Categories: 洒落怖

地下の世界

この怖い話は約 3 分で読めます。

僕が「K子ちょっと来てみい」と言うとK子は「どうしたん?」と言ってからドアに気づき、窓に顔をへばりつけました。

僕が「誰かいるみたいやねん」と言ってドアをコンコンと叩くと、K子が「わっ!」と言って飛びのきましたした。

見るといつの間にかドアの向こうに僕と同じくらいの背の高さの男の子が
無表情で立っているのです。

僕とK子がしげしげと見ていると、そいつが指で何かをつまんでクリッと回す
ジェスチャーを始めたので、
僕が「開けて欲しいんかな?」と言うと、K子が「開けてみようか?」と言ったので、僕はドアの鍵を開けました。

するとドアがキキーっと開き、中から目を細めた男の子が出てきました。
その男の子は半ズボンをはいていて、上は(元は白かったと思われる)
茶色がかった汚らしい半そでのシャツを着ていました。手足や顔には血の気がなく不気味なたたずまいでした。

513 22 2005/06/12(日) 23:41:23 ID:QTUiZp+N0
その男の子は何も喋らず、僕とK子もどうしたらいいかわからなかったので黙ってると、男の子はこちらを向いたまま後ろ手で鍵を閉めました。
僕が「えっと…まだ中に人いるんとちゃうの?」と言うと男の子はニヤーっとゾッとするような笑みを浮かべました。

するとプチが背後から「グルルー」と恐ろしげなうなり声を上げました。
僕は何かとんでもなくヤバイことをしたような気がして心臓がドキドキしました。

しばらくすると廊下の奥からパタパタと足音がしてお姉さんが「ハイ着替え持って来たでー」と言いながら現れました。

戻ってきたお姉さんはピンクの可愛いパジャマに着替えていて、ギョッとした表情で周囲を見渡すと「ちょっとお!!出したんッ!?」と
叫ぶように言いました。

それに反応して男の子がお姉さんの方に振り向くと、お姉さんは「イヤーッ!!」と言って僕とK子の為に持ってきてくれた
着替えのパジャマみたいなのを男の子の顔に投げつけると、背を向けて逃げ出しました。男の子もそれを追うようにして廊下の奥に消えました。

奥からはガラスが割れる音や物が落ちる音がして何やら激しく争っている様子でした

515 23 2005/06/12(日) 23:43:01 ID:QTUiZp+N0
呆気にとられていた僕とK子ですが、僕はこうしちゃいられねえ!お姉さんを助けるという聖的行為のドサクサにまぎれて、おっぱいを揉みしだいてやるぜ!
というすばらしい作戦を思いつきました。

(姐さん今行くぜ!!)と心の中で叫び、奥に向かってダッシュしようとすると、
廊下の角の方から何かが飛んできて、壁にゴンと当たって落ちました。
一瞬勢いを失った僕が、「なんじゃらほい?」と近寄ろうとすると、

K子が僕のシャツの袖口をギュッとつかんで怯えたような口調で
「クビ・・・クビ・・・」とつぶやきました。

僕が「え?クビ?」と言ってもう一度前方を見ると今床に落ちたはずの物がなくなっていて、代わりに血の染みのような物が残っていました。
僕が「あれ?今のやつは?血?」と言うと、K子が今度は泣きそうな声で「手が出た!今そっから手が出た!」と言って、何がなんだかよくわからない僕は
「手?あれは血?」などとわけのわからない反応をしていると、廊下の角からさっきの男の子がゆっくりと現れました。

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bronco

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