Categories: 洒落怖

ドトール

この怖い話は約 2 分で読めます。

796 ドトール sage New! 2009/02/10(火) 12:43:38 ID:vfY8Yr9w0
その後、上の空で仕事をこなした。帰り道でもまだ放心状態でぼーっとしていると、
携帯が鳴った。メールは、親しくなったドトールの子からだった。
「さっきはどうしたの?急に叫んで出ていったからびっくりしたよ」
震える指で、ずっと浮かんでいた疑問を返す。
「そんな事より、昼下がりにいつもいる黒っぽいお客さんって知ってる?
年輩の男の人で、長いチャコールグレーのコート着て緑色のニット帽
被ってるんだけど」
返信は、すでに予想がついていた。
「そんな人、見た事ないよ」
明日はバイト。
私は休憩時間のドトールで、またあのおっさんをみかけるのだろうか。

以上です。ちなみに、知人がそれ以降も黒っぽいおっさんを
見かけたかどうかはわかりません。

Page: 1 2 3

bronco

Share
Published by
bronco
Tags: メール

Recent Posts

祖父の遺品

3年前くらいなんだけど、半ボケ…

4年 ago

三つの選択・ひとつ作り話をするよ

いつものように僕の部屋に集まる…

4年 ago

白い傘と白い服

友人と遊んだ後、雨降ってるし時…

4年 ago

着信

俺が住んでる地元であった本当の…

5年 ago