Categories: 洒落怖

カリスマさん

この怖い話は約 3 分で読めます。

オカ板にあった形而上学系スレのオフ会に参加した、昔の話です。

そこには、超カリスマ的な人物がいて、
皆、彼を中心として難解な哲学や宗教用語を駆使していて、
あほなオレは、ただただ、場違い的な幼稚な発言をしては、
皆の失笑を買っていた。

で、そのうち、彼を心底から崇拝する者が現れて、そいつに嫌気がさした
カリスマさん(仮名)が、板から逃げたことにより、そこは消滅した。
オレもなんだかイヤになり、メアドを残してそこから去った。

数ヶ月後、なんとそのカリスマさんからメールが来た。
もし、機会があったなら、おまえと話がしてみたい、と。
その前に、板の住人の何人からかメールを頂いてたので、
彼の希望にあったように、皆にメールをまわして、オフ会をすることとなった。
すでにほかの皆は、一足お先にオフ会でカリスマさんと出会っていて、
オレにとっては、人生初めてのオフ会だった。

332 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:53:34.53 ID:Eo4YjV0e0
場所は関東の郊外だった。No.2的だった人物(2号)の家に、皆が一泊して、
昔のように語り合おう、というものだった。

待ち合わせの時刻、オレは山の手線の駅内のコインロッカー前に立ってた。
携帯でカリスマさんにメールを打つと、なんだか馬鹿でかい歌声が聞こえてきた。
・・・そう、彼だ。その時に初めて顔を見た。がっちりとした、いかにも武道系の男だ。
そして目をらんらんと輝かせて、裂けんばかりの笑顔で近づいてきた。

・・・カリスマさん?そう聞くと、ガバッ!!と絞め殺すようなハグをしてきた。
おお!会いたかったよぉ!これは過去からの約束だったんだよぉぉぉ!!!
そのとき、オレの脳内アラームが流れた。武道の達人と聞いている通り、すごい力だった。
カリスマは、もう一人のNo.3的な人物(3号)と来た。目つきが異常に冷たいヤツだった。
彼は丁寧に握手してくれた。でも、見下したような視線を受けた。

あぁやべぇな、こわいな、そう思いながら、2号の住む町に電車は進んでゆく。
車内では、二人が会話一つもなしに、黙々と携帯をいじっていた。
目的地に着いた。改札口の前に、夢をみているような目つきの2号がいた。
おおお!!ああああ!!!と、カリスマと2号、3号のクソ熱いハグが始まった。
オレはもちろん、「なんで来たの?」的な態度を、2号から受けた。

333 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:54:58.34 ID:Eo4YjV0e0
2号の運転する車で、山奥の民家に到着した。
そこで、着くなり2号は、なにやら携帯で電話している。こわいよぉ。
なんだか肉親との会話みたいだった。
そのあと2号とカリスマが真剣に会話している。過去の怨念がうんたらかんたら・・・。
もう帰りたかった。でも、バスとかなさそうだしなぁと、あきらめた。

Page: 1 2 3

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago