こないだ親父が物置の整理をしててね。一日中あさくってたかと思ったら、夕方居間にガラクタの山を積み上げて昔を懐かしんでいた。
古着やら、レコードやら陶人形やら。。。
ふと一枚の写真が目についた。そこにはソファに座った若かりし頃の親父と若い白人女性が写っていた。親父は痩せていて当時の流行りなのか中途半端に長い髪がおかしい。
女の方はやや顎が弛んでいるがまあ美人の範疇だ。
写真について聞くと、大学3年の夏にヨーロッパを放浪した時のものだと話してくれた。
「この子については未だによくわからないことがあるんだよ」
親父は意味ありげに言った。俺はまさか一夜のチョメチョメ話じゃなかろうかと警戒して部屋へ戻りかけた。
「気味が悪い話でな」
「なになに。怖い話?」
「ああ……」
284 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/19(日) 08:33:08.35 ID:BrMRZWRTO.net[2/6]
ヨーロッパに来て一月半くらい経った頃だった。俺は北欧に足を伸ばした。フィンランドだ。まず首都のヘルシンキに行ったが物価が高くて早々に出た。
そして北部のラップランドと呼ばれる地帯へ向かった。地名は忘れたが小さな町に3日ほど滞在した。都会よりは物価も安かったし、日本人が来たのは初めてらしく歓迎してくれた。
地元新聞に記事まで載ったのには驚いたよ。
それに味をしめて今度は西部の田舎へ行った。海沿いの町だった。そこでもやはり日本人は珍しくて、色々と質問攻めにあったりした。
中でも泊まったホテルのウェイトレスをしていた女の子が日本に興味津々でね。大学で東洋の文化を研究しているとかで。
その子は夏休み中ホテルに住み込みで働いてるそうで、仕事がひけてからお喋りしたりした。カタコトの英語でも結構通じるもんだ。
正直下心もあった。ワンナイトラブってやつだ。と言ってもナンパなんてしたことないから自然とそんな雰囲気になればいいななんて虫のいいことを考えてた。
そのために無理して一週間くらい滞在しようかとまで思った。アホだよな。
285 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/19(日) 08:34:28.12 ID:BrMRZWRTO.net[3/6]
で、3日目の夜。その日も夕食後しばしロビーで彼女と話した後部屋へ戻った。いつもは割とすぐ寝てしまうんだが、その日は何故か寝付けなくてベッドに入ったままだらだらと時を過ごしていた。
不意に声がした。甲高い悲鳴のような女の声だ。オーッ オーッというような。俺はギョッとして時計を見た。夜中の2時半。カーテンをめくって外を見た。
フィンランドは夜中でも比較的明るいが、町の人は夜更かししないのでいつも人気はない。ホテルの前は広場になっていて敷き詰められた石畳が美しい紋様を作り出している。
俺は広場を見回した。だが悲鳴を上げた人物は見当たらない。窓を開けて左手の道を見た。かすかに人影が見える。どうやらこちらへ来ているようだ。
そしてまた悲鳴が聞こえた。さっきよりも大きく体の隅々まで行き渡るような不快な声だった。こちらへ向かう人影の速度が速くなった。俺は窓を閉めた。でもカーテンの陰から外を見るのは止めなかった。
悲鳴はひっきりなしに聞こえていた。もはや悲鳴というより鳴き声のようだった。かなり五月蝿いのだが、周りの家からは誰も外には出て来ず、明かりすら点かなかった。
そして不快な声の中遂に人影が広場に入ってきた。それはネグリジェを着た女だった。やたらと首を振りブルネットの長髪を振り乱しながら広場を駆けずり回っている。
それはかなり異様な光景だった。俺はそれに見入っていた。あの女は何なのか。何故誰も出てこないのか。まさかこの世のものではないのか……。
ふと女が立ち止まった。広場のど真ん中。いつの間にか静寂が支配している。
ヤバい。
強烈な寒気が襲ってきた。俺は身を引いてベッドに戻った。毛布を引き上げた瞬間ノックの音が聞こえた。
286 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/19(日) 08:35:48.04 ID:BrMRZWRTO.net[4/6]
俺は飛び上がりそうになった。夜中に誰が訪ねて来たんだ。ぐずぐずしていたらまたノック。そう強くはないが、はっきりと聞こえた。恐る恐る覗き穴で確認したら、彼女だった。
何をしにとか考える余裕もなくドアを開けた。彼女は何やら切羽詰まった様子で俺の襟首を掴んで引き寄せ耳元で囁いた。
701 本当にあった怖い名無し 2011/10/24(月) 23:04:01.69 ID:myFqB80qO
近所に首なしの地蔵を数体祀った祠があります。
おそらく水子供養とは思うのですが、明らかに異常で、地蔵の前掛けには何かびっしと文字が書かれており、いつもそこだけ異様に暗いのです。
私はそこを通るのが気持ち悪く、なるべく避けて通るようにしてました(人通りの少ない閑静な住宅地にあるという事もあり…)
ある日電車に間に合わず、近道である、祠のある道を通らねばいけなくなりました。
確か夕方だったと思います。
祠を通る時はなるべく見ない様に努めているのですが、ふと気配がして、よせばいいのに振り返ってしまいました。
そこには…
髪の長い女性が虚ろに佇んでいました。
明らかに人間ではありません。
私は全速力でその場を走り去りました。
恐怖でいっぱいだったのに、何故か切ないものが胸につっかえていました。
水子供養
もしかすると…胎児を無下にしてしまった母親が、無念のあまり、あそこに佇んでいたのではないか?
水子供養とは母親の無念を鎮める為にも存在しているのではないか?
電車に乗り、落ち着いた頭で考えると、切なさがより増していきました。
水子の祠に、たまに妊婦さんが参拝しているのを見かけますが…無念を抱いた母親の霊に気を付けて欲しいと願うばかりです。
511 本当にあった怖い名無し sage 2008/09/10(水) 15:33:25 ID:/uDaUn6z0
うちの爺さんの話。だいたい20年くらい前。
爺さんが夜中寝ていたところ、外から「ぶぇ…びぇ…」みたいな変な声がした。
最初は蛙かと思ったが、どうもくぐもった人間の声のようで、
外国語のような、よくわからない言葉を繰り返してる。
夜中に人の家の前でうるせぇ、とは思ったが無視していると、呟いてる言葉に
「ぶぇ…○○○○…び…」と、自分の名前が聞き取れる。
起き上がると、いつの間にか窓に人影があって、声も間近に聞き取れる。
爺さんは木刀を持って外に飛び出した。
すると家の裏に男が立っていて、まだぶつぶつと呟いてる。
「てめぇ、ひとんちで何してやがる!」と叫ぶと、男は振り向いた。
男は口中血だらけで、喋るたびにぼとぼとと血が落ちていた。
口が傷だらけで、だからしゃべり方がおかしく聞こえたらしい。
さすがに異様な風体に驚いたが、男が逃げ出すでもなくぶつぶついっているので
爺さんはもう一度「てめぇ、ひとんちで何してやがる!」と叫んだ。
すると男は、そのときだけははっきりと「ここはお前の家じゃない、お前の墓だ」と答えた。
91 本当にあった怖い名無し sage 2009/07/21(火) 23:26:46 ID:XdI2wl8ZO
スレチですまんかった。
おわびに俺が体験した一番洒落にならん話を。これも子供の頃の話だ。
まあ俺の実家はそういう感じのど田舎なわけだ。
夏休みともなると、子供が遊ぶ場所なんて限られてくる。
昆虫採集、友達んちで漫画読む、山や川に遊びに行く……まあそんくらいしかない。
で、俺らがよく泳ぎに行ってた川があった。
流れは遅かったけどやっぱり危ないってことで一応泳ぐのは禁止されてたんだけど、皆気にせず泳いでた。
ある日のこと。
暇を持てあましてた俺らは川へ遊びに行った。
俺と友達のAはその日は釣りに、BとCは少し上流で泳いでた。
BとCが泳いでるポイントのすぐ近くにはコンクリートの堰堤(ダムみたいなやつ)があった。
そこの下は深い大きな穴になっていて、飛びこみスポットとしてよく使われていた。
しばらく俺はAと釣りをしていたが、ふとBとCを見ると堰堤の上に登ろうとしていた。
「あー飛びこみするんだな」と思ってAにそのことを伝え、二人でそれを眺めていた。
それに気付いたBとCがこっちに手を振ってきたので、俺達も振り返して答えた。
堰堤の上に登ったBとCは、二人同時に飛びこんだ。
大きな水しぶきが二つ上がり、俺とAは歓声をあげた。
92 本当にあった怖い名無し sage 2009/07/21(火) 23:30:22 ID:XdI2wl8ZO
と、水面に上がった二人の様子がおかしい。
慌てた様子で岸にあがり、何かをわめいている。
二人は顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。
俺とAが「どうした?」と聞いても「穴!穴の中に!」とかわめいていて要領を得ない。
仕方ないので俺とAは川に入って、ゴーグルを付けて穴を除いてみた。
暗くてよく見えなかったが、ちらっと藻の塊のようなものが見えた。
更に目をこらしてみると、それが何であるのか分かり、俺は気絶しそうになった。
人だった。後を向いた人が、穴の中でまるで川底から生えてるみたいにゆらゆら揺れていた。
藻の塊に見えたのは髪の毛だった。
俺達は急いで川から上がり、走って大人を呼びに行った。
後で聞いた話によると、どうも堰堤から飛び込んだ時に川底の岩に足をはさみ、そのまま溺れたらしいとのことだった。
溺れた人は俺達は知らない人だった。
それからというもの、堰堤からの飛びこみは全面禁止され、その川で泳ぐことは今まで以上に厳しく咎められるようになった。
俺達四人はそれ以来一度もその川で泳いでいない。
321 本当にあった怖い名無し New! 2013/04/16(火) 02:12:18.89 ID:A+KyRDeSO
キモオタの霊ならいるぞ。
うちの地元の同級生が、山を開いて作った公園のアスレチックゾーンで首吊った。遠足で来た小学生が発見して、町中大騒ぎになった。
自殺の理由が、日頃から親から結婚を急かされてたんだが、そいつはロリコンだったらしく結婚できない事を打ち明けられず思い悩んでの自殺だったらしい。
不登校気味だったやつだからあまり知らないんだが、親同士がバレー友達で、泣きながら理由を聞かされたって。
一時は公園も使われてたんだが(自殺に使用したアスレチックは撤去)、子供達が遊んでるときに、滑り台の上から、にやついた男が落ちてきて消えたとか、つけ回されたやら色々噂が耐えなかったので閉鎖になった。
やっぱ最後の姿を自分の好きな子供に見つけてもらいたくて公園で死んだのかな。
223 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/08/11(土) 19:01:21 ID:PrW3w0J2O
高校生1年の時、遅刻して全校集会に出はぐれた。
今更全校生徒、教員が集まる静まり返った体育館に入れず屋上に続く階段で一人MDプレイヤーで音楽を聴いていた
ほんの少しの遅刻だったので集会はまだまだ終わらないだろうと壁に寄り掛かり居眠りをした
暫くするとイヤホンから聞こえる曲の遠くから異質な音が耳に届いた
段々と近付いてくる音は大勢の人間が読経をあげている声だった
驚いて立ち上がりイヤホンを外しても読経は止まず、なおも近付くばかり
屋上に出ようかとドアノブに手を掛けたがカギが掛かっていた
軽くパニックになった私は目を瞑り耳を塞ぎ何故か「ごめなさい」と繰り返した
読経の声が目の前に来た時、肩をたたかれ気を失いそうになったが
顔を上げると同じ制服を着た生きた人間の女の子だった
上履きの色から同じ学年である事はわかったが入学間もなく15クラスもある事から私達は互いに初対面だった
彼女も同じく遅刻し、暇をつぶそうとここへ来て頭を抱えて謝り続ける私を見つけたらしい
今の出来事を話し震える私を彼女は宥めてくれた
やがて集会が終わったらしく1階からザワザワと話し声が登ってきた
彼女は「知り合った記念に」と、このままどこかへ遊びに行こうと言った
さっきの恐怖から学校にいたくなかった私は二つ返事で誘いにのった
そこに中学校から仲のいいAが「やっぱりここにいたか」と顔を出した
私はAも一緒に行かないかと誘おうと思った
Aは何故かうつむき視線が定まっていない
「Aーどうしたの?」と他の友達が4、5人やってきた
「皆で今からカラオケ行かない?」と私が言うと
「すぐに小テストがあるよ」と一人が言った
今は諦めて放課後にしようかと彼女の方に振り返ると彼女はいなかった
Aには私が見た彼女とはまったく別の姿で見えたらしいけど
それがどんな姿だったか未だに教えてくれない
霊感のない私が体験した唯一の不思議体験でした