Categories: 洒落怖

自殺支援サイト

この怖い話は約 3 分で読めます。

10分ぐらいしたかな?
そのババアどもが陸にバイバイ言いながら帰っちって

「おまたせ」

って陸がこっち来たわけよ。
そっから陸にいろいろ友達紹介されてさ、そこにいたやつら、30ぐらいのおっさんのミッチーっつうやつも含めてみんなそいつの友達なんだと。
そっからみんなで飯くい行くことになってな、店で話し込んじまったよ。
で、俺はっつうとそのミッチーってやつとなんか気があっちまってな。
可愛い女のことかもたくさんいたんだけど、朝までミッチーと話し込んでて、んで皆が帰った後も二人で飲んでたわけ。
ミッチーは32のおっさんで、板前やってるデブで、それだと若いコとの出会いがないから、出会いを求めて夜中になるとアーケードで無許可でストラップ売ってるんだと。
そんなことしてると若いコよってくるジャン?
そのときに陸と知り合ったらしくてね。(ちなみに陸は男だぞ)
いっしょにいた兄ちゃんも姉ちゃんもヒマだからミッチーの手伝いで客引きとかしてたんだと。
俺も面白そうだなと思って、昼間は道路整備の仕事して夜になるとミッチーのとこいって客引きやったりしてたわけ。
まあボランティアだから客引きは金にはならんけど。
そのおかげで俺も友達いっぱい出来てさ、女の子の友達も結構出来たわけ。
なんかだんだん人生が楽しくなってきてさ、不思議なもんだよ。
20になるまで死ぬこと考えてた引きこもりが、気がつくと生きてることが楽しくて楽しくてしょうがなくなっちまってよ。

だけど楽しい時間はそんなに長く続かなかったよ。
ある日、雨のよく降る日だったからかなぁ~。
すごく記憶に残ってるんだけど、ミッチーが自宅で首つって自殺したんだよね。
なんか店の経営がうまくいかなくて、いろんなとこに借金しててさ、毎日とりたて屋が店に来てて、それが苦になって死んだらしい。
店の経営のことなんて全然話さなくてさ、そんなになるほど苦しんでたなら相談して欲しかったよ。
ミッチーがいなくなると、俺らもアーケードに行く理由なくなるじゃん。
それにお互い会うとミッチーのこと思い出しちゃうし、なんかいきなし会いづらくなってさ、仕事にしたっていまいち身が入らなかったんだよね。
んで嫌になってきて道路整備の仕事やめて地元帰ってきちゃったよ。

ここまでが20の話。
こっからが21の話。

地元でアパート借りて、そっからは友達とかそういうのなんか嫌で誰とも仲良くしないようにしながらスーパーのパートやりながら生きてたよ。
久々にネットやっててさ、そういえば、19のときの自殺支援サイトのこと思い出して、似たようなサイトネットで探したわけよ。
んで見つけて掲示板に面白半分で書き込みしたのね。
僕と自殺しませんか~って。
そしてメールがきたのよあいつから・・・
ピロリンだよピロリン。

【ピロリンさん 200X/XX/XX(木)
僕は××県のとある社会人です、生きていることが嫌で嫌で死にたいです。
良かったら僕と一緒に死にましょう】

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bronco

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