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洒落怖

母親

6 本当にあった怖い名無し 2006/11/30(木) 14:57:43 ID:cFowzgFC0
ある日の放課後、弓道部の備品を預けようといつもの使っているコインロッカーを開けた。
ロッカーの中を開けて見るなり驚いた。中にタオルにくるまれた赤ん坊が入れられていたのだ。
もう死んでいるらしく瞼はかたく閉じられていて、身動きしない。脈を取ってみたが赤ん坊の冷たい手首からは何も伝わってこなかった。
警察に届けようかと思ったが面倒くさいのでやめた。これから、塾があるのだ。
事情聴取なんかに付き合っていたら勉強が遅れてしまう。
色々考えた挙句、駅の裏に位置する公園の池に捨てることにした。
私はあの池の魚たちが好きなのでえさをあげようと思ったのだ。
きっとあの赤ん坊の遺体は魚に食べられるだろう。
一週間ほどたった夜、私はあの赤ん坊のことを思い出し、ふと公園に立ち寄って見る事にした。
池のほとりで黒い水にゆたう月の美しさに見入っていると、異臭とともに何か小さい小型犬のようなものが
池から這い出て来た。

8 本当にあった怖い名無し 2006/11/30(木) 15:07:31 ID:cFowzgFC0
よく見ると、あの時私が魚たちに与えた赤ん坊である。
生きていたのだろうか。いや、そんな筈がない。確かに赤ん坊は死んでいた。
ということは・・・これは、あの赤ん坊のゾンビなのだろうか?体のどこも腐ってはいないが。
と、あの赤ん坊が私の足元に尋常でない速さで擦り寄り、からすのような妙に甲高い声で囁いた。
「ママ」
どうしたことかこの赤ん坊は私を母と思い込んでいるようである。
少し戸惑ったものの、怪物とはいえ、慕われて悪い気はしない。
私は夜も更けた頃に家を抜け出して公園へ行き、あの赤ん坊と散歩するようになった
散歩といっても公園から外へ出ない。
私は赤ん坊と凍て付く冬空の中、冷たい輝きを放つ星を見たり、
針葉樹林の匂いを嗅いだり、
東屋で即興で作った詩を赤ん坊に聞かせたりした。
赤ん坊は私といる時、とても楽しそうだった。

9 本当にあった怖い名無し 2006/11/30(木) 15:22:27 ID:cFowzgFC0
赤ん坊と時間を過ごすようになってから1カ月が過ぎる頃、私はあのロッカーの前でうなだれている女を見つけた。
20代後半のうらぶれた貧しそうな女で、ぼさぼさの髪の毛をゴムでゆわえ、筋張った体に趣味の悪い派手なワンピースを身にまとっていた。
大方、あの子の母親なのだろう。今更、後悔しても遅い。あの子は既に私のものなのだ。
あの子もあんな醜くやつれた女よりも私の方が母で嬉しいはずだ。
私は優越感を抱きながら家に帰り、あの子に名前をつけてあげようと思い立った。
あの子は女の子だ。私の名前「橘 冬華」から一文字とって「橘 美冬」などどうだろう。
あの子は冬に生まれたので調度良い。あの子はものが食べられるようになるだろうか。
もしそうなったら私の得意料理である、ビーフシチューと、クランベリータルトを食べさせてあげよう。
翌日、私は驚愕と悲しみを味わう事になった。あの女が公園で死んでいたのだ。
腹を美冬に食い破られて。美冬も死んでいた。警察は美冬を獣とも動物とも認定することができず
美冬の死体は、大学の研究室に送られることになった。
私にはわかる。美冬は母の腹の中に帰ろうといたのだ。
あの公園の池より快適な場所へ。私より大切な人の所へ。
美冬は私よりあの人を選んだのだ。美冬は母親に会えたのだ。これで良かったのだ。
私はその日の夜、何年かぶりに泣いた。

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狙われた家族

622 本当にあった怖い名無し sage 2006/12/03(日) 21:54:50 ID:h1Rdw5lx0
私自身まだ信じられないことなのですが、実際にこの身に起こった事なので
書き込ませてください。

出身は北陸でしたが私は物心つく前から色々なところを転々としていました
それというのも借金取りに追われているわけでもないのにまるで何かから逃げるように
両親が昼夜問わずで夜逃げまがいの引越しを繰り返している所為でした。
小さな頃から行く先々で除霊師や霊能力者に相談し、
そのたびに首を横に振られていたのを覚えています。
頻繁な引越しに終止符が打たれたのは私が働ける年になったのと同時に
母が病に倒れたからです。心労から来るものでした。父もこれ以上引越しを
するのは無理だと言い、「母さんだけ奴らに渡すわけにはいかない」などと言っていました。
幼い頃何度も引越しの理由を聞きましたが、その話題になるたびに両親が無言になり、
また食い下がれば普段はやさしい母が狂ったように怒鳴るので聞けませんでした。
母が倒れた後、私は理由を聞かずとも悟ることになりました。

623 本当にあった怖い名無し sage 2006/12/03(日) 21:55:20 ID:h1Rdw5lx0
一箇所に留まるようになって半年以上経った頃だったと思います。
始めは気のせいだと思っていたのですが何処からともなく重い金具を引き摺るような
音が聞こえてきたのです。がしゃん、がしゃん、と。それもたくさん。
日に日に近付いてきている事を父に言うと、すっかりやつれた父が
「そうか…お前だけ逃げてもいいんだぞ」と言います。
一箇所に留まる事をしなかった私達家族に帰る場所などなく、私は何があっても
父と一緒に居る事に決めました。その頃母はあまりに暴れると言われ通常の病棟から
重度の精神病患者が入れられてしまう病室に移されていました。
父も見る間に痩せて、いつも何かに怯えるように目をギラギラさせながら過ごす事が
多くなりました。そんなある日の朝、いつもよりも多くあの音が聞こえた日の事です。
父が突然「A子!逃げろ!」と叫んで私をたたき起こし家から追い出したのです。
何がなんだか分からずぽかんとしていると、家の中からあの音が大量に聞こえてきて、
まるで家の中にびっしり鎧武者が歩いているように感じました。
家の中からは血の匂いも漂ってきます。

624 本当にあった怖い名無し sage 2006/12/03(日) 21:56:21 ID:h1Rdw5lx0
切羽詰った父の「逃げろ」の言葉と、その音が怖く気付くと私は
始発電車に乗って隣の市街まで出ていました。
パジャマのまま、しかもサンダルでです。どうする事も出来ず寒さに震えながら灯りのついている
お店に入りました。当然お財布など持っていなかったので、ただ入るだけでした。
日が昇り始めた頃、不審に思ったのか店員さんが話し掛けてきました。
何も言えない私を見て、店員さんは優しく諭しながら暖かい飲み物を奢ってくださいました。
失礼ながら店員さんはパっと見男か女か分からないような方でした。
ただ優しくあと少しで仕事が終わるので
その後警察に連れて行ってくれると言いましたが私は断りました。
警察に行っても意味などないからです。その時またあの音が聞こえました。
逃げようとした私の腕を店員さんが掴んだので驚いて顔を見ると、店員さんも驚いた顔で
私を見ていました。どうやら店員さんにも私が聞いているのと同じ音が聞こえているようでした。
今までそんなことがなかったので驚きと不謹慎ではありますが僅かな嬉しさがありました。
それでも店員さんに迷惑をかけるといけないので手短に話をして離れようとしました。
しかし店員さんは友人になんとかできる心当たりがあると言って私に説得してきます。
今思えば彼が悪人でないという保障はなかったけれど、その時の私は飲み物の温かさと
彼にも音が聞こえたという安心感で何も考える事はできませんでした。

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ナナシの話

42 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/06(火) 14:33:32 ID:LoVTQL1f0
これが最後の書き込みになると思う。長くなるが許して欲しい。
昨日、無事に就職したことを報告する為に今は亡き親友の墓参りに行って来た。そ
の小さな墓前にはあいつの好きだった忽忘草の押し花が置かれていた。
「死んだ人間は生きてる人間が覚えててくれるけど、死んだ人間に忘れられた生き
てる人間は、どうすればいいんだろうな」
そんなふうに笑っていたのを思い出す。
そして思い出す。あの日の事を。

その日、前日の夜のことを引きずったまま僕は学校に行った。やっぱりナナシはい
なくて、アキヤマさんは何事も無かったように教室にいた。話し掛けてみたが、や
はりいつもと変わらなくて昨日のことは全部夢か嘘みたいに思えた。
そうだ、あの変なものはたまたまかち合ってしまっただけだ。あの悲鳴はナナシが
タンスに足でもぶつけたんだ。そんなふうに無理矢理解釈しようとした。
そして授業が終り、僕は荷物をまとめていた、そのときに。
「藤野、ちょっと、い?」
アキヤマさんが僕を呼び止めた。何?と聞き返すが、アキヤマさんは「ちょっとつ
は無言で中に入り、僕も後を追ううちに、屋上にやってきた。…寒気がした。そこ
は、ナナシの持つお母さんとの写真に写っていた、あの場所だったから。
「こっからね、おばさんは落ちたんだよ」
アキヤマさんは言った。ゾッとするほど淡々とした声だった。
「あたしがお見舞いに来たときにね、落ちてきたの。あたしの目の前に。ケラケラ
笑いながら。顔がゆっくりグチャッて潰れてね、気持ち悪かった。」
いつも無表情なアキヤマさんが顔を歪めていた。僕は何も言えず、黙って聞いてい
ることしかできなかった。
「おばさんはナナシにすっごい執着してた。おじさんがよその女と逃げちゃったか
らかな。頭おかしくなって入院してからも、ナナシにはほんとに、過剰に。だから
あたしが仲良くするのも嫌だったみたい。」

43 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/06(火) 14:33:56 ID:LoVTQL1f0
気持ち悪いよね、と笑った。僕はそんなナナシの過去は初めて聞いたし、そんなふ
うに笑うアキヤマさんも知らなかった。
でもアキヤマさんの話は終わらず、僕にとって最も衝撃的な一言を発した。
「、屋上にはナナシがいた。」
この、あたしが立ってる位置に。

それが何を意味する言葉なのか、わからないほど馬鹿じゃない。まさか、と思った。
でも、確信してしまった。
「ナナシが…お母さんを…?」
「ここのフェンス、おばさんが落ちるまでもうちょっと低かった。寒い時期だった
から、他に誰もいなかったし。」
ふふふ、とアキヤマさんは笑った。アキヤマさんがおかしくなってしまったと思っ
た。そのくらい怖い微笑みだった。
「その日から、ナナシは段々おかしくなった。パッと見何も変わらなかったけど、
変なことをするようになった。変なものも、あいつのまわりで見るようになった。
藤野もそうでしょ?
いろいろ見たよね?ナナシの家に、おばさんいたもんね?あれは失敗だったみたい
だけどね?たいしたことなかったし?
でもね、とうとうやっちゃったの!!!あぶないとは思ってたよ?やりすぎなんじゃ
ないかな、って?でもやっちゃったの!!もう手遅れになっちゃったんだよ!!!知ら
ない!!!!
あたし知らない!!!もうなぁあんもできない!!!!!あははははははははははははは
はははははははははははははははははは!!!!!」

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古着

201 古着1/4 sage 2008/05/10(土) 17:04:50 ID:vDpRTLAM0
よくネットで買い物をするのだが、最近はDVDなんかも発売した
ばっかのヤツがネット上でかなり安売りされていたり、購入の操作
自体も簡単で一度登録しておけば、俗にいうワンクリックで即座に
完了するので非常に便利でついつい要らんものまで買ってしまう
事が多くなった。
だけど、今でも絶対に買わない物がある。

女の子と違って、ファッションに関心の有った若い頃なら別だが、結構
洋服を買いに行くのって面倒なんだよな。いざ店に入っても気に入った
商品が無かったりすると、もう一軒行こうなんて気力がなくて
これで良いか、なんてその店で決めてしまう。
その時も、休日に買い物に行こうかどうか考えていたんだが、ふと
ネットで探してみようか、と思い立った。

洋服っていうキーワードで検索すると、出てくる出てくる、もの凄い量。
「こりゃ、良いや」って、普段の洋服屋の店頭じゃお目にかかれない
カタログから選べる様な感じも楽しい。

コートが見つかった。デザインも気に入ったし、値段もそこそこの感じだ。
早速例のワンクリックをしようと思って、商品説明をもう一度見てみると
『中古良品。目立った傷等はなし、クリーニング済み』とあった。

「中古品か・・・」と一瞬迷った。DVDなんか中古だろうと画像がちゃんと
してりゃ問題ないけど、服は他人が着ていた物だし、どうするか?
少々悩んだけど、結局購入する事にした。

202 古着2/4 sage 2008/05/10(土) 17:05:36 ID:vDpRTLAM0
一週間後、宅急便でコートが到着した。
洋服の中古品、要するに古着を買ったのは始めてだし、結構
緊張して商品をチェックしてみた。

キズは無いようだ。汚れも付いていない。試しに匂いを嗅いでみたが
クリーニングしたての例の匂いがするだけ。
「良いんじゃね?これ」と安心して翌日から早速会社に着て行った。

その夜、会社から帰宅して、財布や手帳を取り出そうと内ポケットを探った。
「あれ?手帳がねえぞ」
ビックリしてコートをまさぐると、確かに手帳らしき物の膨らみは有る。
どうしたのかと内ポケットを調べると、何の事は無い、穴が開いてやがった。
コートの裏地の中に、ポケットから滑り落ちた手帳が入っている。

「あちゃ~。やられたな」やっぱり古着は古着だ。安いだけ有る。
手帳を出そうと、それ以上のポケットの破れを広げない様に苦心して
手を突っ込むと、手帳以外に紙切れが入っていた。
よくティッシュなんかを入れたままクリーニングに出したみたいに
まるまった紙切れが出てきた。

「ちぇ、オマケ付きだ。ゴミが入ってやがる」

破かない様に、紙切れを広げてみた。

203 古着3/4 sage 2008/05/10(土) 17:06:24 ID:vDpRTLAM0
それは、何かメモ帳の様な物が数枚と、レシートが一枚だった。
かすれた鉛筆で書かれた文字と数字がビッシリと書かれていた。

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ごはんですよ

305 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/12(月) 14:55:52 ID:El2kSp10O
どこまでマジかわからんが書いてみる(ソースは専門学校時代のクラスメート)

そいつの友達の兄貴がちょっとDQNで、夜に校舎忍び込んで理科室のビーカー盗んだりするような人だったらしい。
まだセコムなんてない時代だ。
で、ある日友人ABとBの彼女を連れて忍び込んだんだが、何かおかしい。
侵入方法は、校舎裏に回り込んで鉄製はしご登って屋上までいって、
あらかじめカギ外しておいた屋上のドア開けて、そっから・・・という感じ。
用務員さんや教師たちもさほど気にしてない様子で、そこまでして入る
奴なんていないだろうと。実際、実害は過去にはなかったそうだし。

で、何がおかしいかというと、屋上ドア開けると三階への下り階段がある通路があって、降りるとまたドアがあり、
それを開けると三階に出るんだが、その下り階段がある通路がやけに寒い。
季節は七月、冷房なんて気の利いたものがあるのは職員室と校長室だけ。
でも、ま、ここまで来たんだし帰るのもアレなんでそのまま三階へと入った。

306 本当にあった怖い名無し sage 2008/05/12(月) 15:08:05 ID:El2kSp10O
屋上からのドアを開けて出ると、技術室や調理実習室が近くにある場所に出るんだが、
なんかカタカタ音がする。調理実習室から。
ビビるBの彼女を除いた三人が暗い中を見るが、誰もいない。
温度差で何かがきしんでるんだろ、やけに寒いし。
そんなこと言いながらフラフラし、自分達の教室でくっちゃべってると、ドアがいきなり開いた。
「おばーー!」
びっくりする四人。

声の主は友人Cだった。四人が来る少し後から来たのだ。
本当はBの家で合流する予定だったのだが、遅れてしまったらしい。

308 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/05/12(月) 15:33:40 ID:El2kSp10O
んで、和気あいあいと話してたら、Cがこんなことを言ったそうだ。
「ところで、チョリ室(調理実習室)のあれ、○○ちゃん(Bの彼女)が作ったの?
流石にやばくね?電気つけっぱなしでさ。やっぱ下準備してあったとか?」
最初、Cの言っていることの意味がわからなかったそうだ。

なんでも、三階に入ったら調理実習室が電気ついてて、和食が作ってあったというのだ。
「いい匂いもしてたぞ」
みんながガクブルで行ってみると、電気はついてなかった。
Cに一杯食わされたかと思ったが・・・
・・・あきらかに食事した後の食器が、流しに重ねて置かれてあったそうだ。
慌てて五人はもと来たルートで逃走、泣きが入りまくりだったってさ。

後にわかったんだが、以前からそういうことがたまにあったから、
用務員さんや教師たちもあまり見回りしなかったらしい。
一番凄かったときはある体育教師が見回りで、調理実習室の前を通って、
本来下の階に行くところを気まぐれでターンして戻ると、
さっきまで何もなかったのに、どう見ても十席分くらいのごはんが用意されてるのを
目撃したときだそうだ。

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ビデオの男

276 本当にあった怖い名無し 2008/01/11(金) 17:39:00 ID:EWK55QgT0
文章下手ですが大目に見てやってください

私は大手チェーン店ではなく古いビデオ屋にもしかすると掘り出し物の
ビデオをよく探しに行ってて新たに古いビデオ屋を発見し行くことにしました。

店内に入り私はズラリと並んだビデオのタイトルや表紙をじっくり見ては無心に
ピンとくるようなものをただただ探していました。
並んだタイトルを目で横にスライドさせていくと角下らへんに
真っ黒のタイトルの無いビデオを発見した。

そのビデオを手にし裏や表を見るも何もなくただ真っ黒。
おもしろいので借りてみようとレジへ出すと店長らしきおじさんがビデオを見て
一瞬止まったのを私は見逃さなかった
「これ何のビデオなんですか?」と質問すると
「うーん、これだいぶ昔のものだと思います。
覚えてないですねぇ・・・捨てるの忘れたかな・・・これ本当に
借りていきますか?お客さん・・・」
何か引っかかるような言い方をしてまるで貸すのを嫌がってるように感じた
そこに私は掘り出し物の匂いを感じすぐさま借りることに。

277 本当にあった怖い名無し 2008/01/11(金) 17:39:39 ID:EWK55QgT0
そして家へ帰りご飯を食べて一段落し、真っ黒な謎のビデオを見ることにした
デッキ口にガコンと入れ再生ボタンを押す。すると画面は砂嵐・・・・
待てど待てど砂嵐・・・。
もしかしてただの空のビデオ!?騙されたのか・・・
借りた料金を返してもらおう。
まぁ古いビデオ店に胡散臭いおじさん・・・
忘れて廃棄するもの置いたままだったのかなぁ
等と考えながら諦めリモコンで開閉ボタンをした時
いきなり画面はパッと変わり始まりだした。

ホームビデオで撮ったような雑な画質、会社名もタイトルも出ない
場面は外でどこか見た事あるような至って普通の住宅街を映している

只一つおかしな点が。
裸の男が歩道を物凄い勢いで走っている
真っ黒な肩ぐらいまで伸びた髪、勢いのある向かい風になびかせて
口は半開き、目は充血して見開き手には斧を持ち前後に激しく揺らしている
そしてただひたすら走っている・・・走っている・・・
なんのビデオだ!?もしかして学生の創作ビデオだろうか

なんだかお金の無駄になってしまったような
はずれクジを引いてしまったよう後悔の気持ちでいっぱいになった

278 本当にあった怖い名無し 2008/01/11(金) 17:40:35 ID:EWK55QgT0
とりあえずしばらく見ていると
全然変わりなくただひたすらに
スピードを落とさず息切れなしで走っている
かれこれ30分ぐらいはたったと思う。
私は違和感を感じ・・・・気付いた

それは男ではなく素早く流れていく周りの建物に。
見覚えを感じる・・・そうだこれは・・・私の住む街
しかもめちゃめちゃ近所じゃないか!?
男が私の住む近所を走っている・・・少し怖くなった
がしかし、もっと怖くなった。
男が曲がる道々が私の家への道順だと・・・
そうこうしているうちに結局うちの前の通りに出てきた男は
私の家のほうへと曲がってきた
すでに目と鼻の先。
うちに来ることはないと信じていたが期待は簡単に外れる
そしてドンドンドンとドアを鳴らし始めた
それと同時に1階の(私の部屋は2階)玄関からドンドンドンと聞こえてくる
信じられないその状況にかなりパニックになった
しかし絶えずさらに激しく男はドアを叩き続ける
するとドアノブをガチャガチャしだした