Categories: 洒落怖

続・交霊

この怖い話は約 2 分で読めます。

509 続・交霊4 sage 2011/08/25(木) 02:59:11.64 ID:6sYsoCM00

俺はいつしか三人の深刻な様子に呑まれていた。
「とにかくヒロ(仮名)君のおじいちゃんを降ろさないと、
ヒロ(仮名)君絶対やばいよ。そこらへんにいる霊を呼び
寄せちゃうから」
「私達はお父様に守られているから大丈夫だけど、ヒロ(仮名)君
はお父様の存在さえ知らないわけだし」
「まずヒロ(仮名)君が現状をしっかり認識しないことには」
何か良く分らないが、三人のブスが俺の名前を連呼しながら、俺のことを
マジで心配している。ふと風のように去っていった友人の薄情な顔が浮かんだ。
やがて、こんな胸熱な人間関係は久しぶりだとさえ思えた。
「ヒロ(仮名)君は守護霊様がつくほどの人間なの。芸能人やプロスポーツの選手、
社長やセレブには必ず徳の高い守護霊様が憑いているの。だからあの人たちは
成功するし、みんなから選ばれるの。私達は未熟ながら、守護霊様と本人をつなぐ
パイプ役なのね」
俺は守護霊をゲットすれば、この先就職で勝ち組間違いなしと保証された。
そして気がつくと、週末、大島のワンルームマンションで再び降霊術を行うことに
同意したのだった。
この時は3Pの経験がなかったし、果たしてそれがどんなものなのか、全く想像が
つかなかった。

気が向いたら続く・・・

Page: 1 2

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

迷い

霊とかとは全然関係ない話なんだ…

4年 ago

血雪

全国的にずいぶん雪がふったね。…

4年 ago

母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明…

4年 ago

閉じ込められる

彼はエレベーターの管理、修理を…

4年 ago

彼女からの電話

もう4年くらい経つのかな・・・…

4年 ago

テープレコーダー

ある男が一人で登山に出かけたま…

4年 ago