがS君はいない、どこを探してもS君が見当たらない。
S君と同じクラスの生徒に尋ねると
「いないよ?」と一言。
まさか森で迷って・・と思い即座に先生のところへ行き捜索をお願いしたが
「ん?Sは今日来てないぞ。」と少々怪訝な顔で一言。

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笑い声

527 本当にあった怖い名無し New! 2012/05/24(木) 20:28:13.63 ID:G5i0qnNk0
これは自分が高校三年生の頃の実体験。

当時受験生の夏であるにも関わらず毎晩友人達と遊びまわっててね。
よくやってたのが母校や近隣の他校に深夜忍び込んで探索するって言う肝試し的な遊びだったんだよね。
とある日にやはり二人の友人と連れだって深夜の0時を過ぎた頃に母校に侵入してて校舎内を徘徊してたんだけど、突然笑い声が聴こえたんだよね。

俺たちは横長の校舎一階の真ん中あたりの教室に侵入して座って小声で話してた(警備員が定期的に回ってくるから警戒してた)んだけど、不意に隣の教室あたりから女性の笑い声が聴こえて…
「ヤバイ、誰かいる!」っつって友人達の話を遮ったんだ。侵入してるのがバレたらヤバイからね。
そしたら友人達はキョトンとしてさ、何があったの?みたいな事を言い始めて。
イヤイヤイヤ…誰か笑ってたじゃん!って言っても聞こえなかったの一点張りでね。
確かに校舎は住宅地の中にあるし、その辺りから声が聞こえる可能性もあるけど、俺が聞いたのはそんなレベルじゃなくて明らかに隣の教室あたりから普通に笑ってる声だったと説明して、念のため隣の教室やさらに隣の教室に確認しに行ったんだ。
だけど、当たり前の話で深夜の教室に女性なんて居るはずも無くて…
三人とも気持ち悪いから帰ろうという事になってその日は解散したんだ。

明けて翌日、普通に登校して(昨夜のは何だったんだろうなぁ)なんて思ってると、一時間目の授業が始まる前だったかな?緊急の校内放送が流れ始めて。
「今朝ほど登校途中の一年生A子さんが電車に接触して亡くなられました。」って内容でね。
瞬間、身体中に鳥肌がたってきてまさに背筋が凍ってしまった。
時系列的に考えても昨夜の声が聞こえた時にはA子さんはご存命だったわけで関係ないのかも知れないけど、聞こえた声は確かに若い女の子で本当に楽しそうな笑い声だったから…
もしかして数時間後に起こる悲しい出来事を魂が予感して、思い出のある学校に来てたりしたのかなぁなんて思った。

依頼二度と深夜に学校に侵入することは辞めたけど、遊び過ぎて一浪する事になったのは残念な事です。

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田所くん

660 田所君1 New! 2012/05/27(日) 01:33:11.93 ID:1HnKSW970
初めて投下します。
小学生のころ、同級生だった「田所君」(仮名)の話。
長文になります。

田所君とは、小学5年から6年の夏休み明けまで同じクラスだった。
田所君は、かなり勉強の出来るやつだった。
学校の図書館を「根城」(当時は意味が分からなかった)と呼び、
本の読みすぎですでにメガネをかけていた。

推理小説が好きで、図書館にある面白い本をいろいろ教えてもらったのを覚えている。
「根暗」「ガリ勉」「メガネ」の三冠王だった田所君。
これだけなら真っ先にイジメの的になるところだが、
彼には他の追随を許さない類まれな才能があった。
彼は「怖い話をするのが抜群にうまかった」のだ。
そして、彼の話すべてが彼の創作だった。
今にして思えば、どこかで聞いたことのある話だったり、
当時の事件をホラー仕立ての話に改変していた、ということなのだろうが、
いかんせん小学生。湯水のように怖い話を語り続ける田所君を
誰もが崇敬の目で見ていた。
全ての話を自ら「創作だ」と言っていたことから、
よくありがちな「オレは霊が見える」「お前、悪霊がついてるぞ」みたいな
インチキ霊感を騙ることもなかった。
「これは僕が考えた話なんだけど‥‥‥」と田所君が話し始めると、
教室が一瞬で静かになったものだった。
俺たちクラスメイトは、畏敬の念をこめて「怪談先生グレート」と呼んでいた
(「グレート」と付けたのは、学校の先生よりも尊敬されていたからだ)。
小学生ではよくある意味不明のあだ名だ。
普段は略して「グレート」と呼んでいた。もはや田所のタの字もない。

そんな田所君だが、2回だけ創作ではない話をしたことがある。

661 田所君2 New! 2012/05/27(日) 01:34:46.80 ID:1HnKSW970
5年生だった当時、彼の話に惹き込まれるように、
学校(全学年)で空前のホラーブームが巻き起こった。
最初は、怖い話大会のようなものが毎度の休み時間に行われるようになった。
続いて「コックリさん」が流行し、さらに占いが大フィーバー。
放課後は廃屋や墓地に行って肝試し、夜まで帰らない子が続出した。
しかし、この「夜まで帰らない」というのが大問題に発展。
親から苦情が噴出し、さすがの教師陣も対策に乗り出した。
これにより、ホラーブームは一時収束した。
それでも、田所君に怖い話をせがむ子が後を絶たず、
さすがに先生たちどころか親にまでにらまれると思った彼は
一つ目の「創作ではない話」をした。

662 田所君3 New! 2012/05/27(日) 01:36:20.47 ID:1HnKSW970
その話は、分かりやすく言えば「言霊信仰」の話。
「僕が話をするとき、なんで『これは僕の考えた話なんだけど』
って最初に言うか分かる?そういうとさ、
みんなは頭の中で『ああ、これは作り話だ』って思うでしょ?
実はね、これってすごく大事なんだよね」
いつもと違う語りに、みんな「アレ?」という表情を
していたのを覚えている。もちろん俺もその中に入っていたが。
そんな俺たちに構わず、田所君は続けた。
「『ことだましんこう』って考え方があってね。
字は言葉の霊って書くんだけど、意味はね、
すごく強い気持ちで言葉をしゃべると、その言葉が力を持つって意味。
たとえばね、たけし君(仮名、超ビビり)はよく冗談で
僕に「死んじまえー」って言うでしょ?でもさ、
たけし君が本当に本当に僕が嫌いで、憎くて、
殺してやりたいくらい恨んでたとするでしょ?
そんなたけし君が、僕に向かってそういう思いを
ありったけ込めて「死んじまえ!」って言ったとする。
そしたらね、たけし君の強い気持ちが言葉に引っ付いて
僕のところに来るんだ。そしてね、
その言葉が僕に届くと僕は死ぬんだ。言葉に殺されるんだよ」