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少年と祖母

671 本当にあった怖い名無し 04/09/10 01:17 ID:0l3qn2Oi

今年33歳になるが、もう30年近く前の俺が幼稚園に通ってた頃の話です。
昔はお寺さんが幼稚園を経営してるケースが多くて、俺が通ってた所もそうだった。
今にして思うと園の横は納骨堂だったし、その隣は古い墓地だった。
夕方、幼稚園の遊具で遊んでいた。外には俺一人だった。
室内には何人も人がいたんだと思う。でもそのときは何故か俺一人だった。
ジャングルジムの上に人が座っていた。男の子だった。
黒の半ズボンに黒い金ボタンの上着を着ていた。裸足だった。
坊主頭で小学生くらいだったんだろうか、すぐ自分より2つ3つ年上の子だと分った。
その子はじっと俺の方を見ていた。
特に怖いとかビックリした記憶は残って無い。ただ何故か無性に寂しくなったのを
覚えている。

672 本当にあった怖い名無し 04/09/10 01:33 ID:0l3qn2Oi

その子は黙ってジャングルジムから下りると、納骨堂の横を通って
墓地の方へ歩いて行った。
俺はその子の後について行った。墓地と言っても園の隣で見慣れた景色
だったし、日頃かくれんぼをして遊ぶ場所だったので特に怖いとは思わなかった。
その子を目で追ってたつもりだったが、何故か今思い出そうとしてもその時の光景が
思い出せない。だが、その時見た苔の生えた小さな墓だけは鮮明に脳裏に焼き
ついている。古い墓地によくある巨木が夕日を遮っていたので辺りは薄暗かった。
その薄暗さを意識した瞬間、すごく怖くなって走って園に戻った。
時間にして1~2分の出来事だったんだろうが、今思うとすごい長い時間だった
様な気がしてならない。

673 本当にあった怖い名無し 04/09/10 01:45 ID:0l3qn2Oi

しばらくして祖母が迎えに来てくれた。
今思うと祖母が迎えに来てくれたのはその時が最初で最後だった。
何故かその時、祖母の顔を見た瞬間の安堵感を覚えている。
そして祖母は墓の方を物悲しい顔でしばらく見ていた後、「○○ちゃん(俺)
何も心配せんでよか・・・ばあちゃんがちゃんとしてやっけんね」と
俺の顔をまじまじと見ながら言った。
二人で手を繋いで家に帰った。途中、駄菓子屋の前を通りかかった時、俺は
無性に寄り道したかったが、「今日はあかん!今日はあかん!早よ帰らんばあかん!」
と祖母にたしなめられた。

674 本当にあった怖い名無し 04/09/10 01:54 ID:0l3qn2Oi

祖母が死んだのはその日の深夜だった。
何故か俺には祖母の死が記憶としてハッキリ残っていない。葬儀で親戚やら
知人やらが家に大挙して慌しかったのは覚えているが、祖母が死んだ悲しさ
が今でも全く記憶から消えている。
翌年、俺は小学生になった。小学校も幼稚園と道を挟んで隣接していたが、
俺はその後、一切近寄らなかった。正確に言えば近寄れなかった。
意識すると頭の中に苔にまみれたあの小さな墓が浮かからだ。

675 本当にあった怖い名無し 04/09/10 02:09 ID:0l3qn2Oi

中学2年になった時、町内のボランティアで再び幼稚園のあるその寺を
訪れることになった。墓地は整備され、古い無縁仏や墓石は撤去されて
以前の面影は残っていなかった。幼稚園も新築され、当時とは全く景色が
変わっていた。
寺の本堂が改築されるらしく、古い荷物やらゴミやらの掃除がボランティア
の仕事だった。住職が何十年もの間、寺に持ち込まれた物を整理している。
その中に遺影が何十枚もあった。俺と友人はそれを外に運び出すよう言われた。
黄ばんだ新聞紙に包まれた遺影の中に一枚だけ裸の遺影があった。
俺はその遺影を手に取って見た瞬間、全身の血が凍った。
あの時みた少年の遺影だった。そしてその少年の背後からその少年の首を
この世の物とは思えない形相で絞めている祖母の顔が写っていた。
俺は気を失い、目がさめた時は病院だった。
父も母も恐怖で顔が尋常ではなかった。

677 本当にあった怖い名無し 04/09/10 02:21 ID:0l3qn2Oi

後に写真は住職が供養して焼却処分したと聞いた。
父が住職に聞いた話では、その少年は戦時中、土地の地主が養子に引き取った
子で、かなりの冷遇を受けた後、病死したらしかった。
祖母は若い頃、その地主の家で手伝いをしていたらしく、かなりその子を可愛がって
いたそうです。
その少年は多分俺を連れて行く為に現れたんだろうと住職は言っていたそうです。
祖母はそれをさせまいとして、その結果があの写真だったのだろうと言っていました。
その後、すぐ引っ越したのですが、今でも思い出します。

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マネキン

412 名前:かおる 投稿日:02/02/07 00:37

私には霊感がありません。
ですから、幽霊の姿を見たことはないし、声を聞いたこともありません。
それでも、ものすごく怖い思いをたった一度だけ、中学生の時に体験しました。
その話を聞いていただきたいと思います。

14歳のころ、父を亡くした私は、母の実家に引っ越すことになりました。
母方の祖父はとうに亡くなっていたので、祖母、母、私と、女3人だけの暮らしとなります。
私は、親が死んだショックから立ち直れないまま、新しい環境に早急に馴染まなくてはいけませんでした。
不安はあったのですが、私の身の上に同情してか、転校先の級友も優しく接してくれました。
特にS子という女の子は、転校してきたばかりの私に大変親切にしてくれ、教科書を見せてくれたり、話相手になってくれたりしました。
彼女と親友になった私は、自然に周囲に心を開いてゆき、2ヶ月もたつころには、みんなでふざけあったり、楽しく笑いあったりもできるようになりました。

413 名前:かおる 投稿日:02/02/07 00:38

さてそのクラスには、F美という、可愛らしい女の子がいました。
私は彼女に何となく心惹かれていました。
もちろん変な意味ではなく、女の子が見ても可愛いなと思えるような、小柄できゃしゃな感じの子だったので、同性として好意を持っていたのです。
(私はちょっと地黒で背も高いので、今考えると、多少の羨望もおそらくあったのだと思います)
好かれようとしていると効果はあるもので、席替えで同じ班になったことからだんだん話すようになり、彼女が母子家庭であることがわかって、余計に親しくするようになりました。
もっともF美の場合は、死に別れたのではなくて、父親が別の女性と逃げたとか、そういうことだったように聞きました。
彼女も女だけで生活しているということを知ったとき、この子と友達になってよかったな、と心底思いました。
ただそれも、彼女の家に遊びにいくまでの短い間でしたが・・・。

414 名前:かおる 投稿日:02/02/07 00:41

その日、私が何故F美の家を訪ねることになったのか、私は覚えていません。
ずいぶん昔の話だからというのもありますが、それよりも、彼女の家で見たものがあまりに強い印象を残したので、そういった些細なことがあやふやになっているのでしょう。
その時S子もいました。
それまでも、S子はF美のことをあまり好いておらず、私が彼女と仲良くすることを好ましくは思っていないようでした。
それなのに何で彼女がついて来たのか、私には思い出せません。しかしとにかく、学校の帰り、家が全然別の方向なのにもかかわらず、私とS子は何かの用事でF美の家に寄ったのでした。

415 名前:かおる 投稿日:02/02/07 00:43
彼女の家は、正直古さの目立つ平屋で、木造の壁板は反り返り、庭はほとんどなく、隣家との間が50センチもないような狭苦しい場所にありました。
私はちょっと驚きましたが、おばあちゃんの家も年季は入っていますし、家計が苦しいのはしょうがないだろう、と思って自分を恥ずかしく思いました。

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猿夢+

76 名前:コピペ1 投稿日:03/05/02 14:40
2chのオカルト板で紹介されていた、『猿夢』と言う話をご存知だろうか?とある電
車に乗り合わせた人が、独特の方法で順番に殺されていくと言う物だ。知らない人は
『死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?』の『投票所』で探してみて欲しい。上
位にランクインしているので、すぐ分かるはずだ。
さて、この『猿夢』だが、このテの話に多い『読んだ人にも災難が降り掛かります』
的なコメントもなく始められていて、文章も読み易く、僕はページを開くなりサクサ
ク読み進めていった。しかし、それが間違いだったのかも知れない。この話を読んで
から4日目の晩、僕は『続き』とも言える恐ろしい夢を見たのである。
二番煎じは一番を超える事は出来ない。それは重々承知だが、僕の見た夢をここに書
き留めておきたい。

77 名前:コピペ2 投稿日:03/05/02 14:41
夢の中で、僕は名古屋市内のとある遊園地のスロー・コースターに乗っていた。今は
もうなくなっているだろうか?それは子供向けのアトラクションで、園内の一部をゆっ
くりと回って来る。幼い頃の事なので細かい事は良く覚えていないが、大体3~5分の
内容ではなかっただろうか。降り場の手前に小さなトンネルがあって、そこを抜ける
とビデオカメラを構えた父。その隣には僕らの名前を呼びながら手を振る母の笑顔が
あった。これは父からの虐待が始まる前の、最も幸せだった頃の大切な思い出だ。

夢の中で、僕は2人掛けの一番前の席に座っていた。隣には幼かった頃の姉がいる。
あの頃僕は姉を見上げてはしゃいでいたのに、この夢の中では僕だけ20歳。この年齢
差では年の離れた兄妹どころか、下手をすると親子のようだ。しかし僕は懐かしいあ
の頃の夢を楽しむ事にした。

78 名前:コピペ3 投稿日:03/05/02 14:42
僕らの乗ったコースターはゆっくりとコースを回り、やがてトンネルに差し掛かった。
「このトンネルを抜ければ、優しかった父にもう1度会える。」僕はそう思った。

しかしトンネルを抜けると、そこはあの遊園地ではなかった。今まで僕が乗っていた
コースターは電車に変わり、僕は『5号車の自由席』に乗っていた。隣にいたはずの
幼い姉はもういない。席は前の方で、喫煙車両である4号車とを繋ぐデッキのドアが
開くと煙草の匂いがした。僕は新幹線で移動する事が良くあるので、夢がそこに繋がっ
てしまったのだろう。全く、夢はいつも『いいトコ』を見せてくれない。僕は舌打ち
した。

窓の外を見慣れた景色が過ぎていく。ただ現実と違うのは、車内があまりにも静か過
ぎる事。そして2人掛けと3人掛け、左右どちらのシートを見てもどの列にも窓際に1
人ずつしか掛けていない。そして皆異様に顔色が悪かった。「無気味だな」と思いつ
つ僕はいつの間にか抱えていた鞄からMDプレーヤーを取り出し、お気に入りの曲を聴
いた。

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晴美の末路

836 第一夜 2006/05/10(水) 13:23:57 ID:0zfG5UVO0

へへへ、おはようございます。流石に皆さん怖い話をしなさる。今日は生憎天気が悪いようで。
あの時も丁度今日みたいな雨空だったな。あ、いえね、こっちの話でして。え?聞きたい?

そんな事誰も言ってない?はぁはぁ、すみませんね、私も毎日苦しくて。正直この話を誰かに打ち明けないと気が狂いそうでして。それでは、早速暇つぶしにでもお読み下さい…へへへ。
もう10年ほど前になりますかね。当時、私はとある地方の寂れたスナックで働いてましてね。
そこで、店の女の子の1人と良い仲になっちまったんですよ。ま、良くある話です。へへへ。

アパートに同棲してまして。スナックのママも他の従業員もみな承知の上でしてね。
まぁそこそこ気楽に楽しく暮らしてましたわ。しかし、この、仮に晴美としましょうか。
晴美はかなりのギャンブル狂でして。パチンコ・競馬・競艇・競輪・ポーカー・マージャン、なんでもござれでして。これが勝ちゃ良いんですが、弱いんですよ。賭け事にも才能ってありますよね。

案の定、借金まみれになっちまった。それでも何とか、働きながら返してたんですよ。
え?私はどうかって?私はあなた、ギャンブルなんてやりませんよ。そんな勝つか負けるか分からないのに大金賭けられますかいな。以外に堅実派なんですよ。へへへ。…話を戻しましょうか。

同棲しだして、2年ほど経った頃でしたかね。とうとう、にっちもさっちも行かなくなっちまった。
切羽詰まった晴美は、借りちゃいけない所から金借りちゃったんですよ。まぁヤクザもんですよね。
ある夜、アパートに2人でいる時に、男が2人やって来ましてね。見るからにそれモンですよ。
後は大概、お分かりですよね?TVや映画で良くある展開と同じですよ。笑っちまうくらい同じです。
金が返せないのなら、風俗に沈める、の脅し文句ですよ。それでも晴美は1週間、1ヶ月待って下さい、と先延ばししながら働いてましたよ。え?私?私は何も出きゃしませんよ。
ヤクザもんですよ?とばっちりは御免です。え?同棲しておいてそれはないだろうって?
はぁはぁ、ごもっとも。でもね、皆さんもいざ私のような環境に置かれると分かりますって。

837 第二夜 2006/05/10(水) 13:25:14 ID:0zfG5UVO0

ある夜、いつもの様にアパートに取立てがやって来ましてね。所がちょっと様子が違うんですよ。
幹部って言うんですか?お偉いさん来ちゃいまして。一通り晴美と話した後、つかつか~と私の方にやって来まして、お前があいつの男か?と聞くんですよ。

ここで違う、とは言えませんわね。認めると、お前にあいつの借金の肩代わりが 出来るのか?と聞くんですよ。出来るわけないですよ。その頃には借金1千万近くに膨れ上がってましたからね。当然無理だと言いましたよ。そしたらその男が、あぁ、今思えば北村一輝に似た中々の良い男でしたね。あ、へへへ、すみません。

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リアル恐怖新聞

839 本当にあった怖い名無し sage 2005/08/26(金) 09:48:21 ID:o/5UZ+Z/0
ひとがおるけんね

私は46歳の鎌倉富士夫似の男性です。菓子工場で副工場長をしております。
趣味はドライヴです。好きなタイプは長谷川京子ですが、妻は天地真理似(現在の)ですまあ、それはいいとして、これは私が体験した心霊体験です。
仕事柄、なぜか朝の5時には出社するので朝4時には起きます。
起きてまず、すぐにタバコを吸うんですが家の中では禁煙なので外(にわ)に出て吸います。
吸っていると、よくうちに新聞を配りに来る新聞配達の男性に会います。

よくよく見ると若いので「中学生・・・か?」と尋ねると、「いいえ、高校生です。おハよーごザいマす!!!」と朝っぱらからすがすがしい挨拶をします!
実はここだけの話なんですけど、私も高校生時分新聞配達(朝刊)をしていたんです。
給料は25000円(今だと40000くらいかな)、うち7000円が学費、5000円家に入れ、あとは小遣い。

ですから、彼にはすごく好感が持てたんです。
仕事の関係上、あまったお菓子を黙って持って帰る癖があるので、それを少しだけその高校生に与えてあげてました。その都度オウム返しのように「アリガトーゴザイマス!!!」と
いなせな返事をしていました。

当にあった怖い名無し sage 2005/08/26(金) 09:49:39 ID:o/5UZ+Z/0
ところが、クリスマスの日の事です。
いつものように外(にわ)でタバコを吸ってると新聞配達の高校生がやって来ました。
しかしいつもと様子が違います。

ブスーッとした顔で挨拶もせず、乱暴に私の前に新聞を差し出すと、私が取るか取らないかという間に行ってしまいました。
私も初めは「なんだ、あの態度は。いつもお菓子あげてるのに」とムカつきましたがそのうんち「ああ、クリスマスだというのに彼女にでも振られたから機嫌が悪いのかな」と勝手に納得してしまったんです。

それで家に入って新聞を読むと1面見出しにでかでかと「高校生惨殺」と言う言葉が載ってます。
「ふ~ん」と飛ばして、いつも見ているテレビ欄、スポーツ欄、おくやみ欄を見て仕事に行く準備を始めました。そして時間になり出かけようとゲート(門)をくぐると変なデブ親父が「おはようございます」と新聞を差し出してきました。

「なんだ、あんた? うちはOO新聞しか取ってないんだぞ」と言うと
「あ、はい、OO新聞ですが・・・」と言うんです。
「いや、もう配ってもらったけど」
「え? きょう担当の子やすんでいて、そんなはずはないんですが・・・」
「???」
しょうがないから、その親父が差し出す新聞受け取りました・・・。確かにOO新聞でした。

新聞折ってあるんですが1面見出しは見ることが出来ます。政治のことでした。
さっきのと違う・・・考えてみれば、見出しに「高校生惨殺」なんて、まず載るはずがありません。
不安になり、さっきキッチンのテーブルに置いていた新聞を見に戻ったんですがありません。
すでに起きていた妻に聞くと「そんなのなかった」と言います。
「あり~?」とか思いながらも、遅刻しそうになったので大慌てで出かけました。

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すさまじいこっくりさん

いったい何人の人が私を覚えているのでしょう?
わたしはニヤニヤ笑う霊感者Sの話をここに書かいた者です。お久しぶりです。
このたびめでたくSと結婚することになりました。
許可を得たのでSのエピソードを書こうと思います。
(本人の強い希望によりやや毒気を抜いて描写していることを事前に断っておきます。)よろしいでしょうか。

彼女とは実は高校時代からの腐れ縁で、クラスではヘリウムガスよりも浮きまくっていたSはなぜか私にしつこく絡み友人に「あんな奴と付き合うのやめなよ」と言われる私を見てにやにやするような奴で陰口をたたいているといつの間にかすぐ側で聞いている、そんな不気味な奴でした。

ある日仲のよかった女子にこっくりさんのメンバーに誘われました。
道やらコックりさんについて詳しいやり方ののった本を読んだ子が試したがっているとの事です。
一晩きよめたお酒やメンバーのつばを混ぜた墨で表を描くなど、よく知らない私にも本格的だという印象がありました。

こっくりさんは男二人女三人で行い、全員の指の下でほとんど隠れた10円玉がいかにもちゃちでした。

Sは当然誘われていませんがいつものようににやにや笑いながら後ろで見ていました。

 

あとはオカ板の人々の予想通りです。突然日が翳ったように教室が暗くなり、10円玉が熱くなるほどの速さですべりだして、いやだ、○×(人名)しね、じごく、もうはなれない、などの言葉を綴りだし、女子の一人は急に白目を剥いて奇妙な遠吠えのような声を上げたあと半ば消化された昼食をそっくり吐き戻して失神しました。

(それでも指は十円玉から離れませんでした。全て終わった後は全員の指に水ぶくれができていて、何人かは筋も違えていたはずです。)
そんな中で一番恐かったのは私たちがスマイリーとあだ名するほどいつも笑っていたSが狐目を大きく見開いて唖然とした顔をしていたことです。

もう完全にパニックで私も知る限りの神に助けを求めました。
今だから白状しますが事前にトイレに言ってなかったら多分あとでかなり惨めなことになったはずです。
しかしそのときはそれどころではなくもう全員がパニックに陥りもはや肺の空気も使い果たしてひゅうひゅうと馬鹿みたいにかすれ声を上げているとSがかけよってきてお神酒をぐいぃっと飲み干して「もうお供え物はないっ。お前に供えるものはないから帰れっ!」と叫びました。

10円玉ががりがりと動き、「まだにくがある。」とつづりました。するとSは全員の腕や方に噛みつき「この肉も全部あたしの物だっ。」

と叫び返しました。それでも十円玉はいやだいやだかえらないかえらないと綴り続けるのをみてSは紙を破り捨てた後墨につばを吐きかけその墨で机の上に大きくYESと書き付けた。

そしてこっくりさんに「もう帰るんでしょ?」とたずねた。

抗おうにも机に上にはYESの一語のみ。十円玉は未練がましくふるふると震えた後動きを止め、指も離れました。