Categories: 洒落怖

死を意味する言葉

この怖い話は約 3 分で読めます。

瓦礫だらけの地域だったらしいので、子供の遊び場には事欠かなかったらしく
廃屋や川原などを遊びまわっていたそうです。

ある日、新しい遊び場を見つけたと伯父さんに言われ、兄弟四人で川原近くの
原っぱに遊びに行く事になりました。

その原っぱは元々神社のあった場所だったらしく、所々にその跡があったらしいです。

兄弟で遊んでいると伯母の一人が蔵跡を見つけ、そこで小さな彫像を見つけました。
その伯母は嬉しそうにそれを拾い、皆に見せました。

361 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 12:45:53 ID:DqUAtgZdO
他の兄弟も興味を持ち、父も手に取り見せてもらったそうです。
何かの神様のようだったらしいですが、空襲のせいか顔の左側が欠け
手足も欠けてしまっていそうです。

ただ、彫像の土台のところに穴があり、丸められた和紙が入っていたそうです。

それを見つけた伯母が開いてみてみると、ただの白紙でした。
父も見せてもらったそうですが、染みはあったがただの質の悪いまっさらな
和紙だったと言ってました。

ところがその時変な感覚に襲われたそうです。

362 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 12:50:00 ID:DqUAtgZdO
なんでも父曰く、

「真夏の太陽をまぶたを閉じて見ると赤いだろ?あの赤さが頭に残って、
ある言葉を思い起こさせた。」

末っ子でまだ小学生だった父はその感覚が気持ち悪くて仕方なかったそうです。

「熱い訳無いんだが、なんか頭の中がその赤いので焼かれるようだった。」

その感覚は父だけではなく、伯父伯母たちも感じたらしく、

「なんだ赤いよ赤いよ、○○○○!○○○○!○○○○!○○○○!」

一番に叫び始めたのは二番目の伯母だったそうです。
面白がった残りの伯父伯母も並んでその言葉を叫び始めたそうです。

ただ、父は叫びませんでした。

363 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 12:54:53 ID:DqUAtgZdO
「何よりもあの赤が怖くて怖くて仕方が無かった。」

余談ですが、私の父の絵も伯母の絵も赤を滅多に使いません、
今思えばこの事が原因なのかと思います。

一人怯えた父をよそに他の兄弟達は日が暮れるまでその言葉を発し続け、
夕飯時にも繰り返していたそうです。

そのことは、その日ですっかり忘れてしまったそうです。

364 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 12:55:56 ID:DqUAtgZdO
それから5年して廃墟の再開発が進む中、その原っぱもついに工事が
始まり、何かが建ち始めようした時の事だったそうです。

何でもその原っぱの工事現場の前でルンペンが仕切りに騒いでいたそうです。

なんでも、

「わしの「カズラ」を返せ!わしの「カズラ」をどこへやった!」

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