この怖い話は約 3 分で読めます。

321 Q君のこと sage New! 2007/08/29(水) 00:15:13 ID:b+MIU67z0
私とSちゃんは校門まで全力で走りました。
しばらくすると、校舎の方から
Q君と一緒にいた2人の男子が
わ~~わ~~!!と叫びながら飛び出してきました。
Sちゃんが、そのうちの1人を捕まえて
「どうしたの?何があったの?」と聞きました。
男子は「わっかんねえ。まじ」「しゃれんなんねえよ。やり過ぎだよ」
「Qのやつ.マジだよ。俺、あんなん初めて見た」
とわけの分からない事ばかり言って逃げようとします。
ちょっと「Q君は?」
「あいつ教室にいんじゃね。
 なんか、俺らのこと、怒鳴りつけてたりして
 離そうとしねえんだ。なんだか良く分かんねえけど。突然、
 もう良いぞ。お前らも逃げろ!!
 つって解放してくれた。」
男子はだんだん落ち着いてきた様子で、話してくれました。

323 Q君のこと sage New! 2007/08/29(水) 00:18:22 ID:b+MIU67z0
「あのさ、これからQ君とこ行くよ」とSちゃん。
「アホか」男子は手を分と振ってSちゃんを突き放しました。
「お前ら行かねえ方が良いぞ。まじ、シャレん何ねえ」
そう言って、男子は走っていきました。

「どうしよう」と私。
「行くに決まってるんでしょ」とSちゃん。
「うん」
私たちはQ君がいる教室に向かいました。

326 Q君のこと sage New! 2007/08/29(水) 00:29:56 ID:b+MIU67z0

教室にはQ君が一人残っていました。
1人で机を片付けていました。
私たちに気がつくと「おっす」と手を挙げてくれました。
「あ、あのさ」
「何だよ。部屋の片付け手伝えよ」
「分かった」
三人で部屋を片付けました。
「さっきまで大変だったんだぜ」
「そうなの?」
「机とかめちゃくちゃでさ。ま、しょうがねえな」

325 Q君のこと sage New! 2007/08/29(水) 00:24:39 ID:b+MIU67z0
「あのさ」
「なんだよ」
「ありがとう」
「なんだ。それ」
そこにSちゃんが割って入りました。
「あ、これ、とっくりじゃない。何か入ってる」
「酒だよ酒。昨日の夜、神社に置いておいたんだ」
「え、なんで」とSちゃん。
「礼儀だろ。コックリさんの礼儀」
「なにそれ?」
「知らねえの?」
「知らない」
それを聞いてQ君は、危ねえ、危ねえと言いました。
「俺よりお前らの方がよっぽど危ねえことしてるって」
「何を」
「おい」とQ君が真剣な顔をしました。
「もう、やらねえ方が良いぞ。コックリさん」
その言い方を聞いて私はゾッとしました。
Sちゃんも顔をこわばらせました。
「わかった。ごめん」とSちゃん
「ごめんね。Q君」と私。
「なんだそれ。なんであやまんだ?」

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