この怖い話は約 3 分で読めます。

今から16年程前の小学四年生の頃の話なんだけど、当時は西日本のとある新興住宅街に住んでいた。
元々山地だったのを切り開いて住宅街にしてたので街から自転車で20分も走れば周りの山々に着くんだ。
だけど当時は山で遊ぶなんて事はせず、みんな公園とかで遊んでた。あの日以外は・・・
あの日はちょうど土曜日で授業も昼までだった
当時すごく仲の良いMって奴がいたんだけど、そいつがエアーガンを買ってもらったらしく
M「今日学校昼までやから家で飯食った後エアーガン撃ちに山いこうぜww」
俺「うはっww狩りしようずwww」
なんて事言ってた、今思うとアホだな俺たちw
んで学校終わってソッコー家でカーチャンが作ってくれた焼飯食って待ち合わせ場所の公園に自転車こいで出かけた
先にMが着いていたみたいでニヤニヤして待っていた
M「これスゲーやろw18禁のやつやで」
親に10禁のエアーガンだと嘘ついて18禁の高威力の方を買ってもらったらしい
俺「早く山行って撃ちまくろうぜw」
さっそく自転車に乗って住宅街を抜けて山に向かう、街を抜けたら本当に急にド田舎になる
途中で適当に山に向かう小道に入ってしばらく走る。もうこの時点で周りは山々なんだけど更に走る
途中で民家が一軒あったのでそこを目印に自転車を留め徒歩で山に入っていった。

405 本当にあった怖い名無し 2014/02/26(水) 22:57:00.15 ID:8a5x1cWz0
エアーガンで遊んでたら大人に怒られるかもしれないから15分くらいは山奥目指して獣道を歩いたかな
そこで1時間くらい葉っぱとか木を撃ちまくっていた、、いや虫も撃ちましたすいません。
まぁ夢中になって遊んでると急に
「クモツ」
って大人の声が聞こえた。俺もMも「?」ってなって周りをキョロキョロ見渡してたとき
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」
って声が聞こえた。二人共その声のする方に目を向けると赤い猿がいた。
猿と言っても小柄な人間のおっさんくらいデカイし手が長かった。しかも赤毛で心なしか顔も人間のおっさんみたいだった。
その猿が俺達が来た道の10メートルほど前の木の途中にしがみついてこっちを見ていた
俺「なんやアレ?」M「さあ・・・」
ってな感じで全く危機感0だった訳だけど、その赤猿がニマァっと笑った。完全に悪意のある笑顔で笑った。
その瞬間全身の五感で危険を感じた。Mも同じだったと思う。それほど気味悪く悪意のある笑顔だった。
来た道は猿がいるから通れないから横の斜面を下に向かってMと全力疾走した。何度もコケたけど全力で逃げた。
けど「あっあっあっあっ」って声がずっと着いてくるんだ。
後ろを見ると木と木を猿みたいにつたって着いてくる。いや猿なんだけど不気味すぎて猿とは思えなかった
よくわからないが猿はその気になれば俺たちをすぐに捕まえれたと思う。追いかけるというより着いてくるという感じだった。
俺とMは「ウワァァッーーー!」と絶叫しながら逃げまくった。そして斜面を降りきった所で少し小さめの川があった。

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