この怖い話は約 2 分で読めます。
「もうあんたらどこうろついてたんよ?お母さん心配したんやから!もう!」
とガミガミしかられてから、僕とK子はそれぞれの母親におんぶされて
山を降りました。
母や近所の人が山を探していたのは、僕とK子がプチを連れて山に登っていくのを近所の人が見かけたからとのことです。家に着くまでの間、僕はことの経緯をうわごとの様に話しました。
プチが死んだことも話しました。
母は適当に相づちを打っていましたが信じてくれたのかはわかりません。
それから3日間くらい僕もK子も高熱を出して寝込んでしまいました。
その間夢の中に何度かあの男の子が出てきました。
熱が引いたあと、数日前に体験した異世界での出来事に対して現実感がなく、あれは全部夢だったのではないかというような気がしました。
しかしプチがいなくなったという事実は消えません。
524 27 2005/06/12(日) 23:51:22 ID:QTUiZp+N0
そのあと友達何人かと何度か山に上って空き地まで行ってみましたが、いつも吹いていた強い風はなくっていました。
やがて何ヶ月か経ってから僕は父の仕事の都合で引越しすることになり、
K子と離れ離れになりました。
K子の寂しそうな顔は今でもはっきりと覚えています。
それにしてもあのボインの姉さんは何者だったのでしょうか?
もしかしたらお姉さんは魔女みたいな人で、僕とK子もあの男の子みたいな化け物にされていたのかもしれません。
おわり