Categories: 洒落怖

集中砲火

この怖い話は約 2 分で読めます。

既に暗闇に近い森の中に向かって、「懐中電灯と食料をおいておきまーす!」
と叫んで、LEDライトを点けっぱなしにして置いてきた。
一応ライトはタコ糸で結んでおいてテントまで引っ張っていきながら
テントを貼った場所まで戻った。
夜は既に怖さより、その人が生きて欲しいという事ばっかり考えていたし
出来れば、夜のうちに死なないで欲しくて、30分から一時間置きに
さっきの場所に向かって叫んだ。「俺達がいますよー!」とか。
起きてる間中ずっとみんなで森の中にいるはずの人の話をしてた。

その夜は交代で寝た。といても全然寝れなかった。
翌朝、周辺をよく調べた。
結局ライトも食料もそのままで、俺らはそれを回収した後数時間歩いて
樹海を出た。

その人が死んでたらすごく後味が悪いし、申し訳ない。
今でも時々その人のことを考えて寝れないときがある。

特にオチらしい落ちも無いので洒落にならんほど怖いことは無いけど、
オカ板の皆さんに伝えられることがある。

樹海に入る人も、死ぬ前は生きている。

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bronco

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bronco

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