Categories: 洒落怖

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この怖い話は約 3 分で読めます。

「先生、ごめんなさい!」
そして何より大好きな先生に嫌な思いをさせてしまった罪悪感。

それが私の心に重くのし掛かりました。

しかし

「大丈夫よ。」

先生は、何時もの様に穏やかに微笑み、許してくれたのです。

「済みません!ありがとうございます!!」

優しい先生の微笑みに安堵した私ですが、その数日後から、先生の様子がおかしくなったのです。
77 :夕紅 ◆e/DkDKVoCg @\(^o^)/:2015/03/08(日) 00:14:49.26 ID:3kO/LByP0.net[4/8]
あの明るかった表情には疲れが滲み、頬は徐々に痩せ、授業中もよく生徒を怒鳴り付け、日に日に不安定になっていく様子は、以前の先生とは全く異なり、私達は不安を覚えました。

先生に、何かあったのではないか。

そして、ある時から先生は全く学校に来なくなってしまいました。

隣のクラスの担任も、いつの間にか別の先生に代わっていました。

私達も最初は突然の事に戸惑い、クラスにも様々な噂が飛び交っていましたが、それも徐々に日々の生活に流され、私達の記憶からは忘れ去られていきました。
悲しい事に、私も、あれだけ好きだった先生の事を忘れていたのです。

そして、数ヶ月経ったある日・・・その日は突然にやって来ました。

先生の訃報。

死因は病死でした。

先生は末期の癌だったのです。

しかし、痛みを堪えて、いつも笑顔を絶やさず私達を指導してくれていたのでした。

勿論、私はお葬式に行くつもりでした。

先生のお葬式の前日、私は家が遠距離だった事もあり、先生の担任のクラスで学級委員をしていた友人の家に泊めて貰う事になりました。

そして、友人の家で先生を偲び、先生の思い出を語りながら友人と過ごしました。
78 :夕紅 ◆e/DkDKVoCg @\(^o^)/:2015/03/08(日) 00:19:08.78 ID:3kO/LByP0.net[5/8]
その夜の事です。
語り疲れた私と友人が部屋で寝ていると

コツン、コツン

窓に小石か何かがぶつかる様な音がしたのです。

(何だろう・・・?)

小さいけれど、やけにはっきりとしたその音に、私と友人は目を覚まし、寝ぼけ眼を擦りながら部屋を見回してみました。

コツン、コツン、コツン

今度は先程より大きく、はっきりと。

「何の音だろう・・・?」
「猫、かな・・?」

コツン!コツン!コツン!
「な、何?!絶対猫じゃないって!」

「やだ、なんか怖い!」

その内、小石をぶつける様な音は段々と大きく、多くなり

コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!コツン!

「絶対おかしいよ!!お父さんとお母さん呼んでくる!!」

恐怖に怯えた友達は、ドアに向かって走りだしました。
79 :夕紅 ◆e/DkDKVoCg @\(^o^)/:2015/03/08(日) 00:24:01.10 ID:3kO/LByP0.net[6/8]
しかし

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