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47 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:41:45.50 ID:53ctqr0f0
私は現在ミッション系の大学に通っています。
小さなころ、大分県の別府に旅行に行った際、温泉で髪の長い知らない女性の方と手を繋いだ瞬間、私はその場に倒れました。
そのあと目を覚ましたのは病院のベッドの上で、母は泣きながら、私が一時心肺停止にまで陥ったこと、医師に原因は不明と言われたことを教えてくれました。
母に温泉で出会った女性のことを話すと、母は、「そんな人はいなかった。あなたは突然倒れたのよ」と言いました。
母は私を寺へと連れて行き、お坊さんに相談をしました。
そのお坊さんは、君は霊とシンクロしやすいから絶対に心霊スポットに行ったりしてはいけないし、こっくりさん等の遊びもしては駄目だ、と言って、最後に私のその才能をすごく褒めてくださりました。
50 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:42:53.68 ID:53ctqr0f0
当時、私は幼稚園児だったのですが、恐らく、その別府での出来事がトリガーになったのだと思います。
私は、霊が見える様になったのです。
詳しい話はここでは省略しておきますが、恐い経験や悲しい経験は小学校三年生くらいのときまで起こりました。
そのくらいの時を境にパッタリと幽霊を見なくなった私は母に連れられ、幼稚園児の時に訪れた寺のお坊さんにまた会いに行きました。
彼は私のことを覚えていてくれてましたが、私がまったく幽霊を感じなくなった、と言うと「それは君の心があの時と比べて汚れちゃったからだよ」と笑いながら教えてくれました。
それから数年間私は幽霊を見ることが出来ずに、「霊が見えるなんて言う人は統合失調症」とまで言い放ったりしていました。
しかし、お坊さんに言われた「心霊スポットには言ってはいけないし、こっくりさんもしては駄目」という教えは何故か守り続けていたのです。
しかし、それも去年まででした。
52 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:44:05.25 ID:53ctqr0f0
大学に入学した私は、勧誘されたサークルに入り、そこそこ楽しい日々を送っていました。
夏のある日、私はサークルのメンバーに、心霊スポットに行こう、と誘われました。
行き先を訊いてみると、とても有名なところでした。
正直、恐かったですが、人数が20人を超えていることもあって、私はその企画に参加することにしたのです。
当日、心霊スポット巡りが趣味で霊感があるという先輩が下見をしたのですが、「今日はやばい」と言ったまま黙り込んでしまいました。
全員がトンネルの近くに着くと、私たちはその先輩の後に続いて、長い坂を登り始めました。
先輩が「右に寄れ」とか「真ん中はみるなよ」と指示を出していました。
そうこうしているとトンネルの前まで着きました。
いつもはかっこいい先輩やお調子者の友達はトンネルの異様さに驚いていました。
しかし、私はやっぱり何も見えなかったのです。
正直、がっかりしました。