この怖い話は約 3 分で読めます。

 

パタン…

とドアの閉じる音がした。
顧問の先生たちが外を見る頃にはドアは閉じられ人影もなくなっており、
何事も無い林と明かりもついていない家らしき建物が見えるだけだった。

当然先生たちは信じてくれなかったが、ノリの良い若い先生2人が
一応確認しに行ってくれることになり合宿所の裏手へと回った。

俺達が窓から様子を見ていると、懐中電灯を持った2人が現れ、家の玄関のところで何かやっている。
どうやらドアが開くか調べているようだがあかないようだった。
その後「誰かいますか~?」と声をかけたりしていたのだが、反応がないらしく5分ほどで戻ってきた。

その後何人かが携帯で撮影した画像も証拠として出したのだが、
所詮は携帯の画質、真っ暗な画像が映っているだけで何の証拠にもならない。
俺達は先生達に「さっさと寝ろ」とまくし立てられて自分達に割り当てられた
部屋へと戻った。

 

その夜、なんか中途半端でモヤモヤして寝れない俺達がこれから確認に
行くか、それとも昼間行くかを話し合っていると、部屋の窓が

ドンドン!

と叩かれた。
窓の外に人影も見える。
俺達はさっきのこともありビビりまくっていると、外から「おーい、あけてくれ!」
と声が聞こえてきた。

カーテンをあけると、そこには昼間仲良くなった他校の生徒5人がいた。
やつらはどうも窓の外にある20cmくらいの幅のでっぱりをつたって俺達の部屋までやってきたらしい。

5人を部屋の中にいれると、どうもやつらも俺達と同じ話をしていたらしく、
これから例の家に行く事にしたので俺達を誘いに来たらしい。
俺達もそれで決心が付いたので、これから肝試し?に行く事になった。

メンツは、うちの学校からは
俺、A也、B太

他校からは
C広、D幸、E介

他のやつは何だかんだと理由をつけて結局来なかった。

 

俺達は5人が通ってきた窓の出っ張りをつたい外にでると、
先生に見付からないように一端道路に出て、そこから大回りに問題の家へと向かった。
一応、家の周りは合宿所の2階廊下から丸見えなので、残ったやつ何人かが
異常があれば廊下から懐中電灯で合図してくれるという計画になっていた。

家の前につくと流石に不気味だった。
遠目には解らなかったのだが、壁には苔が生えているしあちこちに蔦も絡まっている、
しかも外から見える窓は全て板が打ち付けられていてだいぶ長い事放置された場所のようだ。

最初C広とA也とB太が家の周りを確認しに行ったのだが、
俺が開かない事は解っていたが何気にドアノブを回すとすんなりとドアが開いてしまった。
急いで3人を呼び戻し、俺達は中へと入る事にした。

中に入ると夏場という事もあり室内の湿気が凄くかび臭い。
家の中を探索してみると、埃っぽくカビ臭くはあるのだが、室内は荒らされた様子も無く、
家具も何も無いのでやたら広く感じた。

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bronco

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