この怖い話は約 3 分で読めます。

それだけでもかなり異様な光景なのだがそれだけではなかった。
子供は体を少し前かがみにして下を覗きこむような姿勢なのだが、首のあるはずの部分から
細長い真っ直ぐの棒のようなものが1mほどのびていて、その先にある頭が俺の部屋の
窓を覗き込んでいた。

続く

269: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:01:37.39 ID:x83Y3WRH0
>>268の続き

即席aaで解り難いけどこんな感じだった
__
/ \体\

頭○    │窓

「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」

という声も窓越しにわずかに聞こえてくる。
俺はあまりの出来事に声も出せず、そのまま後ずさりすると1階へ下りた。
寝ている親を起そうかとも思ったが、これで起してあれがもういなかったらそれこそ
恥ずかしい…

その時なぜかそう思った俺は、そのまま1階のリビングで徹夜した。
たしか朝4時過ぎまで「ホホホ…」という声は聞こえていたと思う。
翌朝、恐る恐る部屋に戻ってみたがあれはいなくなっており、室内にも特に変わった
部分は無かった。

その日の昼頃、自宅の電話に顧問の先生から電話があった。
この前の件で話があるからすぐに来いという。
昨晩のこともあった俺は、嫌な予感がして大急ぎで学校へと向かう事にした。

 

学校へ到着すると、生徒会などで使っている会議室に呼ばれた。
会議室に入ると、A也、B太、それにC広とD幸までいる、更にうちの学校とC広たちの
学校の顧問の先生たち、それと見た事の無いおじさんたちも数人いた。

まず顧問の先生のうち1人が話し始めた。
要約すると、E介にまた同じ症状だでたらしく、とある場所に運ばれたらしい、そして、
俺達に「昨夜おかしな事はなかったか?」と聞いてきた。
俺はすぐさま「昨夜のあれ」を思い出し、

「あのー、深夜になんか変なのが俺の部屋を覗き込んでるのが見えて…」
と事情を話した。

A也、B太、C広、D幸には特に異常はなかったらしい。
するとC広が

「そういやお前(俺)さ、あの家の中で階段の上眺めながらボーっとしてたよな?あれ関係あるんじゃないか?」
と言い出した。

 

そういえば…

俺はあのときの事を思い出し、皆に「あの時さ、変な笑い声みたいなのと、
なんか子供の姿見たよな?」と聞いてみた。
しかしみんなは、声はずっと聞こえていたけど子供の姿は最初のドアのところで
見ただけで、家の中では見ていないという。

俺達がそんなやり取りをしていると、さっきまで黙っていたおじさんが事件の詳細を話し始めた。
非常に長い話だったので要約すると。

俺達がであったのは、「ひょうせ」と呼ばれるものらしい。
これはあの土地特有の妖怪のようなもので、滅多に姿を見せないが、稀に妊婦や不妊の家の
屋根に現れて笑い声をあげるらしい、そうすると妊婦は安産し不妊の夫婦には
子供が産まれるという、非常に縁起の良いものだそうな。

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bronco

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