Categories: 洒落怖

ぶら下がり男

この怖い話は約 2 分で読めます。

続く。

702 名前:チキン 投稿日:2001/05/02(水) 02:49
続き。

Oさんは、自然と震えてしまう自分が恐くなってしまう。
今までこういう経験はした事がなかった。
ギーシ、ギーシ、ギーシ。
それを見透かすかの様にあの音は続く。
ものすごく喉が乾いていた。
「そうだ、下に行けばまだ母さんが起きてるかも」
もう一度ランプを付け時計を見てみる。
夜更かし好きの母なら起きている時間だった。
少し安心する事が出来た。

ふと時計の文字盤に何かが映り込んでいるのに気づく。
自分の背後で何かが揺れている。
恐怖が体を突き抜ける。
その時。

「オイ」

男の声。低い声。自分を呼んでいる。

Oさんは勢いよく振り返った。

天井から下がる電気の紐。
そこに男が片手でぶら下がっていた。
下半身が無かった。
片手をメチャクチャに振り回していた。

「ギャハハハハハハー」
突然もの凄い形相で笑い出した。

Oさんは気を失ってしまった。

・・・以上よっちゃんのお姉さんの体験談でした。

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