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生物・妖怪

妙なモノ

27 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/01(水) 05:13:25 ID:XkxZhJoV0
今はもうあまりないんだが、
10代のころは時おり妙なものが見えることがあった。
なかでも複数回見ているモノが以下に書く奇妙なもの。

最初に見たのは学生時代の友人Mのアパート。
友人が実家からでて引っ越してきたばかりのそのアパートは
築何十年とかで見た目にもいかにもなオンボロアパートだった。
イメージとしては4畳半フォークとか男おいどんとかそんな感じw
引っ越し祝いで別の友人Aと初めて部屋に行った時、入った瞬間から
ひどく暗いし、空気も悪いなあと感じた。
まあ立地的にも物件的にも仕方ないのかと思ったとき、そいつが目に入った。
そいつの見た目は50センチくらいの蛇みたいなもの。色は紫がかった黒一色。
蛇というよりはウナギとか(巨大な)ドジョウに近いかも知れない。
目とか口とかは何もないが両端は先細りでどことなく生物めいて見える。
そしてどういう仕組みかは知らないが宙に浮いて部屋の電灯の周囲をただよってる。
煙のようなものではなく明らかに実体がある感じ。
表面の質感としてはゴムのようで光を反射したりは一切してなかった。
時おり体をくねらせる動きもどこか生物っぽい。
もっとも体を二つ折りみたいにしてたし背骨とかはなさそうだが。

MもAもまったく気づいていない様子だったので
なにも言わなかった。
特にAはは少し前にとある恐怖体験をして以来、
俺をその元凶のように思っているのでw
いやな感じがしたので俺は2人を飲みに誘い、そのまま帰った。

数ヵ月後(その間意識して行くのを避けてたので)に
再びMの部屋に行くとそいつはいなくなってた。
心なしか部屋も明るく、空気も淀んではいなくなってた。
その時は別にそんなものもいるのかくらいにしか感じなかった。
まあ、こっちの世界のものとは思わなかったけど。

28 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/01(水) 05:17:42 ID:XkxZhJoV0
その後、何回か同様のものを見た。
場所はバイト先の作業場だったり大きなホールだったりいろいろ。
長さはは30センチくらいのものから4,5メートルくらいのものまで
様々だったけど、太さは決まって5センチくらいだった。

そいつはだいたい何もせずに宙を舞っているだけだったのだが、
一匹だけバイト先で知り合ったパートのおばちゃんに
やたらまとわりついているやつを見た。
やはりおばちゃんは気づいていないようだ。
因果関係はわからないがそのおばちゃんはしばらくして
大病を患ったとかでパートを辞めた。
そして、まもなく亡くなられたと聞いた。

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師匠シリーズ

病院

43 病院  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 20:35:54 ID:lY9MF+tv0
大学2回生時、9単位。3回生時0単位。
すべて優良可の良。
俺の成績だ。
そのころ子猫をアパートで飼っていたのであるが、いわゆる部屋飼いで一切
外には出さずに育てていて、こんなことを語りかけていた。
「おまえはデカなるで。この部屋の半分くらい。食わんでや、俺」
しかしそんな教育の甲斐なく子猫はぴったり猫サイズで成長を止めた。
そのころ、まったく正しく猫は猫になり。
犬は犬になり。
春は夏になった。
しかしながら俺の大学生活は迷走を続けて、いったい何になるのやら向かう
先が見えないのだった。

その夏である。大学2回生だった。
俺の迷走の原因となっている先輩の紹介で、俺は病院でバイトをしていた。
その先輩とは、俺をオカルト道へ引きずり込んだ元凶のお方だ。
いや、そのお方は端緒にすぎず結局は自分の本能のままに俺は俺になったの
かもしれない。
「師匠、なんかいいバイトないですかね」
その一言が、その夏もオカルト一色に染め上げる元になったのは確かだ。

44 病院  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 20:37:10 ID:lY9MF+tv0
病院のバイトとは言っても、正確にいうと「訪問看護ステーション」という
医療機関の事務だ。
訪問看護ステーションとは、在宅療養する人間の看護やリハビリのために、
看護師(ナース)や理学療法士(PT)、作業療法士(OT)が出向いてその
行為をする小さな機関だ。
ナース3人にPT・OT1人ずつ。そして事務1人の計6人。
この6人がいる職場が病院の中にあった。
もちろん経営母体は同一だったから、ナースやPTなどもその病院の出身で、
独立した医療機関とはいえ、ただの病院の一部署みたいな感覚だった。
その事務担当の職員が病欠で休んでしまって、復帰するまでの間にレセプト
請求の処理をするにはどうしても人手が足りないということで、俺にお声が
かかったのだった。
ナースの一人が所長を兼ねていて、彼女が師匠とは知り合いらしい。
60近かったがキビキビした人で、もともとこの病院の婦長(今は師長とい
うらしい)をしていたという。
その所長が言う。
「夜は早くかえりなさいね」
あたりまえだ。大体シフトからして17時30分までのバイトなんだから。
なんでも、ステーションのある4階はもともと入院のための病床が並んでい
たが、経営縮小期のおりに廃床され、その後ほかの使い道もないまま放置さ
れてきたのだという。今はナースステーションがあったという一室を改良し
て事務所として使っていた。そのためその階ではステーションの事務所以外
は一切使われておらず、一歩外に出ると昼間でも暗い廊下が人気もなくずーっ
と続いているという、なんとも薄気味悪い雰囲気を醸し出しているのだった。
それだけではない。ナースたちが囁くことには、この病棟は末期の患者の
ベッドが多く、昔からおかしなことがよく起こったというのだ。だからナース
たちも夜は残りたくないという。勤務経験のある人のその怖がり様は、ある種
の説得力を持っていた。

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師匠シリーズ

人形

209 人形  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/02/12(火) 00:13:49 ID:FukvotX90
人形にまつわる話をしよう。

大学2回生の春だった。
当時出入りしていた地元のオカルト系フォーラムの常連に、みかっちさんという女性がいた。楽しいというか騒がしい人で、オフ会ではいつも中心になってはしゃいでいたのであるが、その彼女がある時、こう言うのである。
「今さ、友だちとグループ展やってるんだけど見に来ない?」
大学の先輩でもある彼女は(キャンパスで会ったことはほとんどないが)美術コースだということで絵を描くのは知っていたが、まだ作品を見せてもらったことはない。
「いいですねえ」
と言いながら、ふと周囲のざわめきが気になった。居酒屋オフ会の真っ只中に、どうして俺だけを誘ってきたのか。確かによくオフでも会うが、それほど彼女自身と親しいわけでもない。フォーラムの常連グループの末席に加えてもらっているので、自然に会う機会が増えるという程度だ。
なにか裏があるに違いないと、嗅ぎつける。
追求するとあっさりゲロった。
「gekoちゃんの彼氏を連れてきて」と言うのだ。
gekoちゃんとはその常連グループの中でも大ボス的存在であり、その異様な勘の良さで一目置かれている女性だった。その彼氏というのは俺のオカルト道の師匠でもある変人で、そのフォーラムには「レベルが違う」とばかりに鼻で笑うのみで参加をしたことはなかった。もっとも彼はパソコンなど持っていなかったのであるが。
その師匠を連れてきてとは一体どういう魂胆なのか。
「いやあ、そのグループ展さあ、5日間の契約で場所借りてて今日で3日目だったんだけど……なんか変なんだよね」

210 人形  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2008/02/12(火) 00:15:41 ID:FukvotX90
聞くところによると、絵画作品を並べているギャラリーで誰もいないはずの場所から誰かのうめき声が聞こえたり、見物客の気分が急に悪くなったりするのだそうだ。
「昨日なんてさ、終わって片付けして掃除してたらさ、床に長くて黒い髪の毛がやたら落ちてんの。お客さんっていっても、わたしの友だちとかばっかだし、たいていみんな髪染めてんのよ。先生とかオッサン連中はそんな髪長くないしね。気味悪くてさあ」
みかっちさんは演技過剰な怖がり方で、肩を抱えてみせた。
「こういう時頼りになるgekoちゃん、この間からなんか実家に帰ってていないし。キョースケは東京に出て行っちゃったし」
肘をついてブツブツと言う。
「というワケで、噂のgekoちゃんの彼氏しかいないワケよ」
みかっちさんは師匠と直接会ったことはないようだが、やはり噂は漏れ聞いているみたいだ。どんな噂かはさだかではないが。
「とにかくコレ、案内状。明日来てよね。私、明日は朝から昼まで当番だから、昼前に来て」
ずいぶん強引だ。「明日は平日なんですけど」と言うと、めったに講義出ないんでしょと小突かれた。