この怖い話は約 3 分で読めます。

65 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/30(土) 00:10:14.33 ID:8rtfdQWs0
そして、その声事件と同じ頃、私の叔母が30代の若さで亡くなりました。
彼女の死因は不審なことが多く、葬式に検察官が来るほどでした。
叔母はガリガリに痩せ細っていて、彼女が亡くなってしまったのは私に責任があるのではないか、と自責の念を感じました。

結局今年になり、私はその部屋を引き払い、実家から通うことにしました。
通学までに二時間ほどかかりますが不気味なのよりましです。
そして、四日前のことです。

私の祖母の従兄弟が亡くなりました。
その通夜に出席したのですが、そのときに、私より三つか四つ年下の女の子(祖母の従兄弟の孫)に叔母が降りてきたのです。
仕草も、笑い方も完全に叔母でした。
彼女はこう言いました。
「○○おじちゃんを迎えに来た人が迷ったから私が来たの、だけど私が迷ったらいけないから、友達にも一緒に来てもらったよ」
彼女は、親戚達に、彼女の形見のブレスレットは、右手ではなく、左手に付けておく様に、といったことや、ネックレスを付けておかなきゃ倒れてしまう、といったことを告げた後に、その女の子の兄(私より一つ下)の方を向いて、こう言いました。
「来月、京都に研修にいくんでしょう?私の友達がね、言っておくことがあるらしい。一つ目は、黄色い帽子を被ったおじさんに会ったらスられるからポケットに物は入れるな、二つ目は、サンダルは履いていくな、三つ目は橋が揺れたらすぐに逃げる様に」
そう言われた男の子は完全にビビってしまっていました。

66 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/30(土) 00:11:14.96 ID:8rtfdQWs0
そして最後に私の方を向き、彼女はあやまりました。
「○○ちゃん。今、実家から通っていて大変でしょう。あの部屋を出なきゃいけないようなことになってしまってごめんね」
こう言って何度も謝って来ました。
周りでは泣きながらその女の子と抱き合っている親戚が何人かいました。
その後、23時頃に通夜から帰ってきた私は、シャワーを浴びながら考え事をしていました。
『あの部屋を出て行くようなことになって』というのはあの声の正体は叔母なのだろうか、だとしたら悪戯半分に私を脅かしに来たら、思いのほか、私がビビりすぎてしまった、ということだろうか。
私は微笑んでしまった。
悪戯好きな叔母らしいではないか。
しかし、バスタオルで体を拭きながら、待てよ、と考える。
叔母が亡くなったのは私の部屋に声が聞こえ出したときより数日後だった。
そして叔母は原因不明で検察官が動いたほどの急死だったのだ。
だとしたら、叔母は私の部屋に着いて来た、あの唸り声の男と戦ってくれていたのではないか、そして、それに敗れてしまい、あの様な結果になってしまったのではないか。
そう考えたとき、私の背筋は凍りついた。

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