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そう叫んでいたそうです。
結局、そのルンペンがあまりに騒ぎ、周りの住人まで集まり始めた為、
警察が呼ばれそのルンペンは連れて行かれたそうです。
その野次馬の中に、以前その界隈に戦前まで住んでいて、疎開後に
戻ってきた近所のおばさんがおり、そのルンペンを見るなり、
あれはあの神社の離れにいた居候だと言ったそうです。
366 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 12:56:55 ID:DqUAtgZdO
空襲でその神社が破壊され、完全に行き場を無くしたその居候は
方々を彷徨うようになったのだと、その近所のおばさんは話していたそうです。
それ以来、そのルンペンはその辺りを徘徊し、「カズラ、カズラ」と
ブツブツ呟きながら道行く人をギラギラした目で見回していたそうです。
勿論、その「カズラ」というのがあの彫像だと言うことは父も伯父伯母達も
理解していたそうです。ただ、その彫像はその前の年の秋に焼き芋をするための
焚き火にくべてしまったそうです。
それからもそのルンペンはその地域に居つき、川原辺りに住んでいたそうですが
いつの間にか姿を見せなくなり、そのままになったそうです。
367 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 13:00:10 ID:DqUAtgZdO
「今思えば、あいつはまじない師かなんかだったんだろうな。」
そう父は言ってました。
それからその彫像に関することは一切何もなくなりました。
ただそれから伯父は高熱を出して倒れた際に
「またあの○○○○だ!」
そう夢にうなされていたそうです。結局何回か高熱を出して倒れた結果、
種無しになってしまったそうです。
姉二人は結婚しましたが、子宝に恵まれない為、悩んだ末病院へ行くと
二人そろって先天的な子宮不全で妊娠が難しいと言われたそうです。
結局、伯母二人は離婚しそれから死ぬまで独りでした。
368 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 13:02:07 ID:DqUAtgZdO
そこで父の話は終わったのですが、何でその話を中学生の自分に話されている
のか全然理解が出来ませんでした。
父にそれを言うと、
「俺はそれからそれが何だったのか調べたんだよ。だけど調べても何も分からなくてな。」
そう言いながら、ボロボロの封筒を机の引き出しから出してこう言いました。
「この中にその彫像の中に入っていた和紙がある。お前にやるよ。」
実は即効で「いらねーよ!」と言って拒んだのですが、なんとか私に渡したかった
らしく、お小遣いと共につられた私は受け取ってしまったのです。
371 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 13:05:38 ID:DqUAtgZdO
そして、そのこともすっかり忘れていたまま時が経ちました。
死ぬ前に酔った父から、