この怖い話は約 3 分で読めます。

Aは「なんだこれ、大したことないや」といって
置物を手に取りました
Aは皆にも手渡そうとしましたが、気味が悪いので持ちたがる人はいませんでした

「うあ・・・」
Bが祭壇の中をのぞいて言いました
視線を祭壇の中に移すと・・・
石の置物が置いてあった下には、魔方陣のような物があったのです
円の中に筆で描かれた呪文のような文字がありました
直感的に、置物を封印してあるものだと思いました

「兄ちゃん!やばいから戻そうぜ、それ!」
弟のCはAに言いました
Aもさすがにヤバいと思ったのか
「お、おう、そろそろ戻すわ」と置物を戻しました

20 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/05(木) 14:13:48.87 ID:hvDgfQTl0.net[4/6]
翌日、Aが夜中のうちに失踪したと村中大騒ぎになりました
前日に一緒にいた俺たちは、当然事情を聴かれまして
神社での出来事を全て話しました

「あれを開けたのか!ばかたれ!」

村の爺さんに怒鳴られました
真剣な顔で「あれ」について語り始めました
「あれ」つまり石の置物は、何らかの呪物だそうです
何時からあるか、正確なことは不明ですが、少なくとも江戸時代にはあったらしい
神主が代々管理しており、村の人間は誰も近付かない物だそうです

置物は「ボリ」と呼ばれるもので
子供が触ると、体が重く感じて自ら動けなくなるそうです
不思議なことに、見ると触りたくなることもあり、危険なので結界に封じていたと言います

「Aはボリに魅入られたのかもしれない」

村の爺さんはそう言いました
21 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/05(木) 14:27:58.35 ID:hvDgfQTl0.net[5/6]
しばらくすると、Aが神社の境内で発見されたと連絡がありました
奇妙なことに、Aは自分から体を動かすことが出来ないと言います
爺さんの話と一致するので、皆は恐ろしくなりました

Aは病院に運ばれました
しばらく入院していましたが、動けない原因は全く分かりませんでした
一向に良くなる気配もありません

呪いなんて信じがたい話ですが・・・
Aの両親は、ボリを管理する神主に相談しました
皆もAが心配なので、神社まで付いていきました

「事情は分かりましたが、どうなるか分かりませんよ」
神主は神妙な面持ちで言いました

Aは神社の中に運ばれて、お祓いを受けました
神社の中は狭いし、お祓いは危険だというので
お祓いの様子は子供にみせてくれませんでした
22 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/05(木) 14:29:54.62 ID:hvDgfQTl0.net[6/6]
しばらく待っていると、Aと神主とAの両親が神社から出てきました
Aは自力で歩いているので、何とかお祓いは成功したようです

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