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なりすまし

お邪魔します。

小学2年になって引っ越すまで住んでいた家について、いろいろと不思議な体験がある。
片田舎というほどでもなくそこそこ拓けた新興住宅地の片隅にある賃貸の平家だった。
一年中じめじめとした、いつも陰影をまとったような情景が思い浮かぶ。

背の高い土蔵のような隣家に挟まれ、庭にひしめくように植えてあるビワの木のせいで
日中も陽が当たらない。

「もともとあそこは田んぼだった」という母の言葉を後年聞いて、なるほどと思ったものだ。
床板や柱はどれも黒ずみ朽ちやすく、そしてどこからともなくカビのような臭いが漂う、そんな家だった。

記憶が定かではないが小学生に上がる前の年、夏の夕方ことだった。
その日は昼前から新興住宅の区画に住んでいる友達Yちゃんの家で遊び、夕飯前にという親の言いつけを
忠実に守って帰宅したところで母が呆れたように言う。

「あんた、また遊びに行ってたの?」
「ううん、ずっとYんとこにいってた」

また、といわれて不思議だった。母は弟と一緒に午後から出かけていたという。
帰宅して母の友人から電話があった際に、電話に出たのが私だというのだ。
私が一度家に帰ってきて電話を取ったと思ったらしい。

「おかしいねぇ…だれが電話でたのかね」奇妙な出来事ではあったが、その話題はそれでおしまいだった。

数日後、また同じような出来事があった。
今度は家族全員で外出していた。翌日、前回と同じ母の友人がまたこんなことをいった。
「N君(私)が留守番してて、みんないませんって」

72 本当にあった怖い名無し sage 2010/08/11(水) 18:50:48 ID:oVT/5iBN0
「そのおばちゃん、適当なこといってるんじゃないか?」父は母の友人が嘘をついているではないかと
冗談まじりに言ったが、その友人と長い付き合いである母は釈然としなかった。

「でも…いろいろNと話したっていうのよ」電話に出たという私は、近所の友達のことや飼い猫のことを
ハキハキと答えたらしい。それらは母が友人に話したこともない具体的なもので、とても作り話とは思えなかったという。
私はそんな両親の話に聞き耳をたてながら、玄関の黒電話を横目で見ていた。もうひとりの自分らしき子供が薄暗いそこで、
電話に向かっているたたずんでいる空想が、ひどく気分を悪くさせた。

「そう、あとこんなことも言ってたの、電話の向こうがすごいガヤガヤしてて、テレビの音を下げてほしいって何度もNに言ったって…」

「テレビって…聞こえるか?」父は首を傾げていた。

狭い平屋とはいえ、テレビのある六畳の居間と電話は対角線の端と端というほど離れていた。壁まで挟んでいて、
通話に差し障るほど聞こえるというのは考えにくい。

そして3週間ほどの間にこの出来事はもう一度あった。
その時は父の会社の人間からであり、母の友人の嘘という疑惑は自動的に消えた。この家に来てからというもの、
こうした奇妙な出来事はこれが初めてではなく、両親もこの話題を避けるようになった。まだ小さい弟の世話に
忙殺されてそれどころではなかったように思う。

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偶然撮れた動画

327 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/23(火) 00:39:44.00 ID:Jh2CE0VP0
ある日の夜、普段なら出不精の私が新しく買ったスマートフォンに付いていた万歩計機能を使いたいというのもあって、散歩に出かけることにしました。
散歩とは言っても、本当に家から5km圏内をダラダラと歩くだけ。私の住んでいるところは住宅地だったため、基本的に道は舗装されていて明るいのですが、その日は住宅地から少し脇にそれた田んぼのある通りを散歩コースにすることにしました。
季節はお盆をすぎたころで、夜風も少しひんやりとしていましたし、すれ違う人も少なく、快適な散歩コースでした。
ある程度の距離を歩いたため、ここらへんでひき返そうと踵を返しました。一旦スマートフォンで歩数を確認するためポケットに手を突っ込むと、一緒にポケットに入れていたはずの家のカギがありません。
やばい。散歩中にスマートフォンを出し入れして歩数確認をしていたときに鍵が落ちたんだろう・・・
私はそう思い、今来た道をじっくり探すことにしました。私は以前も一度鍵をなくして家から閉め出された経験があったので、その時はかなり焦って変な汗をかいていたのを覚えています。
田んぼ沿いの道はあまり電灯がなく、かなり暗い状況でしたが、私にはスマートフォンという文明の利器があります。そう、スマホのライトで道を照らすのです。

328 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/23(火) 00:42:30.97 ID:Jh2CE0VP0
がしかし、まだよく使い方がわかっていないので、ライトの付け方がわからず、
結局内蔵されているカメラの照明機能を使って道を照らすことにしました。

探している途中は本当に焦っており、中腰で地面を必死ににらんで歩いていたので
もし誰かが私の姿を見たら恐怖に駆られていたことと思います。
結局、かなり戻ったところに鍵は落ちており、私は緊張から解放されて安堵の気持ちでいっぱいになりました。

無事家に帰り、すっかり忘れていた歩数を確認しようとスマートフォンの電源を付けました。
すると、画面はさっきのカメラのままになっており、よく見ると新しい動画データが追加されていました。
あれ、こんな動画撮ったっけ?と不思議に思い、そのデータを見てみることに。

動画は薄暗くてよく見えなかったのですが、目を凝らすとさっきの田んぼの道だということがわかりました。
どうやら、鍵を探すためにカメラの照明をつけたとき、間違えて動画の撮影ボタンも押していたようでした。
「必死な自分テラワロスwww」とか思いながら何気なくそのまま動画を見ていたのですが、1~2分ぐらい経過したとき、
音声に乱れのような、ノイズ?のようなものが入りました。
それは風の音と言われればそうなのですが、私には男の低い声と妙な甲高い声が不協和音のように
何かの歌の旋律をうーーーーーうーーーーーと歌っているように聞こえました。
その歌というのは、たとえるなら「ひなまつり」みたいな日本っぽい?旋律だったと思います。

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シルエット

828 シルエット sage New! 2011/09/06(火) 01:46:07.51 ID:K2sDrz7t0
もう三年にはなるか
盆に里帰りした時の話し

俺の実家は故郷を語れるほどの田舎ではないが
町の中心からは随分離れているので周囲には畑や田んぼ、山が目立つ
街灯も殆ど無いので、夜になり点在する家の明かりが消えればほぼ真っ暗になってしまうような所
そんな実家から車で10分の距離に自殺の名所的なものがある

東西に1km程伸びる片側一車線の道路だが、西の端がT字路になっている
T字路の先は山で、その手前は高さ4,5m程、横は数十mに渡ってコンクリートブロックで固められている
東から西のT字路に向って車で突っ走り、そのままコンクリートの壁に突っ込む
それはもう車が炎上するくらいの猛スピードで
名所と呼ばれる所以は、ここ7年の間に俺が把握してるだけでも5人以上がそうやって亡くなっているから

なんせ余りにも車が突っ込むため、そのT字路には後から街灯が設置された
更には高速道路に置いてあるようなドラム缶大のパイロンがコンクリート壁に沿って無数に並べられている
地面には太陽光を蓄電する発光機が埋め込まれおり、夜になるとチカチカと赤く明滅する
真っ黒な闇の中、そのT字路だけがトンネル内に設置されたオレンジ色のナトリウムランプのような街灯でぼんやり浮かんでいる様は
その背景を知らない人間の目にも異常と映るのは間違いない

829 シルエット sage New! 2011/09/06(火) 01:47:22.08 ID:K2sDrz7t0
続き

で、実家に帰省した日の夜、時間は0:30を過ぎてただろうか
お茶が欲しくなったのでコンビニへ向かい、その帰り道
ふとその場所の事を思い出し、何の気無しに近場を通ってみようと思った
帰宅するのに5分ほど遠回りになるだけだし
久し振りの帰省なので懐かしい気持ちも手伝い、色んな道を通ってみたくなったのだと思う
その帰り道は南から北に伸びており、T字路から東へ50m程のところにある交差点に繋がり、更にそこから北へと突っ切っている
周囲には家が無く、田んぼばかりで見晴らしがいいため左手を見ていればそのT字路も視界に入ることになる

コンビニを出て5分ほど車を走らせただろうか
数百m先、遥か前方の左手、見覚えのある鈍いオレンジ色の光が目に入る
相変わらず、闇の中ただそこだけがぼんやりと浮かび上がっている異様な光景
そして車が交差点に近づくにつれ、T字路の様子も徐々に明確となってくる
地面には赤く明滅する発光機、無数に並べられた大きなパイロン、記憶の中のままだ
ちらちらと視界の左端にT字路を捉えながら、やがて車は交差点に差し掛かかる

交差点には信号が無く、自分側が一時停止をする
見晴らしがいいため他の車が来ていないことは分かっているが、そこは日々の習慣
標識に従い自然と俺は一時停止した

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伯母の家

47 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:32:18.89 ID:4s22RDON0
私は第六感が人より鋭くて、妙に勘がさえていたり時々見えたり感じたりすることがあった。
だからか伯母の家は加護みたいなものが感じられなくて、小さい頃から伯母の家に行くのが怖かった。
伯母は母の姉で長女なんだが、長女らしからぬ人だったので次女の母が長女のようにしっかりしていて、
弟(私にとっては叔父)たちから頼られている。
また、伯母は信仰心というものが全く無くて母は敬虔な仏教徒でもある。
私が体調を崩して大学を辞めた頃、義伯父が家を新築した。
ちょうど姉が2人目の甥っ子を妊娠中で4歳の甥っ子を連れて家に帰っていたこともあって
新築した家を見に行くことになった。

48 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:36:22.06 ID:4s22RDON0
家の中は白を基調とした綺麗な家なんだけどやっぱり長時間家に居たくなくて。
甥っ子と一緒に一部屋見ては玄関でいつでも帰れるように待機していた。(たぶん甥っ子も感じていた?)
その時、どうしても入れない部屋があった。
義伯父の部屋だった。
それから1週間ほどして義伯父が肝臓癌に侵されているということがわかった。
自分が建てた家なのに1ヶ月も住むことなく義伯父は他界した。
いわゆる、普請負けというものだったのだと思う。

49 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:39:22.14 ID:4s22RDON0
トイレの位置を変える時に人形を埋めたのか?とか井戸を埋めた時に呼吸孔をつけたのか?
という話になり、当時1年前に家を建てていた姉が家祓いをした方がいいという話になった。
家祓いというのは家を建てるのに木を切ったり部品を作ったりと八百万もの人の手が掛かっていて、
出来上がった家には人が住んでいなくとも少なからず人の念がこもっているのでそれを
祓い清め、結界を張るという意味があった。
姉の家がお世話になった真言宗のお寺に頼むことになった。

50 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:41:32.96 ID:4s22RDON0
最初に伯母の家の家相を見た住職はトイレから悪い物が出てそれが義伯父の部屋に
流れ込んでいると話した。
私が義伯父の部屋に入れなかったのはそれが原因だったと納得できた。
急いで家祓いをすることになり、見たことは無いのだけど姉が言うには釈杖で一部屋一部屋
突いて悪い物を祓い、最後に家の四方を突いて結界を張るのだそうだ。
それから問題も無く去年の5月、4歳年上の従姉妹が結婚した。
半年ぐらいで従姉妹の妊娠がわかっり、今年の3月ぐらいから従姉妹は実家に帰ってきてた。
そして、4月に従姉妹の旦那が亡くなった。
新婚生活は1年にも満たなかった。

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白く蠢くモノ

859 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/10/09(日) 13:03:28.18 ID:cm5m7eCo0
2005年頃、私は神社仏閣めぐりが好きで、中でも松江の八重垣神社がお気に入りでした。
近場だったことと、奥の森が古代の神域って感じでそこの空気が好きでした。
休みの日に今日も行こうかって思いつき出発。
米子駅から松江駅まで列車。松江駅からたタクシーで神社まで往復
松江駅周辺はある程度開発されていて、低めのビルとかあるけど
数分もタクシーが走れば、周りは山と田園風景。八重垣神社あるあたりは古い神社が多く遺跡も多い
行こうと思ったのが午後になったせいもあり、ついたのは夕方より少し前。
いつものように参拝して、奥の森で鏡の池での縁占い。思ったより手前で沈み早かったと喜んだ。
神社の中には男女の性の象徴まつったのもあり、いつものように手を合わせて帰ることにした。

860 本当にあった怖い名無し New! 2011/10/09(日) 13:04:34.71 ID:cm5m7eCo0
帰るころには夕闇がせまり、なんとも逢魔時な雰囲気だった。参拝客や売店の人も少なくてやや怖かったを覚えている。
タクシーを頼み、乗ると安心感もあり窓から周りの風景を眺めていた。
両側が田んぼの道を走るタクシー。空の端っこはちょっと暗くなっていた。
タクシーの運転手さんから「ここらへんで火の玉見た」なんて話を聞いて怖いですねぇって会話してた。
右側の窓の向こうに見える田んぼ3枚先くらいかな。そのあたりで何か白いもの見えるんだ。
なんか動いてるんだが、暗いんでよく見えない。人影にしても細い気がするし、案山子にしてもよく動いてる。
風はないし。しげしげと見ようと思って目をこらそうとしたときに、なんかすごい寒気を感じたんだ。

861 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/10/09(日) 13:06:25.22 ID:cm5m7eCo0
これはまずいものかと思って、あわてて買ったばかりのお守りを引っ張り出した。
そんなことしてる間にタクシーは走っていって、白いものは見えなくなっていった。
それ以来なんとなく怖いので明るい時間しか神社には行かないようにしてた。
2年もたつと近場の神社も行きつくして神社仏閣めぐりの熱も冷めて、それのことも忘れていた。
今年の夏にニコニコ動画を見ていて、生来のオカルト好きなので怖い動画でもみて涼むかと考えた。
2chホラーリンクのタグで順に見ていて、くねくねっていう動画を見つけたときはこんなんあるんだって怖がってみてた。
だが、田舎の田んぼで白いものがなって、ふと思い出したんだ。同じものみたんじゃないかって
白いもの、くねくねと動く影。そっくりじゃないかって。あの時しっかり見ていたらどうなったかと思うと背筋が寒いよ。
気のせいであったらいいとは思うけどね。私の話は以上です。
みなさんも古い土地行くときは時間帯を考えて行ったほうがいいかも。暗いおかげで助かったんだけど。
いまでも印象的だったのは周囲が暗くなって見えにくかったにも関わらず
その白いものだけは妙にくっきりと浮いて見えたこと。細かく動いているとわかったこと
めがねかけた状態の視力は1.5.暗くなりかけると極端に視力が落ちる体質なので見えたこと自体でこわかった
暗順応が悪いのにね

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遊びたがり

495 本当にあった怖い名無し sage 2011/11/27(日) 19:21:24.34 ID:w1IFhXrm0
初めて投下します。

今年の夏、幼なじみの家に遊びに行ったんだ。その道すがら体験した話。なるべくまとめてみる。
幼なじみの家はチャリで15分くらい。うちの地元は田んぼが多くて、しかも街灯が少ないから、夜はめちゃくちゃ暗いんだ。
道のりに新幹線の高架下を通るんだが、そこがいつも気持ち悪くてな。近所ではちょっと有名な気持ち悪いとこなんだな。目撃談もそこそこあるようだ。
俺は気持ち悪いのやだし暗くて怖かったから、イヤホンで聴いてた歌を歌いながらチャリ漕いでたんだよ。んで、高架下をなるべく意識しないように通過。すこし安心してると、前にTシャツにジーンズの男の子が街灯の近くに立ってたんだ。田んぼを眺めてる感じだった。

歌うたってるのが聞かれるのが恥ずかしかったんで声を小さくして、男の子を左手にみて通り過ぎた。やべー聞かれちゃったかな…と少しはにかみながら。
だけど、あれ?っとあることに気付いた。俺の左って、田んぼの用水路しかないんだよ。結構深めの。男の子はちょうどその辺りにいたような…
と思い、バッと振り返る。

誰もいない。

…おかしいな…と思い、前を向き直す。
と、ちょうど進行方向1メートル位先に、だからほんとすぐ前だよな、さっきの子と思われる男の子がこっち向いて立ってるんだよ。

496 本当にあった怖い名無し sage 2011/11/27(日) 19:21:44.88 ID:w1IFhXrm0
ぶつかる!!ってなったもんで、急ハンドルしたから激しくコケてしまった。
コケてる最中に男の子の顔が見えた。それが異様で、今も忘れられない。
鼻が、無いんだ。唇も無かった。上の方の。だから、上の歯が見えてる状態。本当に異様。
何だったんだ、と振り返ると、もうそこには何もいなかった。とにかく離れなきゃ、と思ってチャリにまたがると、左後方から

「あそぼう」

という声が聞こえた。
足擦りむいたりして血出てたけど必死に漕いだよ。もう歌とかうたう余裕無かった。
とにかく必死に漕いで幼なじみの家へ一目散。途中ペダルが妙に重くなったと感じた時間もあったが、知ってるお経をぶつぶつ唱えながら半泣きで幼なじみの家に言った。
塩まいてもらって、一応異常はそれからなかったけど、あれはなんだったんだろう。未だに分からないまま夏は過ぎた。
始めての心霊体験だった。

乱文すまん。読んでくれてありがとう。