この怖い話は約 3 分で読めます。
まだ辺りは暗かったので、近づいて来る犬を探そうとしたのです。
しかし、両目とも視力2の私の目を持ってしても犬は見つかりません。
まだ唸り声は聴こえてきます。
そのとき、私は背筋が凍る様なことに気がつきました。
十メートル程前から吠えている犬はそのときも吠え続けていたのです。
そして、その吠え声に重なる様に唸り声は聴こえてきます。
明らかに犬の吠え声の方が遠い、そして唸り声はかなり近い
これは犬の声じゃない。
この声は・・・人間?
そう気がついたとき、私は逃げるために後ろを向きました。
脳をフル回転させ、唸り声の方にダッシュで逃げるか、それともまた、赤いおっさんの方に逃げるか・・・
考えるまでもありませんでした
というのも、後ろを向いたとき既に心霊スポット巡り先輩以外の先輩達は坂を駆け上がっていて、心霊スポット巡り先輩が、「速く逃げるぞ!」と叫んだからです。
心霊スポット巡り先輩と坂を駆け上がると、ちょうど下山してきていた後発隊のメンバーの前で泣きながら腰を抜かしているギャル先輩やエロ先輩がいました。
私は普段煙草を吸わないのですが、心霊スポット巡り先輩から青いピースという煙草を奪い取り、火を付けました。
当然の様にむせましたが、少し安心した気がしました。
その後、20人以上で駆け上がった坂を引き返し、(後発隊の皆はまるで信じてくれませんでしたが)なぜか、あの犬もまったく吠えていませんでした。
62 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/30(土) 00:03:32.31 ID:8rtfdQWs0
ギャル先輩に話しかけると、彼女は足を掴まれたみたい、と弱く笑って、私にヒールを履いた足を見せてくれました。
彼女のアキレス腱の辺りには赤く、手の形で痣が出来ていました。
私は、心霊スポット巡り先輩に統合失調症なんて言ってごめんなさい、と謝りました。
「あんな声、初めて聴きましたよ。地獄からの声っていうか、なんていうか。霊って本当にいるのかもしれませんね」
と私がいうと、彼は笑いながら、「怒ってたね、あいつ」
と返しました。
空き地に戻り、車に乗り込みましたが、私の車に乗っていた私以外の人達は皆、後発隊のメンバーで、私の話をまるで信じませんでした。
不貞腐れて、助手席からトタン板の家並みを見ていると、車の左斜め前にあった家と家の間の隙間からお洒落をした髪の長い女性がすごい勢いで飛び出て来たのです。
そして、彼女はずっと、立ったまま、私たちを見送り、私と運転席に座っていた人は同時に「凄く気持ち悪いな」という感想を洩らしました。
時間は五時ごろだったはずです。
その後、私達は無事大学に帰り着き、解散、となったのですが当時一人暮らしをしていた私とギャル先輩のことが好きな先輩の家が近いこともあって
先輩から怖いから今日は一緒にいてくれ、と頼まれました。
私は、泊まることは出来ませんが、夜までなら良いですよ、とその頼みに応じました。
夜の10時頃まで、先輩とウイイレをしたり、L4Dをしたりして遊びました。
先輩の家を出て、馬鹿な私は家の近くのレンタルビデオショップに行き、DVDを二本借りました。
その帰り道、後ろから男の人が着いて来ていることに気がついたのです。
その男性の鼻息が妙に荒い気がして、怖くなった私は、ギャル先輩のことが好きな先輩に電話をかけました。