Categories: 病院の怖い話

彼女からの電話

この怖い話は約 3 分で読めます。

もう4年くらい経つのかな・・・
当時、親友(以下A)には、大学で知り合った○恵ちゃんという彼女がいました。
私達と2人はよくつるんでいて、どこに行くにもほとんど4人で1セットという関係でした。
話は4年前の、こんな寒い季節の夜でした・・・

413:カメラマン:02/11/20 16:19
その日、Aは深夜までのレンタルビデオ(某ウ○アハウス)のバイトを終え、
自宅に戻ったのは夜中の2時頃だったといいます。
週末のせいかいつも以上に忙しかったので、帰宅するとそのまま寝入ってしまったそうです。

暫くしてから、不意に着メロが流れたそうです。
携帯を取ると○恵ちゃんから・・・
「なんだよ こんな時間に」と、時間も時間だけに不機嫌そうにAが言うと、
いつもは明るく答えるはずの○恵ちゃんが、その時は明らかに何かが違う様子だったそうです。

『まだ、起きてたんだ。ごめんね』
彼女の最初の返事はこれだったのですが、何か電波状態の悪いところにいるみたいで、
時折『ジー』とか、『シャー』とかいう音が、語尾に混ざっていたそうです。

「どこにいるんだ?」と親友が尋ねると、
『前に言ってあったけど、今日は田舎から友達が出てきてるから、みんなで深夜のドライブ中』
と、彼女は答えたそうです。

415:カメラマン:02/11/20 16:19
親友は、「そういえば、そんな事いっていたなぁ」と、その事を思い出したので、
「あんまり、夜遊びしないで帰ってこいよ。電波悪いなぁ、高速からか?」
と、眠気もあったので、早めに電話を切ろうとしたそうです。

だけど、なぜかその日は、彼女がなかなか電話を切ろうとせずに、
しまいには「就職するならここがいい」とか、「○○くんは胃が弱いんだから食べ過ぎるな」とか、
どうでもいいことを、ひたすらしゃべっていたそうです。

親友が「どうした?なんかあったのか?」と聞くと、最初は○美ちゃん黙っていたのですが、
なぜか涙声で、「ごめんね。ごめんね。なんでもないの。ごめんね」と、繰り返したそうです。
Aも気になったそうですが、眠気には勝てず、明日会う約束だけをして電話を切ったそうです。

次の早朝でした。Aが、○恵ちゃんのお母さんからの電話で起されたのは・・・
首○高速湾岸線から四○木方面に向かう分離帯で、
○恵ちゃんの乗った車がハンドル操作を誤って、分離帯に激突するという事故を起したのでした。
高速隊の人の話では、乗っていた4人は全員車外に放り出され、ほぼ即死状態だったそうです。
○恵ちゃんも近くの病院に搬送されたそうですが、途中で亡くなったそうです。

416:カメラマン:02/11/20 16:20
Aがお昼過ぎに○恵ちゃんの自宅に行くと、憔悴しきった顔のお母さんがいきなりAに泣き付いて、
「ごめんね○○くん。もう○恵とは会えないの。ごめんね」と、繰り返したそうです。
その時、なぜか昨日の○恵ちゃんの、「ごめんね」を繰り返していた電話を思い出したそうです。

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