Categories: 洒落怖

カリスマさん

この怖い話は約 3 分で読めます。

そんな4人で、夕食後、座談会がはじまった。
ネットと同じく、難解な話だ。ただ、ヘンだなと思ったのは、
目の前にいて、自己紹介で本名もわかっているのに、お互いコテで呼び合っているのだ。
オレが本名で○○さん、といと、コテのほうがいいと怒られてしまった。

座談会は、3人で盛り上がり、話の途中でオレに感想を求める、そんな感じだった。
オレは正直に思うことを言うことにした。ウソついても、頭のいい連中だから見抜かれる。
2号と3号は、その答えにバカだな的態度をとっていたが、カリスマだけは真剣に聞いていた。
深夜になる頃、座談会はようやく終わり、疲れもあったので爆睡してしまった。

334 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:56:33.39 ID:Eo4YjV0e0
翌日、駅で2号に見送られて、ホームで電車を待っている間に、カリスマが話しかけてきた。
・・・もし今晩余裕があったのなら、俺の部屋に来ないか?語り合おうよ。
また脳内アラームが鳴った。
と、そこで3号が言った。ボクもいっしょに泊まってもいいですか?

うっせぇな!バカ!!!テメェは来るなぁぁぁぁ!!!!!!カリスマが豹変した。
狂った人間というのは、こんな表情をするのかもと思った。
その言葉を受けた3号は、うつむいてたが、ものすごい目つきでにらんだ。オレを。
これはいかん。武道の達人だ、何かあったらシャレにならん!
人のいいオレは、その場を繕おうと、ああ行きます行きます!と、カリスマの部屋に泊まることとなった。
帰りの車内は、何とも言えないイヤな雰囲気となった。
東京で別れ際、3号はオレを氷のような目で見ながら、去って行った。

夜、彼のアパート近くで食事をおごった。泊めてもらうしなぁ・・・。
その間、カリスマは夢を語りはじめた。自分に酔っている姿に背筋が寒くなった。
で、そののち彼の部屋に案内された。なんだこれは・・・。
ゴミの山だった。オレも掃除が苦手なほうだが、オレの何10倍もの上だった。
彼は気にすることなく、好きなところに寝ていいよと、笑顔で言った。

335 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:58:53.45 ID:Eo4YjV0e0
カバンから荷物を取り出そうとしているところに、シャワーから出てきた彼がやって来た。
・・・丸裸だ。なにも隠してない。
彼はやさしくオレに言った。おまえも浴びてこいよ♪と。
オレはカゼひいてるとかウソを言い、なんとかのがれた。
逃げたかった。でも、ひ弱なオレは勝てる自信が無かった。

やがて、寝ることとなった。
寝たらやばい、そう思い、彼と離れたところで汚れた毛布にくるまった。
・・・しばらくして、彼のイビキが聞こえてきた。
それを聞いて、うかつにも眠ってしまった・・・。

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