Categories: 洒落怖

初めての夢

この怖い話は約 3 分で読めます。

519 本当にあった怖い名無し 2011/08/25(木) 04:31:05.07 ID:fPikyEJC0
ちょっと昔あった怖い話をします。あんまり怖くないもねww

私が高校2年生のころ、その日は部活終わってクタクタで帰った瞬間飯も食わずに
寝てしまいました。私はとにかく夢を見ないor夢を見ても忘れているらしく、幼少のころから
夢というものと関わりなく生きてきたのですが、どういうわけかその日の夢は今でも
ハッキリ思い出せるくらいリアルな夢でした。

その夢の中で、私は中学の時通っていたある進学塾にいました。夢はその塾へと行くための
エレベーターが上昇しているところから始まってきたと思います。その時「おーこれが夢かーw」
等と呑気なことを考えていたこともよく覚えております

520 本当にあった怖い名無し 2011/08/25(木) 04:35:01.69 ID:fPikyEJC0
エレベーターが目的の階に着き、扉が開いた瞬間大きな笑い声が響きわたりました。
びっくりしてあたりを見回すと高校二年生当時までに人生で出会ってきた様々な人たちが
一斉に私を指さして笑っていました。その塾は狭い渡り廊下と教室しかないので、みんな
廊下にとても狭そうに並んで大きな声で笑っていました。
あっけに取られながらも私は何年も会っていなかった昔の親友や、恩師などの顔を見ることができて
とても幸せでした。あーあんな人やこんな人もいるわーwという感じで見て回っていました。
するとどうやらみんな、道のようなスペースを空けて並んでいることに気付きました。その道は
どうやら昔、私が学んでいた廊下の突き当たりにある教室まで続いているようでした。

私は何があるのかとても気になって、その教室に進んで行きました。その時、何か得体のしれない
焦燥感のような、何で、何で、っていう気持ちがふいに強くわいてきたことを覚えています。

教室に入ってみると、あいかわらず知人たちが笑っている中で、ふと真ん中のスペースに後ろを向いて
談笑している二人の少女(中学生くらい?)がいました。その子たちを見かけたとき、私は得体のしれない
焦燥感が極限にまで達し、心臓の音までよく聞こえていました。

527 本当にあった怖い名無し 2011/08/25(木) 04:42:50.36 ID:fPikyEJC0
私はその少女たちに全速力で駆けより、その子たちの肩を掴みました。すると笑い声が一斉に止み、
少女たちが振り向きました。

少女たちはニタニタと不気味に笑い、眼には光がなく、まるでくりぬかれているようでした。

私はその瞬間目を覚ました。恐ろしい、間違いなく人生で一番恐ろしい夢でした。

と思ってふと横を見てみると、

そこには天井まで届きそうなほど身長の大きい赤い襤褸切れを着た女が立っていました。
その眼には光がなく、まるでくりぬかれているようでした。

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