Categories: 洒落怖

世にも奇妙な兄貴

この怖い話は約 3 分で読めます。

978 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/10/09(金) 16:45:19 ID:L1/B8gUGO
玄関で何かがぶつかる音がする。多分兄貴が体当たりしているのかドン、ドン、って音がしていました。

すかさず玄関側を見つつ親の寝室に行った私、『兄貴がっ!!兄貴がおかしくなった!!!』と号泣しながら親を起こしました。

只事じゃない私の行動に親は飛び起きて直ぐさま玄関に連れて行きました。

玄関の鍵は開けられ扉は開きっぱなし。兄貴は外に出てしまったのです。

でも、チーンと言う音は裏庭からしていたので父は直ぐ裏庭に走りました。私は母親に抱かれ落ち着こうとしていました。

…私の記憶はここまでで、次の日から幽霊らしき物を見る様になり、見ては泣く子供になりました。(兄貴の奇妙さがトラウマに)

980 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/10/09(金) 17:05:21 ID:L1/B8gUGO
最近ふとその話のその後を親が教えてくれました。

裏庭に父が行くと小さな石を箸で摘んで茶碗に入れ…と言う事をしていた。

父が兄貴の名前を読んでも反応はなし。ひたすら摘んでは入れている。

父は箸と茶碗を無理矢理奪うと兄貴はその場に倒れこんだ。そのまま家に連れて帰り、後日、寺はないので兄貴と父で神社に行ったそうです。

神主さんが兄貴をみた瞬間に凄い睨みつけ、
『○○に行ったね?』と聞かれた。(○○とは昔墓場だったとこで今はただの山の一部になっている。が、誰も近付かない。)
兄貴は頷くと、神主が教えてくれたらしい。

昔は墓場だったが、土葬ばかりでしかも山の中だったから動物が荒らしたりして中々お参りに行けない等の理由から墓場自体を移す事になった。

その時に動物が荒した骨を箸で摘み茶碗にいれて集めていた。

集めた骨を持って新しい墓場までの道のりに蝋燭を何本も置き幽霊が道のりを間違えない様にチーンチーンと歩く事に茶碗を鳴らし骨の居場所を教えつつ新しい墓場に持っていった。

まだ旧墓場に残っていた者が自分の骨の場所を探すのにやったんじゃないかとの事。

御祓い(?)とその旧墓場に行って花を添えなさい。と言われたのでやったら、それから兄貴の顔色は元に戻り夜中の奇妙な行動もなくなりました。

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