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57 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:52:45.34 ID:53ctqr0f0
電話の誘導に従い、私たちは車を走らせました。
目的地に近づくにつれ、私は、「ああ、確かにこりゃやばい」と感じていました
絵に描いた様な同和地区だったからです。
私たちの車が走る道路の横を幅が狭い川が流れていて、川の向こう側にトタン板の家が並んでいました。
その家並みが途切れた所に石の橋がかけられていて、その上に先輩達が立っていました。
私たちは橋を渡り、大きめの空き地に車を停めました。
先輩が「ごめん、なんか場所が思い出せなくてさw」と笑って、山の中へと続く坂を指差しました。
「じゃあ、あの坂を登ろうか」
私は、おいおい、と思いながら先輩に続きます。
正直かなり眠かったですが、着くまでに夜明けが来ることを何よりも心配していました。
五人は横に並んで通れるぐらいの道が突然途絶え、一人が通れるぐらいの道が姿を現しました。
先輩が「あの道だけどさ、最初に行きたい人達は?」といいました。
正直かなり不気味でしたので、皆手を上げません。
しかし、私は日が昇ってから心霊スポットに行くなんてことは、絶対に嫌だったので、1番に手を上げました。
すると、私の隣にいた美人でギャルな先輩も手を上げます。
彼女も霊感があるらしく、日頃は「霊感があるのに、心霊スポットに行くなんて信じられない」と言って、心霊スポットに行く人を批判していたのですが、何故か今回は
参加してみる気になったそうです。
すると、その先輩のことが好きな他の先輩も手を上げ、それに続き、疲れたから早く終わらせたいと言いながらまた二人の女の先輩が手を上げました。
男が少ない、という理由で、もう一人、男前の先輩が手を上げて、私たちは出発しました。
私は1番年下ですので、1番後ろに付きます。
少し進むと、後ろから、前述した心霊スポット巡りが趣味の先輩が追いかけてきました。
私が、どうしたんですか?と訊くと、彼は、何となく嫌な気がして、と返しました。
58 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:54:22.64 ID:53ctqr0f0
それからは誰も喋りません。
雰囲気だけだったら夏に行ったトンネルの数倍怖かったです。
腐った枯葉を踏む度に嫌な感じの感触がしました。
時々、お地蔵様が並んでいて、わたしはなんとなく、そのお地蔵様と顔を合わせない様に心がけていました。
しばらく進むと、先頭を歩いていた男前の先輩が、声をあげました。
「もしかして、これ?ちょっと降りてみる」
私が他の先輩達の肩越しに先をみると、洞穴の様な洞窟がそこにあり、石造りの階段が下に続いていました。
皆、続々と中に入って行きます。
私もそれに続こうとしたとき、左手の茂みから女の人の叫び声が聴こえました。