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水の恨み

これは母方のバアちゃんから聞いた、バアちゃんが幼少の頃に体験したという話。

バアちゃんは3人兄弟の末っ子で、兄と姉がいた。
兄とバアちゃんは元気そのものだったが、姉は生まれつき身体が弱くて毎日病床に伏しており、衰弱の為か声も出にくい為に用があると家族の者を鈴を鳴らして呼んでいた。
しかし両親は共働きで日中は家におらず、姉の面倒は妹のバアちゃんがしていた。
看病と言っても幼少の為に出来る事は大した事がなく、水や食事を運ぶ程度の事だったらしい。
姉の病状は回復の兆しも見えずに痩せ細り目は窪み、それはまるで死神のように見えたそうだ。

そんなある日の事
姉が震えるか細い声で、病床から兄に向かって言った。

「お水・・・ちょう・・・だい・・・」
それに対して兄は顔を顰めて
「やーだよ。ボクはこれから遊びに行くんだから」
と言い捨てて、さっさと家を飛び出してしまったらしい。
姉はその言葉がショックだったんであろう。顔を歪めて憎々しげにその姿を目で追っていたらしい。
そして今度はバアちゃんに顔を向けて
「○○ちゃん・・・お水・・・ちょう・・・だい・・・」
バアちゃんはその歪んだ姉の表情に突然恐怖心が込み上げてきたらしく
「わ、わたしも遊びに行ってこよー」
と逃げ出そうとしたその時、恐ろしい力で腕を掴まれて「死んだら・・・恨んでやる」と言われた。
バアちゃんは泣きながら「嫌だーっ!」と腕を振り解いて、外へ走り逃げてしまった。

それからバアちゃんは姉に近づく事なく過ごし、数週間後に姉は他界してしまった。

825 本当にあった怖い名無し 2010/08/20(金) 15:45:03 ID:z+HFND2g0
それから数日後のバアちゃんが部屋に1人でいた時の事。
チリン・チリンと何処からか鈴の音が聞こえてきた。
バアちゃんはビクッとしながらもおそるおそる振り返ると、恨みの籠もった目でこちらを見る姉が立っていたそうだ。
それからというもの、バアちゃんが1人きりの時に姿を現しては、姉は恨みの視線を送り続けてきた。

しばらくの間は、バアちゃんも1人で耐えていた。
それというのも、姉は自分が水をあげなかった事が原因で死んでしまったと後悔していたからだ。
しかしあまりの恐怖に根を上げたバアちゃんは親に泣きつき、水をあげなかった懺悔を悔いて全てを話した。
それを聞いた母親は
「あなたのした事は酷い事だけれど、それが原因でお姉ちゃんは天国へ行った訳じゃないのよ。お母さんがお姉ちゃんに話してあげる」
と、抱き締めてくれたらしい。

その夜、バアちゃんを部屋に1人した母親は隣の部屋でじっと姉が現れるのを待っていた。
その時、母親にも鈴の音が聞こえたらしい。
バアちゃんの悲鳴と共に部屋へ入り
「○○ちゃん(姉)、もう○○(バアちゃん)の事を許してあげて。決して○○ちゃんの事がにくくて水を渡さなかった訳じゃないのよ。
好きだけど怖くなっちゃったんだって。それも全部○○ちゃんを置いて仕事していたお母さんが悪いの。だからこれからは、私のところへ出てらっしゃい」
そう叫んだらしい。

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両隣

長文不可の人はスルーして下さい。

現在、故あって求職活動中で某集合住宅の最上階に住んでいます。

一昨年の秋頃、隣室からと思われる異臭が日々強くなってきているので
管理事務所に通報。
警察の方が来て調べた結果、隣室の方は亡くなっていました。
夏に部屋を閉め切って、クーラーをつけたままの状態だったので、臭いが
漏れにくく、発見が遅れてしまい、死後3ヶ月は経っており、なかば溶けていた
との事。

そんな事があった隣に住んでいるのは正直気分良くはありませんでしたが、
もっと早くに通報していてあげれば良かったと申し訳なさで一杯でした。
(後からその方が私と同い年であると聞きました。)

72 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/26(金) 00:10:40 ID:AcZwf84X0

そんな忌まわしい記憶もようやく薄れてきた今日。

目覚めると、昨夜の夜更かしがたたってか午後3時近くでした。

いくら今は仕事してないからといって呑気過ぎるな・・・などと思いながら
寝室から居間へ移動、居間のカーテンを開けてみると、そこは真っ白な世界。

最初は、すごい霧だな・・・と思ったのですが、霧にしてはオカシイ、何か
変だなと思ってベランダに出てみると、隣室(例の孤独死の部屋とは反対の
隣室)から真っ白い煙がモクモクと出ているではありませんか。

頭の中が真っ白になり、しばらくベランダで固まっていましたが、急いで
部屋に戻り、119番通報。起き掛けで頭ボサボサだし、顔も洗っていなかったが
そんな事構っていられないので、ジャンパーをはおり、財布と携帯だけ持って
急いで部屋を出ました。

74 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/26(金) 00:25:00 ID:AcZwf84X0

下まで着くと、避難した同棟の方々や野次馬が集まって来ていました。

火元(隣室)のドアに鍵が掛かっており、管理事務所も合鍵は持たないという
方針ですので、ドアをこじ開けるのに手間取り、2時間後ようやく鎮火しま
した。

私は、通報者、及び隣室住人という事で、警察と消防に簡単な事情聴取を
受けました。

部屋に戻って良いとの許可が出た時に、警察の方に「誰か亡くなりましたか?」
と尋ねると、1人死んだとの事でした。(火元の部屋)

75 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/26(金) 00:36:27 ID:AcZwf84X0

古い建物で、コンクリが分厚かったお陰で、触ると壁がまだ熱く、部屋全体が
蒸し風呂のようで焦げ臭い以外に、家財等に被害はありませんでした。

しかし、私がここに越してきて4年余り、両隣を孤独死と焼死に挟まれる
形になってしまいました。

これがネタなら、どんなに救われる事でしょう。本当に洒落になりません。

この棟には死神が居て、私の部屋は通り過ぎていってしまったとでも
いうのでしょうか?

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道連れ

朝の通勤電車をある地方駅のホームでで待ってたんだが、
何気なくベンチに目をやると和服の上に毛皮のオーバーを羽織った爺さんが
深く腰掛けて大きく背もたれにもたれている姿が目についた。
茶色っぽいマフラーをぐるぐる顔にまで巻き付けて、鼻より上しか見えない。
出ている額はすごくしわ深くて薄くなった白髪がきちっとなでつけられている。
自分は5mくらい離れたところにいたんだが、
なぜかその爺さんのことが気になって目を離すことができずずっと見ていると、
電車が入るという駅のアナウンスがあって、
すると爺さんは横に立てかけていたステッキをとると、
右手に持って前方斜めに突き出し、チョンチョンと前に押すような仕草をした。

そのステッキの先には通学の女子高生が一人でいて
寒そうな足で携帯をいじってたんだが、
急にがくんと腰が砕けたようになると、
つつつと前につんのめって、そのまま両手を拡げて線路に落ち、
そこに列車が走り込んだ。
ホームは騒然となって、乗客が列車の下をホームからのぞき込んだり、
駅員も走って駆けつけてきたが、
自分は呆然としてその場を動けずにいたが、
ふと我に返ってベンチを見ると爺さんの姿がない。

その時自分のすぐ後ろから急に声がして、
「お前見てただろ、死神なんかじゃないぞ。
念動力だ。・・・わたしは肺ガンでな、もう長いことはないから、死ぬまでに
若い人をもう何人か道連れにさせてもらうよ。」
と言われた。

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負の相乗効果

その日、友達と近所の公園で待ち合わせをしていた。
CDを何枚か借りる約束だった。
季節は今くらいの冬の時季。夕方4時過ぎでももう薄暗くなりかけだったのを覚えている。
約束の時間より少し早く着いてやることなくてベンチに座り携帯いじっていた。
ふと見ると目の前の砂場で一人の女の子が遊んでいた。
小学校に入るか入らないかくらいか。
妙に昔風の子供、サザエさんのワカメちゃんみたいな感じで地味な髪型や服装だった。
あんまりマジマジ見ていたら周りから変態か痴漢とかに思われるのも嫌なんで無理やり携帯の画面を見ていた。(周りと言っても他に誰もいなかったんだけど)
しばらくしてその女の子が俺に近づいてきた。てか携帯見てたから近づいてきたのを見てたわけじゃないけど気配を感じて顔を上げたら女の子が俺の前に立っていた。

「ねえ お兄ちゃん『さかな』と『みぎ』って書いてなんて読むん?」
「は?」
俺は一瞬なんのことかわからなかった。
「漢字って難しゅうてよう読めんのよ」とその子は言った。
俺はその女の子の顔をまじまじ見た。
はにわみたいに無表情ていうか昔風の顔だった。
「それって魚へんに右ってこと?」俺は聞き返した。
「『へん』てなん?『さかな』と『みぎ』の漢字のこと聞きよるんよ」

593 2/7 sage 2010/01/07(木) 00:30:55 ID:7Ku0g9zT0
そう言われますます何のことかわからなくなった。
「そんな漢字知らん。」俺はこの女の子とかかわりたくなかったので(母親が登場してきて変な風に思われたくなかったので)その子を突き放すようにきつめの口調で言った。
そうしたら女の子はプイっと後ろを向き公園の奥にある滑り台のほうへ走っていった。
丁度そのとき友達がやって来て持ってきたCDを受け取りそのCDについて何だかんだとしばらく話をしていた。もういい時間になり友達と別れ帰ろうとしたときさっきの女の子のことを思い出し公園中を見渡したけどもう誰もいなかった。

家に着き洗面所でうがいをしていたら姉が入り口から俺をのぞきこみ
「あんた 変なもん連れて帰ったね」と言ってきた。
3つ年上でそのころ地元の短大に通っていた姉は昔から霊感のようなものが強く、「見える」とか「感じる」とか子供の頃からよく俺は聞かされていた。弟の俺は霊感なんてものは全くないし信じないわけじゃないが興味はなかった。
「はあ?何?連れて帰ったって?」
俺は姉に向かって面倒くさそうに返した。
「あんた 今日変なとこ行っとらん?」
「別に行っとらんわ 何や?変なとこって?」
「まあええわ とにかく玄関の外に一回出て」
「はあ?」
「はよー出て!」
姉の剣幕に押され俺は玄関の外に出た。
姉は台所から塩を持ってきて、玄関先に立っている俺に2~3度ほど塩を振りかけた。

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予知の意味

499 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/15(土) 03:04:14 ID:wxF4M12N0

自分の実体験から一つ。

俺はいわゆる甘えんぼ、というやつで小学校高学年くらいまで
夜寝るときは父親のベッドで一緒に寝ていた。

ある夏の夜、いつものように父と一緒に寝ていたのだが、
夜中に急に目が覚めてしまった。

トイレに行きたくて起きる、とかではなく完全に覚醒する感じ。
窓の外はジーっという虫の声と月明かりが照らす幻想的な雰囲気。

窓から月を眺めながらボーっとしているとあることに気がついた。
・・・窓の外から男の低い声でボソボソ喋る声が聞こえるのだ。

我が家は新興住宅地で窓の外は3mほど離れて隣の家。
最初は隣の家の人が起きてるのかなーなんて考えていたが、耳を澄ますと
その声がかなり近くから、しかもどうやら一人で喋り続けているのに気づく。

父の寝室は2階。父は隣でかすかにいびきをかいて寝ている。
我が家には父以外にそんなに低い声を出せる人間はいない。

意識を集中して耳を澄ませる。

だんだん喋っている内容がところどころ聞き取れるようになったとき、
全身に鳥肌が立った。

声は窓のすぐ下から聞こえてきている。人が立つスペースなんてありはしない。
そして何より恐怖だったのはその男が自分の名前を呼んでいるではないか!

500 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/15(土) 03:05:02 ID:wxF4M12N0

「…○○……○○……」※○○は自分の名前

低いというよりはしゃがれて潰れたような声。
そして断片的に聞き取れたのは以下のような内容だった。

「…お前が……二十歳の時………死ぬ……だから…………」

これを男はずっと繰り返し繰り返し窓の外から自分に向かって
語りかけていたのだ。
気がつくと意識を失ったのか、眠ってしまったのか
朝になっていたが、窓の外の男の声ははっきりと覚えており、
子供だった自分はあれは死神だったんだ自分は二十歳で死んでしまうんだ
という妙な納得をしていた。

その後その男の声がまた聞こえることはなく月日が流れ、
中学生に上がる頃にはその窓の外からの語りかけは仲間内で
自分の体験した恐怖体験ネタとしてよく使っていて「俺二十歳で
死ぬらしいよwww」なんて言っていた。

更に時は流れ、成人式を迎える年の冬、祖母が癌で亡くなった。
煙草などは全く吸わない人だったが、肺癌だった。
俺は喪服を持っていなかったため、成人式の為に作ったスーツで葬儀に参列した。

501 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/15(土) 03:06:14 ID:wxF4M12N0

夏になり、祖母の法要?のために両親だけ帰省。
3日後両親が帰ってくるなり深刻な顔をして話をしている。
なんだ?遺産相続で揉めてんのか?と聞き耳を立てているとどうやら違う。

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死神

104 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/11(月) 04:37:23 ID:53JbK22b0
姉の体験談

近所の神社が祭りのために臨時で巫女のバイトを募集していた。
姉はそれに応募して、見事採用された。
主な仕事は祭りの時期の接客であったが、祭りのあとも土日だけ働けるようになった。

ある日、姉が境内の掃除をしていると、一人のサラリーマン風の男が声をかけてきた。
どうやら、神主とお話がしたいらしい。
セールスマンかな?と思ったが、とりあえず神主を呼び出した。
神主は境内で立っている彼を人目見て、血相を変えて近づいてきた。
神主が彼に一言耳打ちすると、彼は肩をガクっと落として涙を浮かべた。

男と神主は、姉も入ることを禁じられた(というより、入る用事をうけたことがない)部屋に2人で入った。
数分して、神主がノソっと顔を出して姉に、日本酒を持ってきてくれ。と言った。

それから小一時間たったであろうか、彼と神主は部屋から出てきた。
彼は神主に何度も何度も礼を言っていた。
彼はお金と生で10万円ほど出して、気持ちです、と神主に押し付けて帰っていった。
神主はその10万円から数枚の札を姉に渡して、日本酒が足りない
からと、10本ほど頼んでくれと
姉に言った。
姉は神主の言うとおりに日本酒を頼んだ。
日本酒が届いたあと、神主は先ほどの部屋にいた。
神主は部屋の前においておいてくれ、そして今日は帰っていいと言った。

105 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/11(月) 04:38:14 ID:53JbK22b0

次の週、姉は神主に先週あの後何があったのか聞いた。
要約するとこうだ。

あの男は、死神と出会ってしまったようで、近いうちに死ぬと宣告された。
それから、ずっと死神がまとわりついていた。
彼はいくつかの寺や神社を訪れたが、彼の死神を見える人間はいなかった。
お祓いをしてもらってもまるで効果がない、死神は消えない。
そもそも、彼が言い出すまで、彼が死神に憑かれていると気付いた人はいなかった。
しかし、神主は見えたと言う。ある程度力があればここまで明らかな神は見えて当然らしいが
最近は力がないのに、寺や神社を継いでいる者も多いと言う。
で、見える神主に除霊、というか死神祓いを頼んだそうだ。
だが、神主も見る力があると言っても、神を祓えるほどの力はない。
だから、彼に清酒をかけ、死神が少しだけ彼から離れた隙に身代わりに憑かせたらしい。
しかし、所詮は身代わり、力を抑え続けないと大変なことになる可能性もある。
そこで、清酒と身代わりを大量に用意し、当面はこれで力を分散させ、対処法を練らねばいけない。

とのことだった。
姉はその時は、怖がらせるつもりかな、程度にしか考えていなかった。
だが、そのあとすぐに、事実だと悟るようになる。
ある平日の夕方に神主の奥さんから電話がかかってきた。
神主が亡くなった、通夜も含めてこれからのことを相談したいの来てほしい、とのこと。
姉はなんだか嫌な予感がしたという。
姉はすぐに神主の家に向かった。
奥さんに何が原因で亡くなったのかなどをやんわり聞くと、死因は不明だそうだ。
ただ、いくつもの酒まみれの紙人形と数匹のねずみなどの小動物と一緒にあの部屋で亡くなっていたそうだ・・・