倦怠感の原因

新しいアパートに引っ越してから、男(Α)は体調が悪かった。・

さして仕事が忙しいわけでもなく、睡眠も十分にとってはいるが、朝起きると常に薄らと倦怠感がつきまとう。・

その旨を会社で話した時の周りの反応にΑは驚いた。・

「え~…、あんなに大イビキかいて寝るお前が?」・

多少の違いはあれど、皆口を揃えてこう言った。・

会社といっても小さな営業所だ。・

同僚や上司は10人に満たないが、それだけ気の置けない仲間ばかりなので異口同音に「大イビキかいて寝る」と言われたことに、Αは戸惑った。・

つまりΑ本人に、自分のイビキがひどい自覚がなかったのだ。

640 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 03:12:47.83 ID:R1M7oTgO0.net
(2)
帰り道、Αは考えた。・
自分のイビキは、どうやら社員旅行の時に発覚したらしいが、それなら早く教えてくれればいいのに…。・

いや、待てよ。俺ってホントにイビキかいて寝てるのか?・
長く独り身である自分を(要は寝ている姿を確認する者がいない自分を)、みんなで口裏合わせてかつごうとしてるんじゃないか?と思い至ったのだ。・

そうなれば毎晩グッスリ「静かに」寝ている証拠を突き付けて、連中の鼻を空かしてやるのも一興だ。・

その夜、Αは枕元に「録音」にセットしたラジカセを置いて、床に就いた。・

642 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 03:14:57.09 ID:R1M7oTgO0.net
(3)
帰り道、Αは考えた。・
自分のイビキは、どうやら社員旅行の時に発覚したらしいが、それなら早く教えてくれればいいのに…。・

いや、待てよ。俺ってホントにイビキかいて寝てるのか?・
長く独り身である自分を(要は寝ている姿を確認する者がいない自分を)、みんなで口裏合わせてかつごうとしてるんじゃないか?と思い至ったのだ。・

そうなれば毎晩グッスリ「静かに」寝ている証拠を突き付けて、連中の鼻を空かしてやるのも一興だ。・

その夜、Αは枕元に「録音」にセットしたラジカセを置いて、床に就いた。・

646 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 03:20:48.31 ID:R1M7oTgO0.net
すみません、間違えた
(3)
翌日。休日である。・

根拠のない期待感を抱きながらΑは「再生」ボタンを押した。・

5分、10分とΑが寝付くまでガサガサと雑音が混じっていたが、その内「スースー…」という規則的な呼吸が聞こえ始めた。・

Αが「やっぱり」と思いほくそ笑んだのも束の間、「スースー…」はやがて「ガーガー」になり、最後には聞くに耐えない大イビキになると、Αはガックリと肩を落とした。・

同僚達が言っていた事は紛れもなく真実だったわけである。・
654 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 04:59:39.13 ID:LgiXgLb10.net
(4)
さっきまでウキウキとラジカセにかじりついていた自分を思い出し、Αは古い木造の四畳半で一人赤面した。・

傘を差す女

あー、そっか
この時間あんまり人いないんだよな

じゃあまあ適当に

これは俺が小学校の話だからもう十数年前の話になる。

その時俺はS県のとある市に住んでたんだけど、そこそこ田舎だったんだよね。
家から駅まで大人の足で30分ぐらい歩かないといけないし、子供の足でなんてもっと遠かった。
その頃両親は共働きだったから鍵っ子だった俺なんだけど、親は二人とも帰ってくるのが遅かったから、夕方を通り過ぎて夜まで友達の家で遊ぶなんてしょっちゅうだった。そのせいか夜の暗い道を歩くのは慣れてたんだよね。

ある夏の日、たまには駅まで母親を迎えに行こうと思って、よせばいいのに軽い冒険のつもりで駅に行くことを決めたんだよね。

で、ちょっと早めに行こうと思って20時くらいに家を出たんだけど、夏とはいえずいぶん暗くなってた覚えがある。でもまあ暗い道を歩くのは慣れてたし、前に書いた通り冒険感覚だったからちょっとワクワクしながら家を出たんだ。

663 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 07:06:16.62 ID:8MDRvv5y0.net
でもそこはやっぱり田舎だからさ、住宅が密集してるとこと違って駅までの道は家もそんなに無いし、街頭もあんまり立ってないから本当に怖いんだよw
家を出るときに感じてたワクワクなんて歩き始めてすぐにふっとんだね。だけどここで帰るのもカッコ悪い気がして、ずんずん進んで行ったわけさ。
風で揺れる木にビクビクしたり、草むらがガサゴソいう音に驚きながらねw
そんな感じで、家から駅まで3分の1くらい行った辺りに国道があるんだけど、そこは結構明るいのよ。だからホッとしてたんだ。
だからかな、そこから駅に向かう一本道にバス停があるんだけど、そこに雨も降ってないのに傘を差した女の人がこっちに背中を向けて立ってるのよ。あの時は本当にびっくりしたね。たぶん1mくらい飛び上がったんじゃないかと思う。

664 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 07:07:43.53 ID:8MDRvv5y0.net
だけど駅に行くためにはその道を通らなきゃいけないから、特に気にしないふりして通り過ぎたんだよ。で、国道を通り過ぎるとそこからまた真っ暗な道に変わるわけなんだけど、そこからしばらく行った丁字路を曲がった時にまたビックリした。
さっきの女の人がまた立ってるんだよ。
今思えばこの時点でおかしいし、すぐに帰るべきだったけど、小学生特有の変なプライドがあった俺はさっきより早足でその人の後ろを通り過ぎた。

665 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/08(金) 07:09:43.98 ID:8MDRvv5y0.net
でも、その傘を差した女は柵があって先が見えないちょっとしたカーブの先にまで立ってた。
この頃の俺はよく幽霊番組とか見ても笑って寝ちゃうようなガキだったんだけど、この時ばかりは本気で怖かった。

集合写真

お盆と言うことで、ちょっと思い出した事があるので書く。

うちでは、夏になると毎年母の実家に帰る事になっている。
祖母や親戚に会えるのは嬉しいし、涼しい土地で食べ物も美味しいので、避暑には最高なんだけど。
数日泊まる事になる祖母の家で、どうしても気になる事がある。

祖母は写真が好きで(自分で撮るのが好きなわけではない)、居間には沢山の写真が飾ってある。
その中の、祖母が還暦の時に撮影した写真の事だ。

自分が小学校低学年位の頃だったと思う。いつもと同じように、親戚一同がお盆に集まった時だった。
祖母の誕生日が8月と言うこともあり、還暦のお祝いを盛大にした。
昔のことだから細かくは覚えていないけど、かなり楽しかった事だけは記憶にある。
だから、その時とった集合写真が現像され、居間に飾られているのを翌年に見た時は、楽しかった記憶とのギャップで鳥肌が立った。
一見普通の写真だった。祖母が中央に写っていて、自分がその隣で間抜けなポーズをとっている。
他の家族や親戚も、綺麗に写っていた。
だけど、明らかにおかしな点がある。

727 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/10(日) 00:26:11.27 ID:dKLQlD1K0.net
写真は和室で撮った。
その床の間に、ぼんやりと白い顔が見えた。笑っている。
人間の顔じゃない。
蛙みたいな顔してるんだ。
『千と千尋』に出てきた蛙の石像みたいな奴が、思いっきり笑顔で写ってる。
自分は生まれて初めてそう言う写真を見たので、相当驚いた。
父母にその事を言おうとしたが、二人共
『ああ~、あの時の写真じゃん』
と言うばかりで、ばっちり写っているそれには気付かない様子だった。というより、
『気付かない振りしてるな』
と子供ながらそれを感じとった。
言えないよな、まさか祖母の還暦祝いの写真が心霊写真だなんて。
祖母も、親戚もその写真を見ても、何も言わなかった。
自分より幼い、いとこたちでさえそれには触れずじまいだ。

今でもその写真は居間に飾ってある。盆に祖母の家に行く度、それを見るのが怖い。
既に他界している祖父なら、少し嬉しかったかもしれないのに。
誰だよこいつは。

血みどろの部屋

聞いた話。

小学生の時の修学旅行で泊まった旅館で、開かずの部屋の隣にされた。
好奇心いっぱいだった小学生はその開かずの部屋をもちろん見た。
というのは障子戸にすりガラスが4枚はめ込まれていて、
そんなに開けてはいけない感じではなかったそうです。

血みどろの部屋だった。

昔女中さんと板前さんが毒をあおって心中を図ったが
死にきれずお互いを刺した部屋だったらしい。

小学生たちはガクブルでその部屋の反対側の隅に固まっていた。
するといきなりすりガラスが4枚ともパーンと落ちて割れた。
先生がやって来て叱る叱る。
当然悪ガキどもが暴れてガラスを割ったと思っているからね。
罰として廊下に立たされ、しばらくして部屋に戻っていいと言われた。

でも誰も部屋に戻れなくて、一晩中廊下に座り込んでいたそうな。

今は四捨五入で60近い方から伺いました。

人型

小学か中学の夏休みだったと思うんだが、親の仕事の都合で従兄弟の家に昼の間だけ居させてもらうことになってた。
勉強道具なんて持ってきてないから暇で暇でしょうがなくて、家の二階の漫画がたくさん置いてある場所にいることに決めた。

そこは二階への階段をのぼったすぐ横にある場所で横に長細い窓がある。落ちないように開けられなくなってるから暑くてしょうがなかったのを覚えてる。

テニプリやらなんやら大量の漫画を読んでいるといきなり窓に何かがぶち当たるような音がした。
びっくりしてそっちを向くと黒い人型だったか…とにかく真っ黒い何かが窓に張り付いてる。
もちろん人が乗れるような所は外にはない。

そりゃもう驚いて転がるように階段をおりて従兄弟に言いに行った。
そしたら従兄弟は、「大変だったな。こういうことは珍しくないし反応しなきゃいいだけだから」と実にアッサリ言った。

従兄弟一家は霊感がクソ強い上に家の立地も霊の通り道にあるだとかを後で聞いた。

人生初の心霊体験で死ぬほどビビったが、それよりもそんな体験が日常になるとこんな反応になるんだなという事実にガキながらビビったし今でも怖いと思う。

慣れって怖い。

代償

都内の大学を卒業後、そのまま就職した先がブラック企業で、
心身共に疲れ切った俺は鬱になり実家へ戻った。
地元は不景気でしかも田舎だったため、仕事はなかなか見つからないと思っていたが、
たまたま親友が勤めている会社に退職者が出たため、
紹介と言う形で入社することが出来た。
小さな会社だったので、決して給料は高くはないが経営は安定性しており、
残業や休日出勤はほとんどなく、有給も取得でき、
そして何よりも人間関係に恵まれていて、末長く働ける理想的な職場だった。
さらに嬉しいことに美人で優しく真面目な性格の彼女まで職場でつくることができた。
その後、彼女と3年間の交際を経て婚約。
俺と婚約者の彼女と猫1匹で同棲を始めて3ヶ月経った時に事件は起こった。
結婚式まで2ヶ月を切った時ある週末、
会社の仲の良いメンバー数人で車で1時間半くらい離れたところにある温泉に
1泊2日の旅行に行かないかと誘われた。最初は俺も彼女も行くつもりだったが、
俺は仕事でトラブルがあり珍しく残業が続いて疲れていたことと、
猫の世話をすると言う理由で断り、
俺を残し彼女と同僚3人が温泉に行くことになった。
同棲を始めてから久しぶりの1人っきりの休日、
何をしようか考えながらゴロゴロしていると1通のメールが届いた、
メールの差出人はA女王様だ。

746 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/10(日) 20:37:53.58 ID:IfN3oWY50.net
何を隠そう俺はマゾだ、中学時代から女王様雑誌や小説を読みあさり、
大学、独身時代と金を貯めてはSMクラブへ行き、
女王様から調教を受けることにセックスよりも喜びを感じる筋金入りのマゾヒストである。
もちろん、そんな性癖にコンプレックスを感じていたため家族や恋人、
友人には一度も打ち明けたことはない。
鬱で戻った地元には都会のようにSMクラブはなく、
俺はネットやDVDをオカズにしては被虐欲をなんとか満たしていたが、
心の中で燃えるMの血は抑えることが出来ず、
SMの掲示板に書き込みA女王様と知り合った。
A女王様は既婚者であったが、自身がSであることを誰にも打ち明けられないでいた、
またプレイの嗜好や考え方もお互い近いこともあり、
俺とA女王様はSMパートナーとして主従関係にあった。

747 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/10(日) 20:38:23.02 ID:IfN3oWY50.net
「今日大丈夫?旦那が飲み会で遅いから、もし出てこれるなら遊ぼうよ」
そんなメールがタイミング良く届き、俺も今日は彼女が帰らず一人であることを告げた。
「じゃあ、家に行っても良い?」
普段はラブホを利用して調教を受けているが、
今回は婚約者と同棲中の自宅での調教という、
非日常なシチュエーションに俺はまずいと思ったが興奮し、その誘いを承諾した。
A女王様と近くの駅で待ち合わせ、家に到着するといつものように調教が始まった。