Categories: 洒落怖

消えた男の子2

この怖い話は約 2 分で読めます。

子供心になんだかよく分からないなあと思いつつも、いつものように遊びに行こうとすると、急に怖くなった。
何が怖かったのかはよく分からない。
ただ、その後はその子の家にもいかなくなった。その子が遊びに来る事もなかった。
一年過ぎ、二年過ぎ、小学校に入る直前あたりでその子の家が引っ越した事を聞いた。
色々とおかしい。なぜ挨拶の一つも無かったのか。なんの話題にもならないのか。
今になって冷静に考えてみると、その子の存在自体が夢や妄想の類だったんだろう、と思う。

ちなみに今は塀の三面が取り壊され、空き地も整地されて二棟のアパートとその駐車場になってる。
ただ、何故かその子が吸い込まれた側の塀だけは今でも残ってる。
その事実だけがひっかかって、あの思い出がただの夢や妄想だと完全に思い切る事が出来ない。

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bronco

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bronco
Tags: 公園

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