この怖い話は約 3 分で読めます。
60 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:56:59.50 ID:53ctqr0f0
一斉に皆が静まりかえります。
すると、心霊スポット巡り先輩は、2人組に対して、指でギャル先輩の方に寄る様にジェスチャーをしました。
言い忘れていましたが、心霊スポット巡り先輩とギャル先輩はお互いに霊が見えることを認め合っています。
2人組の内、ギャル先輩の方に近かったエロエロな先輩はすっと、ギャル先輩に寄ったのですが、もう一人のロリ先輩は何故か、体育座りで、つま先だけでジャンプする様にピョン、ピョン、と心霊スポット巡り先輩の方に寄って来ました。
心霊スポット巡り先輩は「なんで俺の方に来るんだw」と笑いましたが、男前先輩が、いるの?と言うと、
「二人の後ろに赤いおっさんがいた。ギャルの方に行っていれば多分大丈夫だったのに、こいつが俺の方に来るから。とりあえず皆、下向け」と返しました。
皆が下を向きましたが、私は何だか嫌な気がして、ロリ先輩の顔をチラリと見てしまいました。
すると、彼女は歯をカチカチ言わせながら震えています。
最初は怯えているのかと思いましたが、彼女の顔面が蒼白で目が虚ろなのを確認して、私はつい、心霊スポット巡り先輩に「先輩、ロリさんが、何か大変ですって!」と声を出してしまいました。
その言葉で、初めて先輩もロリ先輩の異変に気づいたらしく、小声で、ロリ先輩に話しかけました。
「もしかして、見えた?」
ロリ先輩は、頷いて、赤いおじさんがいた、と呟きました。
そして、ここにはもう居たくない。すぐにでも帰りたい、と続けました。
ロリ先輩はいつも元気でさばさばした人だったので、そんな姿を見た私は、「あれ?これ結構ヤバいかも」と考えていました。
ギャル先輩のことが好きな先輩が坂を降りることを提案し、心霊スポット巡り先輩が、仕方ない、といった感じで立ち上がりました。
足取りのおぼつかないロリ先輩を支えながら、坂を降りていく私たち。
いつ、例の赤いおじさんが姿を現すかわからないので、私はずっと緊張していました。
61 はし ◆PZGoP0V9Oo sage New! 2012/06/29(金) 23:59:25.21 ID:53ctqr0f0
そして、坂の大きなカーブを曲がり、トタン板の家が見え、全員が安堵のため息を吐いたとき、トタン板家の方から犬が尋常ではないほど激しく吠えはじめたのです。
一瞬ドキリとしましたが、時間は既に四時を回ってましたので、新聞配達のお兄さんに吠える馬鹿犬もいたもんだ、と自分を納得させつつ足を進めます。
十メートル程進んだでしょうか、皆は完全に安心して、ギャル先輩のことが好きな先輩なんて冗談を言ったりしていました。
すると、突然、唸り声が聴こえたのです。
私は咄嗟に「ヤバい!野犬だ!狂犬病かもしれない!」と頭に浮かんで、サッと腰を低くして、左手で皆に止まる様に指示を出し、ゆっくりと前に進みました。